忍者ブログ

2012-04-19(Thu)

スミレが咲き、ツバメが謳ってた

体調を崩した お前のマンションに、
お袋が通って、世話をしてくれているとか?

『虐待されてた』と泣いていたのは、誰だっけ?
『虐待されてた』 と言いながら、親に甘えられる お前。

お前が言う『虐待されてた』は、
『思い通りにならず、悔しかった』程度の ことか?

暴言を吐かれたことはあっても、
殴られたりはせず、殺されかけたこともない お前。
姉(私)が虐待されるのを、どんな気持ちで 傍観してた?

残虐行為は 見せるだけでも、人の心を 蝕む。(傷つける)
まして 子どもが、そんなものを 毎日 見せられたら、
ダメージは はかりしれない。
…分かってるさ。(頭では)

喩えて云えば、
お前の傷は カスリ傷、
俺の傷は 貫通銃創。
どっちも、治っていない。
どっちも、死なずに済んだのに、
病み腐って、自分の生命を 愛せない。

お前ら(弟ども)!
暴言は 吐かれたかもしれないが、
俺が 味わった地獄とは、比較にならない程、ましな待遇だった(人間扱いされてた)ろうが!

逃げ遅れた俺を、よくも 親と同類扱いして(見下して)くれたな。
お前ら、自分さえ逃げおおせれば よかったのかよ!

暴言だけじゃなく 殴る蹴る、シカト(無視)、性の恐怖まで味わった俺。
グレる気力も なかった俺。
(シンナーも、万引きも、不純異性交遊すら やってねぇ)

『陰気で役立たず、将来は犯罪者になるタマだから、親の責任で 殺してやる』と 決めつけられた俺。
誰も助けてはくれないから、意味も分からず、
「ごめんなさいごめんなさい」
泣き叫んで 命乞いした、幼い日の俺。

お前らは、思わなかったか?
自分以外の 誰かが、暴言の標的になってる間は、
(ひといき つける)と…
情けないけど、俺は そう感じたことがあった。

お袋は、親父のことを、
『いけにえが必要な人』と 決めつけた上で、
離婚せずに しがみついていたのだから、
最初の子どもが【生き餌】になったのは、必然だった。

心を殺して 謝ったりせずに、幼いときに 殺されていれば、俺は 楽だったと思う。
あのとき、嘘の謝罪(命乞い)をして、何になった?
命は拾ったけど、心も頭も 狂ったままだ。

ある誘拐殺人事件の遺族(日本人じゃなかった)が、
『生きて 救い出されたとしても、彼女が立ち直れたとは思えない』と、書いていた。…
遺族としては、そうでも思わなきゃ、やりきれなかったのかもしれない。
(命が助かれば、彼女は 立ち直った筈だと、私は信じたいけど)

17歳まで 幸せに育って、
最期の数日間、地獄を味わい 殺される人生と、…

暴力づけで育って、自分を責め続け、
気を紛らわすために 道化を演じる(人に親切にする)人生、

『どちらか』選べと云われたら、
両方 お断わりだ。
(後者が 私の現実だけど、他の選択肢が選べず、そうせざるを得なかっただけ)

多分、17歳で逝った、優しく美しい娘さんは、
47年 虚しく生きた私より、周囲の人を 幸せな気持ちにしてきたと思う。

先日、断酒会の人に誘われた。
(本音を吐ける相手が、お互いに必要だった)
杖を携えて行った。

『いい女がいれば やりたい』と、電話でしきりに言った人の 真意は分からないが、
好みじゃない相手だから、そんな 身も蓋もないことを 言ったと思う。

言われた私も(セクハラなどと)、騒がない。
その手の言葉には、昔から 慣れている。

「この杖で チャンバラできる(渾身の力で ぶつかり合える 稽古の)相手を、募集しています」
『それは 無理だな』
「分かりませんよ、いたこともあるのだから」
『ははあ、だんだん分かってきたぞ、マイチャンのことが』

