夜勤明けに 森へ行った。
眠いし しんどいけど、帰宅したら 多分、…
眠り込んでしまう、閉門の4時10分までに、訪れることは まずできない。
(心身の浄化のために、週1回は森へ行くと云う、自分との約束が果たせない)
朝の森は、夕方の森とは、様子が違う。
参道を 掃除している方がいて、
強い風を 吹き出すホースを、
森(盛り土)と 道(玉砂利)の 境目(コンクリート)に当てて、
枯れ葉を 吹き飛ばしていた。
その後の、玉砂利や、コンクリートの上に、
ミミズ(体長 20cmくらい、胴の太さは 煙草くらいの)がいた。
落ち葉の中で、眠っていたのか?
「そんなとこに 寝そべってると、(自分の目的に向かって 猪突猛進してゆく)ヒトノコに 踏まれますぜ」
拾った小枝に ミミズ様を乗せて、
盛り土の方に 戻した。
(私は ミミズを敬愛してる。無駄に死んでほしくない)
3匹 運んだ。
(血を流し、身をよじり、半分 立ち上がり、乾きかけていたのには、触れなかった)
◆ 11月11日
家の前 駐車場と道路の境目に、小鳥が落ちていた。
茶色とオレンジ色の羽根、
黒いくちばし、黒い足。
まだ 冷たくはない、美しいコマドリ。
(どうして?)
(漏出が止まらない 福島第一原発の影響?)
(明日の私?)
公園の 植え込みの陰に、置きに行った。
見つけたときは、
左半身を上にして、静かにすわっているようだったのに、…
右半身(目が潰れていない方)を上にして、
土の上に 縦に置いたら、
突っ張った足の形が、お化けみたい。
半分開いた 黒い目が、三角に光って 怒っているよう。
『うらめしや』と言ってるようだった。
◆ 11月12日
知人に、バッチ・フラワー・レメディ(ハーブ療法)の案内人を 紹介した。
2人の家族構成が似ていて、話が弾んだ。
知人のことは、基本的には 心配していない(生命力を信じている)が、
『掃除が はかどらない、片づけを手伝ってくれませんか?』とのこと、
(本来は きれい好きな方だ)
快諾する。
(来週、お邪魔する約束をした)
◆ 11月15日
男の寂しさについて、
身体のケアをして下さる先生と 話した。
『行ってらっしゃい』や『おかえり』の挨拶、キスやハグが、
男(既婚)の寿命や労働意欲に、大いに影響することを、
知ろうとしない 人妻の、心の不思議さについて。
◆11月16日
夜勤明けに、母方の墓参りに向かった。
母方の墓地は、祖父が住職をしていた寺の敷地にあり、
近隣に住む 親類縁者が、しょっちゅう行っているはず。
(父方の 寂しい墓地とは大違い)
不肖の私が、空腹や徹夜疲れをおして、
貧しい中から 旅費を捻出し、ひとりで行かなくても、…
(誰も悲しまないだろう)と、頭では思うが、
私を動かすのは 頭ではない。
最寄り駅に着いたときには、日が沈んでしまっていた。
寺の名を、判読することが 自分ではもうできず、
タクシーの運転手に助けられ、たどりついた。
祖父の墓は、見つかった。
祖母の墓は、分からなかった。
『今度 来るときは、寺の名前でなく、八幡さんだって言えば すぐ分かるよ』
帰り道で 言われた。
◆ 11月17日
夜勤明けに 森へ行った。
どんぐりが たくさん落ちていた。
大きな箒(ホウキ)で、参道を掃いている方がいた。
玉砂利や、コンクリートの上に、ミミズ(体長 10〜20cmくらいの)がいた。
「携帯片手に突進してくる 人間に、踏まれますよ」
拾った小枝に乗せて、盛り土の方に移した。
(ミミズは森の住人だ。無駄に死んでほしくない)
12匹 運んだ。
(1匹は、怪我して 血を流していた)
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