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2009年12月1日から
上手く撮れておらず、改めて撮り直したいと思っていたが、
今年は『常設展示コーナー以外は撮影不可』と言われてしまった。
(中近東文化文化センターにて)

仕方がない。下手な写真で妥協しよう。
(左端が消えちゃっているけど、 クリックすると拡大されます)

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三笠宮(崇仁)殿下の
古代オリエント史入門者への 提言十ヶ条(抄)
 
 1.古代オリエント史学に入る各種の門
 ・・・・古代史も「生きんがための人間同士の血みどろな争いの足跡」の上に組み立てられています。・・・

 2.古代史はこれからつくられる
 ・・・・文献学的資料も考古学的資料も、新しいものがどんどん発見されています。古代史はこれからつくられるのです。

 3.月日の経つスピード感のちがい

 4.現代は分化社会、古代は未分化社会
 ・・・・古代社会では政治も経済も、宗教も芸術も、渾然一体となっていました。したがってその中の一つだけを取り出すのではなく、総合的に観察することが非常に大事です。

 5.普遍性と個別性
  文化にせよ、文明にせよ、その内容には普遍的なものと個別的なものとが必ず含まれています。
・・・・共通点は目につきやすいのですが、相違点は見落とし易い傾向があります。

 6.史料の出所が偏っていることに注意
  文書にしても、遺物にしても、われわれの目に入る史料はほとんどが支配層に属していたものです。
・・・・古代史研究者はそれらの偏った史料の中から、眼光紙背に徹する気持ちで、被支配者層の苦しみの叫び声を聞き出すことに努力しましょう。

7.シンボリズムの重要性
 ・・・・(古代には)99%の人が文字が読めなかったとみてよいでしょう。王でさえも。・・・・一般の人たちにとっては、記号とかシンボルとかがきわめて重要な役割を果たしたに違いありません。

 8.古代の神と現代の神
 (古代には)王といえども・・・・神の意向を伺いました。・・・・その場合、神と王との間には神官とか巫女とかが介在しています。・・・・古代史において神官の研究が・・・重要なことを認識しておいて下さい。

 9.術語の一人歩き
 ・・・・古代では・・・・王にも祭司的な立場があり、近世ヨーロッパの絶対王政とはまた異なった雰囲気が古代オリエントには存在していたと考えます。

10.欧米の学者と日本の学者
 ・・・・欧米学者の説は正しいという先入観を持たないで、彼らとは異なった角度から古代オリエント史を眺められるわれわれの幸福感を十分に味わって下さい。

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中近東文化センターには、
三笠宮殿下愛用のヘブライ語のタイプライターが展示されていた。

私が連想したのは、それと対をなす博物館。
未来のどこかにある光景。

そこは1万年を超える平和を築いた縄文文化の研究の拠点で、
その一角に、
ヤマトの古代文字のタイプライターが置かれているという・・・


※ 日本という国には かつて、
10000年以上 戦闘のない平和な時代があったそうで、
中近東文化センターのある東京都三鷹市内からも、
その時代の土器(縄文土器)が発掘されている。


 
 
  
 
 
 
 
 


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