杖を持つと 私は、
飢えも、孤独も、不安も、苛立ちも、忘れてしまう。

樫(カシ)の杖には、…
私の心を 鎮める 何かがあり、
私の血を たぎらせる 何かもある。

気持ちの良い空間で、杖を かかえて眠れば、
(私の場合)人間のオスと ペアを組まなくても、
豊かな(満ち足りた)気持ちで、こみあげる笑いと共に、眠りにつける。
(問題は、快適な寝床を、用意させまいとする、
凄まじい怒りや、罪悪感、人間に対する恐怖が、心を占拠しているってこと)

杖は、敬愛する 師範がくれた、
かたみの杖の、かわりの杖だ。
(実物は、師範代だった人に 召し上げられたので、手元にない)

かたみの杖を、差し出すように言われたとき、
揉めるのが嫌だから「はい」と答えたけど、
心が 死んでいくような気がした。

師範が(認知症で)施設に入った途端、師範代は、
『杖を返せ』と 言ってきた。

道場に来ない(合氣道の稽古は、ずっと休んでた) 白帯ふぜいが、
師範と 杖で遊んでた…

師範代は、けしからぬと思ってたようだ。
『杖は 道場の物。道場に来ない者が 持っているべきでない』
だから『返せ』と言う 理屈。

時間と金に 余裕が出来たら、私は 道場に戻りたかった。
その私から 杖を取り上げたら、どんな良いことがあるのか?

杖を『物』としか 認められない人には、分かりますまいが。
道場から「師匠の寛容の精神」が 消えたことの、告知になったのであります。
不肖の弟子(私)は、(師範の精神が宿る)道場へ戻る切符(杖)を、失ったのであります。

精神安定に 効果のある 師範の杖を 手放す前に、
かわりの(安価な)杖を 買った。

新しい杖を 握っても、
最初は、何の感興も なかった。

がっかりして、何ヵ月も しまい込んでいたが、
あるとき 触れたら、師範の杖と 同じ効果があったので、
以後、毎日 触っている。

『掃除、洗濯、炊事』を きちんとやり、
『通院、服薬、断酒会出席』を 続けることで、
断酒が続けられ、アルコール依存症でも、穏やかに生きられると、彼は語ってくれた。
(酒乱時代は、男を売っていた(任侠)が、断酒を決めて以降、賭事・揉め事・借金も 避けてきたと)

お礼に 私は、昔の流行歌を うたった。
春日さんの「山の吊り橋」、藤山さんの「夢淡き東京」…

別れ際に、彼は言った。
『久々に 彼女に電話してみるか』
道化者にとっては、最高の褒め言葉だ!
PR

2012-03-31(Sat)

今月は、自殺対策 強化月間だったとか

…信じるもの(信仰・理想)や、言葉(文化)が 違っても、
…支えあって(足りないところを 補いあって)、人は生きられると、
…私は 勝手に、思い込んでいる。

物心ついたときには、死神に とり憑かれてた。
今も、自分を 死刑囚のように 思っている。

今月始めから、気管支炎をこじらせ よろこんでいる。
咳(せき)は 苦しいけど、
逃れられぬ 忙(せわ)し暮らしを続けている身が、
忙し暮らしから 逃れられる(肺炎から死にいたる)かも しれない。…

パートに通う 道すがら(自転車 運転中)、
息が上がって、意識が 遠のくことがある。
そのまま 死ねそうな気がして安らぐ。(やっと 休めるかと)

でもそんな、交通事故死など、…
はた迷惑きわまりない(起こしちゃならねえ!)と 思い直す。
(巻き込まれた人は、たまらんぜ)

ずっと死にたい。…
疲れ果てて、良いと思うことが 殆どできない。…

良いと思うことが出来て、
『ありがとう』と 言われても、…
「義を見て為さざるは 勇無きなり」
義務を果たしたに過ぎず、…
心の回復には 繋がらない。
(自己肯定できる訳じゃない)

パート先の 若い キレ者の上司(出来る人として、パートに頼られてる人)に、あるとき、
『あまり自分を卑下しないで下さい、舞さんにも培ってきたものがあるはずです』と言われた。
恐縮した(ありがたかった)が、…
(培ってきたもの? ない…)と、あきれるのを通り越して、すがすがしいような気持ちになった。

