朝吹さんの CDに その曲が収録されているのを知り、…
(聴いてみたい)と 思いながら、CDは買えず、聴けずにいた 曲だったので、
思いがけず うれしくて。
しますえさんの CDを 買いに行ったとき(2度目に お店を訪ねたおり)、
朝吹さんが 声をかけて下さったので、私は こたえました。
「先週 来ました。ドミノ、素晴らしかった…」
本当に、12月8日は、
朝吹さんの1曲目「ドミノ」に、落涙しかけたのです。
本命の しますえさんの前に。
(ペギー葉山さんや、井上陽水さんの歌で ドミノを知っていたけれど、心が震えた ことなど、かつて なかった)
あれが 最初で最後の訪問。…
そんな気持ちでした。
食い詰めているので。(1日1食)
歌どころじゃない、と云う 気持ちがあります。
それに 私は、三橋美智也さんとか、小椋さんとか、麗美さんとか、甲斐さんとか、沖縄民謡が好きで、
シャンソンには(しますえ よしおさん 以外)、さして興味が なかったのです。
しますえさんの歌は 聴きたいけど、
シャンソン・ファンでない者が、シャンソンの お店に行って いいのか?
(ためらいも ありました)
2度目、お店の中には入れず、CDを買って 帰る私に、
「また、近いうちに」と、お声をかけて下さいましたね。
うれしかったけど、まさか と思っていました。
1日だけの、終わった夢の つもり でしたから。
しかし、CDを贈った人に 話したら、
「四谷? 蟻ん子? 行きたい」と 言われて、…
再び、予約を入れました。
その人も(私も)、ろうきん(労働金庫)の返済(職業訓練中の借金の返済)の、月額3千円に、難儀しております。
4千4百円は、ライブの料金として、適正に思えますが。
(今の私には 贅沢)
宝くじでも当てないと、頻繁には来られない。…
(今日こそ 最後の訪問か?)と 思ったのです。
(リクエストして良い?)
(いや、やめろ、ひよこ)
理性は 止めたのですが、…
情動は 止まらなかった。
私は かつて、元・上司だった方の 歌に惚れ込み、
彼の歌を 聴き続けたいばかりに、…
(歌の仲間に なりたくて)
ボイス トレーニングを受けたり、アコーディオンに挑戦しました。
(挫折しました)
双方が 体調を崩すなどして、今は 年賀状だけの おつきあいですが、
その方から「しますえさんのCD」を戴き、ずっと聴いていました。
シャンソンと云えば、それ以前は、新井満さんのアルバム「尋ね人の時間」しか、聞いたことがなかった。
(その中の「パリソワールの女」が 気に入っていた)
昔は、
暗い物語や、暗い歌を聞くのは、いやでした。
辛いのは、現実だけで たくさんだと。
自分の住んでる世界が、平和とは思えない 私の暮らし。
それは、…
フィリピンで、終戦後も 諜報活動を続けていた、
小野田寛郎さんの 戦闘の歳月(30年)よりも、長い年月に なりました。
小野田さんは、諜報活動を 拝命していたから、
上官から 命令を解除されるまで、終戦を信じなかった。
私は、スパイ教育を受けた訳じゃ ないけど、
ジャングルで戦っていたときの 小野田さんと、似てる気がします。
終戦(平和な世の中)が、信じられない。
暴力と 嘘と 否定の 嵐の中で 育って、
悲しみと 怒りと 絶望の 海の底に 沈んだ心は、…
他人の幸せは 願えるけど、
自分の幸せは 許さない。
精神科の名医も 敏腕の臨床心理士も 逃げ出す、心(闇)です。…
理性では、制御しきれません。
最近は、思うのです。
(暗い話は、物語や、歌の中だけならいい…
現実は、あたたかく 明るく あってほしい)
(大自然と 動植物と、純粋な心で生きている人の姿が、私の心を 洗ってくれる)
好きなことを 自分に与える(許す)のが 怖い。
ゲリラ兵士のような心で 暮らしている者には、
幸せが 罠に思えるから。
それは、災難の 前ぶれのよう。
油断したら、虐待の浮き目に遭いそう。
だから、ずっと 荒野を彷徨しているのです 心が。
奪われるに決まってる幸福なら、最初から無い方が、傷が 浅くて済むからと。
マッチ売りの少女も 死に損なえば、
ゲリラ兵士になるかもしれず、野獣になるかもしれません。…
心を 晴らすには、
本心に従って 生きるには、
心の武装を 解除するには、
歌が要るような 気がします。(私には)
来年は、森に通いつつ、
四谷 蟻ん子にも、行きたいです。
まいまい拝
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