「養分 吸うのは、せいぜい、ボルネオでも アマゾンでも、20cmか 30cm」
「あとは、酸素さえ あればいい」
「空気は、千分の400 酸素があるが、水は、千分の4しか ありません」
「水に 70時間以上 木の根が浸かると、酸欠で 根が腐ります」
そうなんですってね。
「だから、都市で、5万円で 5メーターの木を、つっかえ棒(※ 添え木)で植えて、頭(※ 樹冠)が 枯れてるのがあるでしょう?」
ん
「頭(※ 樹冠)が おかしいのは、抜いてみると」
「根がないか、…あるいは 溜り水で、息が できない」
「そすと、残った根で 吸う 水分と、地上部から 蒸散するのとで、バランスが崩れると 死にますから、自分で 頭を枯らして、生き延びてるわけ」
「だから、5万円の 5メーターの木が、3年経ったら 3メーターになる」
「だったら、1本 300円の」
「自分でやれば、種からやれば、只で出来る、根の充満した 30cmのポット苗を 植えれば、まず 根が入って」
「土壌条件を しっかり、酸素が できるように、廃棄物と云う名前の 地球資源を、混ぜて、混ぜて、混ぜて」
「養分 吸う 20cmは、表土を 被せてやると、我々の 実験結果では、6メーターも 生えるんですよ」
根。
「根が」
「それで、コンクリ その他の場合、人の頭より 小さく割れば、根が 抱きますから」
あのね、コンクリートって、良いんですって。
『へー』
コンクリートの かけらとか 材木だとか、全部 混ぜて、山のように 盛り上げて、その上に 表土を こんもりと、
「はい、はい、はい」
盛るんです。
その上に、密植するんです。さっき言った…
「はい」
あの、広葉樹林の常緑樹を…
「シイ・タブ・カシ類を中心にして…」
がーっと 植えると、大堤防ができる。丈夫な。
「はい」
『森って再生するには、百年とか かかるんじゃないですか?』
これがね、10年位で かなり 実はね、
『えっ』
「やぁもう 本物であれば、根の充満した ポット苗があれば」
「私が今まで やってきた 国内、海外。千4百箇所、4千万本以上の木を、各国で植えてます」
「すべて成功してます」
「よく聞かれます 青白き インテリ男は、『失敗した例を 教えてくれ』…ないんですよ」
「相手は 命を懸けています」
「かなり いいかげんにしても、なかなか死なない(※ 全滅しない)。それを殺すのは、よっぽど下手な証拠です」
これ、植えた苗木ですよ、命を懸けてるのは。
「はい、はい」
「で、根が充満した ポット苗」
「最初は、2〜3年は、根が(※ 地中に)入ります」
「後は、ワン イヤー(※ 1年で)、ワン メーター(※ 1m 上に伸びる)。10年たてば、8メーター以上の(※ 森になる)…」
「そして、それは、ポツン ポツン 植えたんじゃ、駄目なんです」
ぎっしり植えなきゃ 駄目なんですってね。
「競争しながら」
「密植効果と云うのは、競争しながら、少し我慢して、共に生きている」
「これが、生物社会の掟なんです」
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