…志(価値観)や、里(育った場所)が 違っていて、分かりあえなくても、
…融通しあって(欠けたところを 補いあって)、
…人は、幸福に生きられると、私は 勝手に 思い込んでいる。

一昨年 職業訓練で通った福祉専門学校の先生に、窮状を話し、助けを求めたのが2月だった。
住んでいる地区の 役場の『生活福祉課』に 相談するよう、すすめて下さった。

役場に電話して、生活福祉課に繋いで下さいと告げ、なりふり構わず、
『虐待の後遺症で苦しんでいる』と言ったら、子育て支援課に まわされた。

子育て支援課では『担当者が不在』とのこと、
『折り返します、いつがいいですか』と言われて、翌日の11時と答えた。

しかし、翌日の11時、私は電話に出られなかった。
申し訳なさと、救いを求めて、その日 私は、役場に行った。(自転車で往復約1時間)
17時(役場の終業)直前だったから、かえって迷惑だったかもしれないが、担当の方に会えて、挨拶できた。

後日、電話で1度(死を考えない日はないくらい、苦しいと云うことも)話し、
『調べてまた電話します』と 言って下さった。

翌週、留守電に伝言があった。
『また ご連絡します』それが 3月5日。
以後、連絡はない。

地域包括支援センターの社会福祉士さんと、同じ。…
『調べて連絡します』と言って、それっきり。

昨年の 社会福祉協議会の 若い職員の対応も、
『死ね』と 言わんばかりだった。

年輩の職員は、面白い人で、断酒会には詳しかったけど、
私が困っている話には耐えられず、話題を変えたものだ。…

先日、(昨年、世話になった)親戚を 訪ねた。
『実家に帰り、親(虐待の加害者)を 落ち着かせるのが、子である貴女の役目でしょう』と 言った人に、
白い スイートピーを、3本 持って行った。

加害者の心のケアを、被害者に命ずるなど 狂気の沙汰だが、…
どんな言葉を使ってでも、…
私と云う 厄病神を 追い払い、…
自分たちの生活を 守りたかったのでしょう。…

手切れ金のように、万券3枚程 送ってくれた。…
何か、返礼しておく必要があった。…

果たして、
『年賀状もよこさないで!』と 言われた。
「年末は、死を考えていました。弟たちも 虐待の後遺症に 苦しみ、泣いています。年賀状どころでは ありませんでした」

話を聞いて【やった】、お金を【やった】、手間と 労力も かけて【やった】のに、
無報酬(感謝されない)なんて、許せないのですね?

自分は(私に) 年賀状も、寒中見舞いも、送らない人が、…
私を責めた。…

死神に とり憑かれている人間に、更になる苦しみを与え(親にバラそうかと 何度も言った)、感謝を強要する。…
尋常じゃないみたい。

勲章をもらって、自信が深まった?
勲章が、彼等に お墨付きを与えた?

私を(加害者と一緒くたにして) 排除しようとする親戚を、(間接的に)後押ししているのは、
勲章を与えた お役人さんですか?

『花は受け取る』
『大人なんだから、自分で解決してもらわないと』
『頑張って』だと、…

私はもう これ以上、頑張ることなどできない。
餓死、…私に限っては 悪くないか。

帰り道には、大きな橋(自殺現場)があった。
その橋に、柳の枝が かかっていた。
新芽と蕾が、あまりにも 可愛いかったので、何か励まされた気がして、電車に乗った。

自転車で帰宅中、迷っているらしい人がいた。
呼びかけて 話を聞くと、認知症を患っている人かもしれなかった。…
警察署に 電話して、警察の人が 到着するまで そこにいた。

夜10時を過ぎていた。肌寒い晩だった。
帰り道を探す 年輩の御婦人は、じっとしていなかった。
車が往来する道路を 横断したり、あちこち眺めたり…
郷土の作家の話をしたら、ファンだと、手を打って聞いてくれた。

