葉の元に そっと咲く花(2〜3mm)は、忘れな草に 少し似ている。
個体の先端が、渦巻き状に ならないところが、忘れな草や、キュウリ草と、違う。
ほどけてる感じの草。
花は、5つの花びらが あるように見える 冠状(?)で、白っぽい。
つぼみのときから、淡い桜色に 見えたり、淡い水色に 見えたり、藤色に 見えたりもする。
その花は、咲いたまま 散っていたりする。
散った花は、言葉を発しているように見える。
「ほ」とか「フ」とか「あ」とか。
そんな気が するだけだけど。…
咲いたまま、ほころんだ笑顔のまま? 落ちた花を 拾って、水に浮かべたら、
しばらく 美しかった。
ハナイバナの ガクは、5つに割れた星型。
その中心に、4個の種がつく。サイコロの 四の目のように、整然と。
五角の器に、四個の宝珠が おさまっている様子が、私には 不思議に見えてしょうがない。
◆ 私の膝には、三角の傷痕がある。
11歳〜12歳の頃、砂利道で転んで、大人が手当てしてくれたのだけど、いつまでも 痛かった。
しつこく痛がる子どもに、親も 担任の先生も 冷淡だった。
数日後、絆創膏を はがして 傷口を見たら、小さな四角い(サイコロみたいな)石が、そこに はまってた。
子どもは ピンセットを 探して来て、(先端が 太い ピンセットで、やりにくかった)膝に 埋まってた石を、自分で掘り出して 捨てた。
傷口から、溜め息がしたようだった。
傷は じきに 治ったけど、
心に 埋め込まれた石は、なかなか取れなかった。
(私は 大切にされるに値しない存在なのだ)と、思い込んだ 理由の ひとつが、あの怪我の 処置だった気がする。
よるべない子どもの心を、闇に向かわせてまでして、大人たちが 求めてた(守っていた)のは、何だったの?
◆ 私にとって、特に恐ろしかったのは、殴られたり、蹴られたり、怒鳴られたり、罵倒されたり、無視されたり、物凄く濃い塩水を飲まされたりする(具体的な暴力の的に なること)よりも、
周囲の大人が つぶやく言葉に、嫉妬や 怨嗟(えんさ)を 感じることだった。
殴られる、蹴られる、怒鳴られる、罵倒される、…どれも じゅうぶん苦痛だけど、
それが日常で、逃げる所が なければ、動物はいつか、そこに馴染んでしまう。
無視されるのは 特に こたえたけど、それも、心を捨てれば(人であることを あきらめれば)、我慢できた。
だけど、麻痺しない感覚もあった。
『誰が死んだって? 仕事中? …じゃない? 遊びに行ってた? じゃあ、可哀想じゃないね』とか、
『仕事中に 事故で死んだなら 気の毒だけど、遊びに行ってて死んだなら 気の毒じゃない』などと言う 大人の言葉を、繰り返し 耳にするのが、私には 誤魔化しようがなく 恐ろしかった。
そう云うことを 言う 大人に、悪意は ないようだった。
だから、よけい怖かった。
馬車馬のように 働かざるを得ない 己の末路を、仕事中に 亡くなった人に 重ねて、
仕事中に 死んだ人には、深く同情し、…その反動か、
まとまった休みが取れて、観光・遊園地・冒険旅行に行ってた人には、同情より、嫉妬が 先に来てしまうようだった。
『娯楽に興じていたのだろ、よろこびの最中に 死ねるなんて、むしろ うらやましい』と 思っていたのかもしれない。
それは、しあわせな人への 呪いのように、私は感じた。
人が 趣味や 旅行で 楽しみながら、リフレッシュしてるのを、
死んで当然の 贅沢みたいに言ってたら、
いつか、自分たちに余裕ができて、孫なんかと遊んでいるときに、
過去の自分の呪いで 死んじゃったりしない?
(それを怖れて、要領のいい私の兄弟たちも、子どもを産ませなかった?)
◆ 人であることを、あきらめても、救われなかった。
御寺ネットでは、亀のような 心境だった。
浦島太郎の いない浜辺で、延々と 子どもたちに 虐められる亀。…
『てんてこまいまいには、複数の人が相手してるから 充分でしょう』などと、論じてた人も いたけど、
【手負いの獣の神経を 逆撫でせず】かつ【継続して】書き込みしてくれてたのは、2人だけだった。
お2人は 悩める人で、現実社会で 忙しい方らしく、
書き込みは、2日〜半月に1度 程度。
ありがたいことで、恩義を感じたが、そうして励まされた日より、
挙げ足を取る輩、正義を振りかざし 心をえぐるような言葉を 書く輩、心ない荒らしなどに、苦しめられる日の方が 多かった。
そんな人の気も 知らないで、表面的に 私のスレッドを見て、
こいつの相手は 間に合ってるとか、もっと苦しめば 謙虚になる筈だとか 言い放った人は、おめでたい。
悩める者に、更なる苦しみを与えて 悦に入るような人は、
弱者の心を 闇に落とし、嫉妬の化け物や、殺人鬼を 間接的に養成してるのに、その自覚がない。
まったく無関心な人より、半端に かかわる(無駄な期待を抱かせたり、裁く)人の方が、始末が悪い。
(私のことを)陰ながら、祈って下さっていた方々が いたのは、後で知った。
感謝しないと、バチが当たると思ってる。ありがとう。
現実で 会えたら、龍宮城に お連れしましょう。
海神の ご馳走や 飲み物を、口にされると、現実に戻れなくなりますので、…
そう云う物が 用意される前に、元の浜辺に、お帰りいただく約束で。
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