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2011-11-26(Sat)

森に来て いたずらに

先日、20年来の友に、説教された。
『絵とか歌とか、遊びの才能は あるんだから(彼女の基準では そうらしい)、やりなさいよ!』
『親が自殺するかも? 弟が死ぬかも? 死ねば! ろくな家族じゃないんだから!』
『断酒会なんて、病人の集まりでしょ? そんな暗いとこに行ってて、いいことある訳ない!』
『もっと私みたいな、バカかもしれないけど、良い人間と つきあいなさいよ!』

前回、彼女を訪ねたのは、
夏みかんを 大量に もらって 困ったときか。…
(挨拶も そこそこに、物だけ渡して 帰ってきた)

ハンディのある身体で、スポーツクラブに通い、体を鍛え、小型犬と暮らし、
生活保護受給者であることを 上手に隠して、気が向けば 手仕事をする(化粧水とか、婦女子が好きそうな 小物などを作り、人に配る)彼女。

『歌いに行こう』と言う、彼女からの誘いを 私は、ここ2年くらい 断り続けてきた。
(スポーツクラブの仲間とも、歌いに行くそうだから、私は遠慮しても よかろうと)
(ノド粘膜が慢性的に不調で、歌どころでは なかったし)

『とっとと逃げりゃいいのに、ずっと家族に振りまわされて、バカじゃないの?』
『気が合わない家族なんか、さっさと捨てれば!』
『あんたは家族に依存してる!』

…『古着を上げるから来て』と 何度も言われ、疲れた身体にムチ打って、夜分に訪問したら、
くどくどと(恋人同士でも あるまいに)勝手なことを、…
さすがに うんざりし、仕分け中だった洋服(殆ど着れぬ)を、彼女に投げつけた。

私が 他人(それも女)に、暴力的な 振る舞いをしたのは、はじめてかもしれない。

彼女の方は、過去 何度か、…
私の脳天を、拳で殴っている。
酒場で酔って、『男友だちを 盗るな』と。
(彼女と戯れていた チャラい男には、私の触手は 微動だにしなかったのに)

つまらぬ嫉妬と、顔に似合わぬ野蛮さに 呆れたが 私は、…
美しく 正直な彼女が、好きだった。
好きだからこそ、傷つけたくなくて、距離も置いた。

「消え去っても 誰も泣かない、誰も困らない」
そう云う人間になることが、私の理想だった。
その つまらない夢は、叶いつつある。
(その証拠に、ブログの読者も減った)

断酒会も、もう卒業だ。
女の人(アルコール依存症の本人)が1人 加わってから、会の雰囲気が変わった。

ミーティング中は 明るくて、先輩の発言に 突っ込みを入れるような(ルール違反だけど、可愛いから許されてる?)彼女と、
先日、帰り道で 一緒になった。

私が 精一杯、明るい声で、
『お疲れ様でした』と挨拶したら、…
地獄の亡者かと思うような 暗い声の、
『お疲れ様でした』が 返ってきた。
嫌悪感に満ちた 声だった。
…私を見る目が 冷たいことは、前から感じていたが、
…背筋の凍るような声で 挨拶を返され、よく分かりました。
…そこまで態度で示すなら、退いて差し上げよう。

また 駐輪場では、幹部会員から、勝手なことを言われた。
『過去の話ばかりじゃ、苦しいでしょう?』
『早めに来て、同性の人をつかまえて、コミュニケーションとるようにしたら?』
『親のせいにばかりしてるけど、同じ境遇の人は、たくさんいるから』

…帰りがけに。
…呆れて ものが言えない。
…的外れで、使えない、相手(私)の気力を 萎えさせるだけの助言。
…まさに独善。

(アルコール依存症患者だけでなく)家族も、多数 参加する例会には、私は(パートの出勤日と重なり) 出席できない。
少人数の(私が行く曜日の)例会で、同性の人と云ったら、例の新顔さん だけでしょうが!

