どんぐり兄弟を、(育苗箱から)ビニールポットに 移植した。
5cm くらいの丈になったので、(まだ 双葉になっていない、棒状のもあったが)
隣あって発芽した 3本とも、移した。
徹夜明けの朝。
若木の根を 傷つけないように、眼をギンギンに(集中)して、…
右手の 短い指と 手の平(素手)を、移植ごて(センサーつき シャベル)代わりに、
苗を掘り、運び、新しい苗床へ。
哺乳瓶みたいな、重みのある ドングリが付いているので、バランスが取りにくい。
(丸いポットの真ん中から、真っ直ぐ 芽が伸びるように 植えようとするが、これが難しい)
5リットル用意した土を、半分くらい使ったろうか?
可愛い(子どものような)若木の手入れを、
何故、ベストコンデションで 遣れないのか?
(これ以上経つと、根が育ち過ぎてしまう。…傷つけずに移植できる、タイムリミット だった)
莫迦か 自分?
(疑いの 余地なし…)
空は青く、うろこ雲が浮かび、雲雀(ひばり)の声がしていた。
非常通路には ドクダミの白い花と、カリフォルニア・ポピーのオレンジ色の花。
私の左手には、今年はじめての蚊。(ベシッ!)
ジョウロの持ち手には、ナメクジが這い上る。(さよなら、ぽい!)
後頭部を 木槌で殴られるような、頭痛がしてきた。
まともな睡眠を 取らなくなって、久しい。
(心の中で)私が、自分にしてきたこと(裁き)は、
木槌で 殴るどころではない。もっと ずっと 酷いことだ。
どんな病を得ても、文句は言えない。
被害者意識の強い人に合わせようとして、加害者意識が やたらに 強くなった。
だけど、多分、生きることは罪じゃない。
他の命を奪わないと、人は生きられないと云う 見方もあろうが、
(原罪や、契約の神の考え方には、私はついて行けない。気力が萎える)
人も、細胞の塊、…食べたり、食べられたりしている、自然の一部。
…食べ過ぎなけば、ときどき吾が身を省みれば、いつか土に還れば、許されるほどの、存在ではなかろうか?
とりあえず、雲雀は幸せそうだ。
残りの ドングリも、…幾つか、芽を出しかけている。
移植後 30分以内に、水やりを2回したら、もう 電池切れになってしまった。
仮眠をとって病院に行くつもりが、気づいたら 雨の夕暮れになっていた。
(寝過ごした)