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2010-01-22(Fri)

虚像で お金を 買った街

金融業界(実家)から逃れようとして、早朝から 介護施設の給食作りをしたことがある。
先輩は 親切なベテランばかり。好きな仕事だったけど、給料は安く、家賃と公共料金には 足りても、食べるお金がない。

仕方なく 夜のバイトをした。
従業員と お客さんは接触しない。深夜12時まで、会話の場を 提供すると云うことで、営業許可を得ている お店だった。

向いていないのは 分かった。

上手く 立ち回っていたのは、…
無邪気な若い娘や、
代々 性的な職業に従事してきたことを うかがわせる人や、
生活のためと 割り切っている、主婦だった。

個室のドアの上下は 広く開いているものの、安全は 保証されていなかった。

その頃の私は、
「全力で抵抗するのは、最悪につながる」ことを識っていた。
抱きつかれたときは、こちらも【しっか】と抱きつく。反撃はそれからだ。
ある日 そういう状況に陥り、どうしようと思いながら 相手の頭を抱えたら、金具に触った。
かつら だった。

気まずい。…

(仕方がない)腰までの長髪を 外して、言った。
『私も』

遊び場で、無粋なことをしては いけない。
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