十数分後、警官に引き継ぎ、その場を 後にした。
手が冷たそうだったので、手袋を差し上げた。
薄い綿の手袋でも、多少は防寒になる。

…予備の手袋(新品)は、その日 家を出るとき、たまたま 鞄に入れていた。
…必要とする人が いることを、手袋が識っていて、鞄に入ったみたいだ。

『啓発活動しては いかがですか』
何故、臨床心理士さんに、そんなことを言われちゃうのか?
(カウンセリング中に)

確かに、虐待や アルコール依存症に関する、第3者の誤解は ひどい。
身内や友人の まずい対応が、回復を妨げたり、最悪の結果(自殺)を招く恐れは、あると思うけど、…

(今月 お世話になった 臨床心理士さんとは、信頼関係は 築けたような気がする)

2011-04-01(Fri)

ルサンチマンに 粉雪のような花粒を

ハナイバナは、葉や 茎や 種に 産毛のある草で、ペンペン草のように 上へ上へと 伸びたりは しない。
葉の元に そっと咲く花(2〜3mm)は、忘れな草に 少し似ている。

個体の先端が、渦巻き状に ならないところが、忘れな草や、キュウリ草と、違う。
ほどけてる感じの草。

花は、5つの花びらが あるように見える 冠状(?)で、白っぽい。
つぼみのときから、淡い桜色に 見えたり、淡い水色に 見えたり、藤色に 見えたりもする。

その花は、咲いたまま 散っていたりする。
散った花は、言葉を発しているように見える。

「ほ」とか「フ」とか「あ」とか。
そんな気が するだけだけど。…

咲いたまま、ほころんだ笑顔のまま? 落ちた花を 拾って、水に浮かべたら、
しばらく 美しかった。

ハナイバナの ガクは、5つに割れた星型。
その中心に、4個の種がつく。サイコロの 四の目のように、整然と。
五角の器に、四個の宝珠が おさまっている様子が、私には 不思議に見えてしょうがない。

◆ 私の膝には、三角の傷痕がある。
11歳〜12歳の頃、砂利道で転んで、大人が手当てしてくれたのだけど、いつまでも 痛かった。

しつこく痛がる子どもに、親も 担任の先生も 冷淡だった。

数日後、絆創膏を はがして 傷口を見たら、小さな四角い(サイコロみたいな)石が、そこに はまってた。

子どもは ピンセットを 探して来て、(先端が 太い ピンセットで、やりにくかった)膝に 埋まってた石を、自分で掘り出して 捨てた。
傷口から、溜め息がしたようだった。

傷は じきに 治ったけど、
心に 埋め込まれた石は、なかなか取れなかった。

(私は 大切にされるに値しない存在なのだ)と、思い込んだ 理由の ひとつが、あの怪我の 処置だった気がする。

よるべない子どもの心を、闇に向かわせてまでして、大人たちが 求めてた(守っていた)のは、何だったの?

◆ 私にとって、特に恐ろしかったのは、殴られたり、蹴られたり、怒鳴られたり、罵倒されたり、無視されたり、物凄く濃い塩水を飲まされたりする(具体的な暴力の的に なること)よりも、
周囲の大人が つぶやく言葉に、嫉妬や 怨嗟(えんさ)を 感じることだった。

殴られる、蹴られる、怒鳴られる、罵倒される、…どれも じゅうぶん苦痛だけど、
それが日常で、逃げる所が なければ、動物はいつか、そこに馴染んでしまう。

無視されるのは 特に こたえたけど、それも、心を捨てれば(人であることを あきらめれば)、我慢できた。

だけど、麻痺しない感覚もあった。
『誰が死んだって? 仕事中? …じゃない? 遊びに行ってた? じゃあ、可哀想じゃないね』とか、
『仕事中に 事故で死んだなら 気の毒だけど、遊びに行ってて死んだなら 気の毒じゃない』などと言う 大人の言葉を、繰り返し 耳にするのが、私には 誤魔化しようがなく 恐ろしかった。

