(何故? 有効な 支援が ないの? そんなに 冷たい仕組み? 自分に 出来ることは?)
悔し泪と 嗚咽(おえつ)を こらえて、目を見開き、上を向いていると、泪は 鼻に まわってくる。…
そんな思いを、福祉の職業訓練で これほど味わうとは、思わなかった。
ある程度は、覚悟してた。
保育(人間のこと)について 学ぶのだから、虐待や 貧困問題は 避けて通れない。
萬が壱、他者の痛みに 鈍感な 先生がいて、児童虐待を 面白おかしく(または 中途半端に) 語られたら(扱われたら)、苦しむことに なるだろう(膿んだ 私の心の傷が、破裂するかもしれない)。
けど、職安で もらった資料に、サポート態勢が 整っているように(必要に応じて、個人カウンセリングを 行うと) 書いてあったので、申し込んでみた。(勇気を 振り絞った)
しかし、個人カウンセリングが 行われている形跡は なく、…2ヵ月足らずで、訓練生2名が、挫折した。
(就職できて 退学したなら、めでたいけど、…そうではない)
授業のたびに、虐待(事例)について、小グループで 討議させ、短時間で 止め、無理矢理 まとめる 先生が、いたりする。
「虐待や 貧困など、見たこともない」人には、
『悲惨な現実』を 紹介するだけでも、意味がある かもしれない。
(貧困対策の 職業訓練の筈だけど、裕福そうな生徒も 少なくない)
訓練を 委託されている、専門学校(本科)の 学生には、やる気のない(親から お金をもらい、遊びに来ているような)人が 多いと、先生たちは 語る。
けど、本科の学生が どうだろうと、…
職安の紹介で、余裕のない生活を 送っている人間が、受ける職業訓練なのだ、これは。
恵まれた人に 照準を合わせた 授業を 強行して、問題が 起きない 訳がない。
自分は 困っていなくても、虐待や 貧困問題が 絡む 現場に 出て行くのだから、その背景や 原因について、深く知ろうと している人もいる。
そのような人たちも、中途半端な 討論では、不満が 残るそうだ。
(放課後 自主的に、討論の 続きをする 余裕など、訓練生には ない)
被虐待経験があり、ひとりで生活していて、体調のコントロールまで 手がまわらない 訓練生たちは、…
言葉を発する タイミングさえ、掴みきれない。
とうとう先日、私は書いた。
毎回、強引に まとめようとする (セレブな感じの)先生への 提出物に、
「悲惨なだけで 終わる話は、もうたくさんです。募集資料にあった、カウンセリングを 希望します」と。
昼休み、その先生と、もう1人の先生に、捕まった。
人が 通る 場所で、…
『カウンセリングって、何ですか?』と、尋問が 始まった。
『個人カウンセリング? どの資料?』
『就職や 進路相談 以外の カウンセリングは、行っていません』
『どうしたら良いと思います?』
…私の授業に 文句があるなら、やめてくれと 言わんばかり。
…昼御飯がわりの、水分補給が、できなかった。(し損なった)
…訓練に 支障を きたしている 訓練生の、精神衛生への 配慮が、まったく なかった。
…早く 問題を 解決(排除?)したくて、焦った…らしい。
(こんな 乱暴な方法で、福祉の専門家を 育てているなら、…自殺者も 減らない道理だと、…思ってしまった)
後日、セレブ先生の隣で、何も 言わずにいた 先生に、
募集資料(証拠物件)と、私が 思ったこと(自殺者・挫折者を 減らしたい者の 要望と、被虐待者の実感)を、書いて渡した。
その日の内に、事務責任者に呼ばれ、事情を聴かれた。
感情を抑えて 説明したけど、どこまで伝わったかは、分からない。
言葉が足りず、または、言葉が過ぎて、誤解が起きても、
お互いに、聞く耳と、相手を 尊重する 気持ちがあれば、
理解は できなくても、共感は できて、…何か 変わると 思いたい。
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