私は ずっと言ってた。
「親はうらめない、孤立してる、可哀想」

たまには こんなことも言った。
「治療者面して、高い金を 取った挙げ句、クライアントが 更に駄目になっていくような、いやがらせをしたり、暴言を吐いた奴らが憎い、強姦犯より憎い」

アルコール依存症の患者さんには、
神経が 細やかな方が多いことを、私は 断酒会で学んだ。
同時に『自分が 安定した状態にあるとき、人の話を曲解し、したり顔で アドバイスしたがる人』が いることも、学んだ。

『人を傷つけることを かえりみず、酒に溺れ、狂い、暴れ、…いろいろやって、今は幸せです』
と 言える人たち(生活保護や障害者年金? などで、経済的に保護されている人たち)に、

「人を傷つけることを恐れ、緊張し、萎縮し、遣りたいこともできず、
…今も崖っぷち」にいる者の 気持ちが、分かりますか?

…分かろうとする人や、
…分からなくても、
…無理強いせず、ただ その者が存在することをよろこび、
…その者が 自分を許す手掛かりを、探す手伝いを、
…さりげなく できるようになったとき、
…その人は、断酒によって、心まで回復したと言えるのでは?

自助グループに参加して、間もない人が、【過去の話】しか できない。
それは、珍しいことじゃない。
吐くだけ吐いたら、今に集中でき、前も向けるように なるのだ。

私の話を、ねじ曲げて聞いてるから、苦しいのでしょう?
【貴殿】が!

「虐待した親よりも、放置した親戚や、暴言を吐いた医師、心理学者が憎い」と吠えてた私を、
色眼鏡で見て 曲解し、勝手に苦しみ、ピンボケな助言して、
…恥かしくないのですか?

『いわゆる酒害、暴力の被害者で、苦しんでる奴』イコール、
『親を恨んでる奴』と、決めつけるのは 勝手だけど、…
【例外もいる】のですよ。

私は、親に、自分の人生の責任を、転嫁してはいないよ。
いまだに、親に、振りまわされてはいるけどね。

【言いっ放し、聞きっ放し】の会で、…
2度も『的外れ』な『判断』をされ、
『独善的』な『アドバイス』を、頂戴した。
…潮時だろう。

女優のように美しい 女友だちは、正直過ぎるところがあり、…
気に入らない人には 挨拶もせず、徒らに 敵を作ったりする。
『生活保護ってことがバレたら、周囲の見る目が変わる』と、恐れていることもあって、苦しい?(寂しい?)
飾らないで(つくろわないで)済む相手を、私以外にも見つけようよ。
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無題

2011-12-01 15:54

こんにちは。
しばらく、多忙のため余裕がなくて(暇なときは割合に暇なのですが・・締め切りで動きますので)、ネット接続できませんで、拝見しておりませんでしたが、忘れたわけではありませんので見ていますよ。

美智子皇后が、失声症(失語症?)を煩われたとき、声が出ないということが実感として沸きませんでした。映画にはホラーシーンを見てしまった子供がなるというのがありますが、映画などは極端な状況下でのそれを描くので、誰でもなるとは思いませんでした。まさか、自分がずっと軽いとはいえ、それに近い状態になるとは・・恥ずかしながら思いもしませんでした。私の場合は意思疎通できるだけの声はちゃんと出ました。疲労のため体調も崩していましたし、いくつもの悪条件が重なったのでしょうね。私の場合は、一個だけではないと思います。喉がふさがって、めまいがするといった症状でした。明確な原因は結局良く分からなかったのですが、無理をしない限り普通に生活できています。
美智子皇后様が声が出ないというニュースを聞いたときは、恥ずかしながら他人事でした。誰でもそうなりえるという認識が甘かったのだなぁと思います。
完治したとして、それを手柄顔に話して、現在療養中の方を圧迫しないという自信も、それほどあるわけではありません。
治療に効果があった場合、経験を共有したいというのはごく自然な善意だと思いますが、一度風邪が治ったからと言って、二度と自分は風邪にかからないわけではありませんし、毎度、誰に対しても同じ治療法で治る風邪ばかりでもないとは思うのですが、自分が龍角散で治ると、みんなに龍角散をすすめたくなってしまうのかもしれません。気をつけますが、押し売りになってしまわない自信はあまりありません。