そう云うことを 言う 大人に、悪意は ないようだった。
だから、よけい怖かった。

馬車馬のように 働かざるを得ない 己の末路を、仕事中に 亡くなった人に 重ねて、
仕事中に 死んだ人には、深く同情し、…その反動か、
まとまった休みが取れて、観光・遊園地・冒険旅行に行ってた人には、同情より、嫉妬が 先に来てしまうようだった。

『娯楽に興じていたのだろ、よろこびの最中に 死ねるなんて、むしろ うらやましい』と 思っていたのかもしれない。

それは、しあわせな人への 呪いのように、私は感じた。
人が 趣味や 旅行で 楽しみながら、リフレッシュしてるのを、
死んで当然の 贅沢みたいに言ってたら、
いつか、自分たちに余裕ができて、孫なんかと遊んでいるときに、
過去の自分の呪いで 死んじゃったりしない?
(それを怖れて、要領のいい私の兄弟たちも、子どもを産ませなかった?)

◆ 人であることを、あきらめても、救われなかった。

御寺ネットでは、亀のような 心境だった。
浦島太郎の いない浜辺で、延々と 子どもたちに 虐められる亀。…

『てんてこまいまいには、複数の人が相手してるから 充分でしょう』などと、論じてた人も いたけど、
【手負いの獣の神経を 逆撫でせず】かつ【継続して】書き込みしてくれてたのは、2人だけだった。
お2人は 悩める人で、現実社会で 忙しい方らしく、
書き込みは、2日〜半月に1度 程度。
ありがたいことで、恩義を感じたが、そうして励まされた日より、
挙げ足を取る輩、正義を振りかざし 心をえぐるような言葉を 書く輩、心ない荒らしなどに、苦しめられる日の方が 多かった。

そんな人の気も 知らないで、表面的に 私のスレッドを見て、
こいつの相手は 間に合ってるとか、もっと苦しめば 謙虚になる筈だとか 言い放った人は、おめでたい。
悩める者に、更なる苦しみを与えて 悦に入るような人は、
弱者の心を 闇に落とし、嫉妬の化け物や、殺人鬼を 間接的に養成してるのに、その自覚がない。
まったく無関心な人より、半端に かかわる(無駄な期待を抱かせたり、裁く)人の方が、始末が悪い。

(私のことを)陰ながら、祈って下さっていた方々が いたのは、後で知った。
感謝しないと、バチが当たると思ってる。ありがとう。

現実で 会えたら、龍宮城に お連れしましょう。
海神の ご馳走や 飲み物を、口にされると、現実に戻れなくなりますので、…
そう云う物が 用意される前に、元の浜辺に、お帰りいただく約束で。

2010-09-19(Sun)

一葉

シェフレラ (ホンコン カポック) :丈夫だけど、寒さには弱い 観葉植物。

『病気になったから 捨てたい』と 言われていたのを、2年くらい前に、引き取った。
(病気ではなく、虫に やられてるようで、きたなく見えたけど、植物じたいは 元気だった)
鉢から出して 土を捨て、水栽培にした。

ゴマ粒より やや小さい、薄茶色の 平べったい、虫の卵(?)みたいな『何か』が、葉や茎に、無数に こびり付いていたので、
アルコール入りの 不織布で 拭き取ったり、オリーブオイルの石鹸で 洗った。
しばらくすると、また『何か』が 貼りつく。
…その 繰り返しだった。

去年の春、植物病院で診てもらって、『カイガラムシ』と云う 名前を、知った。
親切で 優しい感じの先生には、
『薬を使わないと 退治は無理』と 言われた。

専門家が 言うことは、素直に 聞きたいと、日頃から 思っている(願っている)私…だけど、
生命に関する 選択は、専門家まかせには できない。
(専門家の判断は 尊重されるべき だけど。…固定観念に とらわれて、木を見て 森を見ないような 誤りが、…専門家に 無いとは、限らない)

農薬は 使わなかった。
私の心には、(植物生態学者)宮脇昭さんの言葉「火と毒で、××を 制することは出来ない」が あった。
(残念ながら、何を 制する 話だったか? は、覚えてない…)

