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2015-07-06(Mon)

生きているという奇跡


五郎、次郎


 湯呑にて

実生林檎の次郎。
根腐れをおこしたらしく、瀕死の状態に。

5月に 種を発見した時点で、
林檎の芯の中で、根が伸び過ぎて
トライアングルみたいに、屈折していたからな。……

10日くらい前から元気がなくなり、もうダメかと思ったが、
割り箸と銅線で支えて、水栽培中。

双葉は朽ちてしまったが、
本葉に先立って生えた、ギザギザのない細長い葉の先が、生きている。
(割り箸の下に見える)
1番 新しい 先端の芽も、まだ生きているように見える。


実生林檎の五郎。
苗床に極小の粒(たぶん虫の卵)が、大量に撒かれていた。

ツマ楊枝の先で、あやしい粒を取り除こうとしたが、
ケシの実より小さいような、土と同じ色のものが、
恐ろしいほど たくさんあって、取っても取っても きりがない。

いっそ 植え替えようと、苗に触れたら、
あっけなく倒れた。
まだ根が、伸びていなかったのだ。
(双葉が サボテンみたいに厚くなって、上体を支えてた)

2本の林檎の芽……
今、生きている。

数年前に、2個で100円の 林檎から出た芽は、
1年目は すくすく成長したので、
今回も私は 気楽に考えていたが、甘かったようだ。




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2015-06-20(Sat)

1週間前、妹には 家族ができたと云う(小鳥)


 まだ、枝豆より小さい (根が切れてた 実生リンゴ)


 根が折れ曲がっていた 実生リンゴ


植物にも、魂(の ようなもの)が、宿っているに違いない
それが、抜けてしまったら、
成長も 呼吸も しなくなって、土にかえるのよね。

余裕がなくて、短時間しか、直射日光を当ててやれない
雨水で洗ってやれたのも、まだ2回だけ
なのに、なんて美しいのだろう。

PHSのカメラでは、とらえられなかったけど、
新芽は 水分が多いからか、光って見えるし…
本葉の下に生えてる、産毛みたいな、
小さな 黄緑色のツノ(?)が、可愛い。




2015-06-04(Thu)

種は残してやるほどに



林檎を買ってきても、包丁を持つ気力がなくて、
5日くらい手をつけなかった 1個108円の ふじ林檎。

自然農法の福岡正信さんの ひそみに ならい、
果実や野菜を扱ったときに出る種は、捨てられぬ私。

(この林檎にも 種があったら、果肉をはがして 保存せねば)
…面倒だ。
そんなことさえ 面倒に思うほど、私はくたびれていた。

先週末に やっと食べたら、
スカスカになりかけ。

食べ時を逃したのだ、ああ 残念
もったいないことをした。

種も無いようだ。
念のため、芯を割ってみよう……

「わああ!」

割れた。豆が!
根を出し、赤茶色の種皮から抜け出た、双葉になる直前の
大豆のような種子が、真ん中から裂けてしまった。

「あいたたたたた」

種を6個発見し、内5個が発芽していた。
裂いてしまったのは 仕方ないが、
残りの 4個は、土に返してやろうと思い
(自分が)食い詰めてるというのに、土を買いに行った。

翌日には 半分になった(2個は死んだらしく、白カビに覆われていた)。
残り2個のうち、1個は、根が千切れてる。
ほとんど、頭だけになった 豆モヤシみたいに、白っぽかった。

でも、奴は頑張って生きて、緑色になった。
無傷だった1本が、
立ち上がり、双葉を開き、本葉を出し始めた その隣で、
横になったまま、半分だけ種皮から出て、
儚くも 美しく、緑に息づいている

おそれいりました。


2013-05-30(Thu)

ドクダミと蚊

昨年の8月下旬に、20度の焼酎に漬け込んで、寝かせておいたドクダミの壜詰め。
赤みがかってきて、もう 生ぐさいニオイもない。
化粧水用のケースに入れて、使ってみた。
悪くない。

蚊に刺されたところにも、塗ってみた。
痒みには、効かないみたい? だったけど、ぶりかえしがない。
その場では効いてないようでいて、実は効いていたのかも。
(蚊に刺されると、数日間、痒みが ぶり返すのが、恒例だったのに)

2012-09-14(Fri)

まだ見ぬ(暴力や断罪の苦しみのない)故郷の面影を たずねて

5時20分になった 閉門時刻ギリギリ(1分前)に、
鳥居の前に たどりついた。
先週の 土曜日のことだ。

特急に乗って 行った。
いつもの 倍以上の運賃がかかったが、
門前払いを喰らわずに済み、さいわいだった。

土佐の山に生えていたのと 同じ草が、
(笹の葉を 太らせて、丈を短くして、
軽く ウエーブを かけたような、
かすかに、波をうったような形の 草の葉が)
夕日を浴びて、光っていた。
ひと群れのコケも、光っていた。

半月ほど前、体調を崩した。
鍼治療師も 匙を投げた、そんな自分。

(もう 森から帰りたくない)とか、
(寂しく、ひもじく、自分を笑うことが精一杯の 人の世には、戻りたくない)とか、

(森の露に なりたい)とか、
(土に帰したい)などと思っても、
死ぬことは 叶わない。

足を棒にして、
木と草の群落(森)に 押し出されるように、
人の群れに 戻される。

愛しあった人間同士が、
物理的(身体的)に接触しなくても、
お互いの魂の一部分を、譲り渡してしまうことが あるように、

人と自然(森)も、
生命が混ざりあう(?)ことが、あるのだろうか。

(何故 行きてる?)
(私の場合は、多分、森が あるから)