案外、二十歳くらいの若い人の方がそういうことへの配慮はしっかりしているような気がします。まだ若いので不器用ではあっても、しっかりした認識を持ってる人が、割合多くいるように思いました。
私と同僚になるような、中高年の一般的な方の認識としては、自殺する勇気があるならそれを生きる力に回せといったものがまだ多いように思います。まさか、自分がなるとは思っていませんし、やる気を出したらどうにかなると思っている人も多いのだと思います。皇后様のニュースを見ていた時の私も、そのうちの一人だったのだと思います。

服は、どんな服をくれたのか分かりませんが、常識的に見て人にあげるようなものではないのでしたら、新品を要求してはいけないのでしょうか?
サイズの合わない服などを、海外へおくるボランティアに出したことがありますが、基本は新品かそれに準ずる痛みの少ない物です。自分のいらないものとは言っても捨てるようなものをあげるのではなくて、太ってしまって入らないとか、買ったのはいいけれど、タンスの肥やしになっていてもったいないというものを送るものですので、ボロボロのものとか自分では着られないような変なものを送ると、かえって失礼です。最近は、それが常識になってますので、ありがた迷惑になるものについてははっきりおしゃったほうが良いのではないと思います。服のボランティアでも、ボランティアを、ゴミ捨て代わりにする人がいますので、はっきりお断りしています。

御身、御大切に

2011-12-08 04:10

朝顔さん

現実が充実なさっておいでなら、それに越したことはございません。
覚えてて下さって、ありがたき幸せです。

美智子皇后と、似た症状?
疲労!
喉がふさがって、めまい!
いったい どんな重責を 担って来られたやら!
そんな方は、朝顔さん以外にも(今の日本には)多いでしょうが、どうか無理なさらないで下さいませ。

私が以前、会話困難になり、筆談したとき、…
アンパンマンに似た男は、なんの違和感もなく、それに応じてくれました。

女優さん(昔【赤い疑惑】と云うドラマで、フランスのおばさま:ヒロインの実母役だった人)似の友人は、
『NHKのドラマ(ヒロインの息子)の真似をするな』と、笑いました。

本当に 彼女は、素直で 素敵な人なのですが、テレビを 有り難がり過ぎるところがあり、ときどき閉口します。

生活保護で暮らしている人ですから、最近は、新しい服は買えないのですが、
倒れて働けなくなるまで、服を買い溜めていました。
それこそ女優みたいに。
1シーズンに、同じ服を着るのは、多くて2回くらいとか。

私は デザインも学び、服には こだわりがありますが、
体型上(胸だけ欧米サイズ、その他は のっぺりで)、服選びが 容易ではありません。

だから、友人に『あなたに着てもらえたら嬉しい』なんて言われると、…
ホイホイと ゴキブリのように、足を向けたくなるのです。

「軽いもの、明るい色のもの、洗える天然素材の物 以外は、要らない」と、はっきり 言っているのですが、…

季節ごとに、処分したい服を 袋詰めにして、
『全部見て』と言ってくるのが、いつものことです。

寂しいのだと思います。

もし仮に、
「長期にわたる挫折や過労の連続で、自分や人間と云うものに絶望し、死の淵を歩いている人に、元気を取り戻してもらう NPO」とやらが 実在するのであれば、
彼女は、寮母さんの役を、こなしているかもしれない。そんな人…

質の良い 料理と、気持ちの良い 寝床を提供する 隠れ家で、
水を浴び、緑に触れ、
陽の光を浴び、月を見上げ、大地に額づく。
そんな暮らしを、続けたら、…
慢性の喉枯れで、歌えなくなった雀も、…
死神と サヨナラして、うたえるように なるのではないか…
などと、想像しています。

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