植物自身の 治癒力を信じて、洗うことと 拭うことを 続けた。
この春、根負けして(疲れ果てて)、9割以上の葉を 切り落とし、
(大きい葉 1枚と、新芽だけを残して)
葉先から 茎を、オリーブの石鹸で 丸洗いした。

その後、ムシは 出ていない。
最近、3枚目の葉(掌のような 複葉)が 伸びてきて、元気いっぱい。

◆ 植物病院に (診断のために)持参した葉も、元気だったので、
ムシを取って、酒の小瓶に 活けておいたら、
…根が生えた。
(瓶の中で、とぐろを巻くほど 伸びた)

茎が 残っていれば、新しい芽も 期待できるけど、…
水に浸かっている 緑の竹串みたいなのは、複葉の柄であって、茎ではない。

(どうしたら いい?)
管理しきれない 植物は、体裁を整え(可愛らしくして)、植物の好きな人に 贈ることに しているのだけど、…

「いいちこ」の瓶の上で、緑色の手を 広げ、
水中で、茶色い根が、とぐろを巻いている 君は、…
最高に「氣張って 生きてる」大した奴 だけど、…変わり過ぎている。
(普通の植物が 好きな人には、プレゼントできない)

どうしたら いいかな?
それにしても、…
これだけ 立派な根が 出来たのなら、根元から、新しい芽が 出ても いいのでは?



柄に、カイガラムシ。

目が 弱ってて、気づくのが遅れた。
表面に ではなく、葉や柄の 組織の中に、ムシが 入り込んでいた。

根が 立派なのに、新芽が 出なかったのは、…ムシに 養分を 奪われて いたから?

…分からない。
(カイガラムシには 悪いが、…カッターの刃で、削り落とした)

傷ついた 葉っぱには、…
山林檎(クラブ アップル)液を、2滴 お見舞い。

2010-09-04(Sat)

見えざる愛

花のエキスが 入った水とは 何ぞや?
『ヒト(植物を 利用した者)への、怒りと怨念の かたまり』?
『地球の主役(自分で エネルギーを 合成でき、他者の命を 奪わずに 生きられる存在)の 暗号』が入った スープ?

分からない。…
私の頭は 思ってた。(イメージ)
『植物の、バラバラ死体入りの 液体』
『顕微鏡で見たら、さぞかし 無秩序で、陰惨な風景』かと。

されど、…事実は 奇なり。
エセ(偽)科学と 云う(笑い捨てる)人も いるけど、…
ハーブ水の 凍結写真(結晶)は、元の花の 形と色を 再現していた。

怒りや 怨念が 籠っていたら、その様には ならないと思う。
…地球の主役は、ヒトに命を 分けることを、呪ったり 嘆いたり していない、気がする。…
深く 大きな 愛情をもって、植物は 地上に 君臨している、…そんな 気がする。

33日間 飲んだ ハーブを、選び直した。
ハーブは、…
クライアントを、(懐具合で) 取捨選択したり しない 治療者。
遭難者を、更なる迷路に 引き込んだり しない 指揮者。

喩えば、…
「うれしい ひなまつり」と云う 日本の童謡が あるのだけど、
メキシコでは 現地の言葉で、
『あわれな(かなしい) みなしご』と云う タイトルで、知られている。

同じ 旋律(エネルギー)が、
明るく(陽気に)働くことも あれば、
暗く(陰気に)働くことも ある。…

負に循環している、私の エネルギー(?)を、
ゼロか プラスに するための、ハーブ選び。

・ 西洋ひいらぎ(ホリー)… 憤怒と嫉妬に

・ 山林檎(クラブ アップル)… 自己嫌悪に

・ 西洋赤松(パイン)… 罪悪感に

・ 西洋樫(オーク)… 怒涛のような緊張に

・ オリーブ(Olive)… バテた心身に

・ 紅葉スモモ(チェリープラム)… 己が身体を 傷つけ、微かな 海の香に酔う、むなしい生き物に

・ 野生の鴉麦(ワイルド オート)… 定まらない 人生の方位磁針に