伊東四朗氏の「西口物語」と、
一愛(にのまえ あい)さんの「雲のうつし絵」
◆ 楽しい思い出を、たくさん持ってる娘は、花のように笑い、小鳥のように優しく 振る舞うことが、当たり前に できる。
いいお手本を、たくさん 知っているからね。
あの娘の愛想が 悪いのは、育ちが 良くないからさ。
『暗い』とか『打切棒(ぶっきらぼう)だな』とか 言ったって、どうしようもない。
相手を 泣かすだけだよ。
そんなことより、ホクロでも 褒めてやって、楽しく飲もうよ。…
「西口物語」を 最初に 聴いたときは、短調の旋律に ドギモを抜かれ(暗すぎると 思った)、歌詞の意味が 分からなかった。
いつの間にか、忘れがたい歌に なっていたのは、喜劇役者の 歌唱力の妙か。
◆ 特攻隊員の 遺言のような「雲のうつし絵」は、晴れ晴れとしている。
目上の存在である親を、「あなた」と呼ばわることは、昭和20年代には なかったはず。…
(平成の、歌なのだ)
世界中の 兵士への、鎮魂歌…なのだろう。
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