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2010-06-11(Fri)

ベトナムの 学生さん

5月8日付け『朝日』新聞の『声』欄で、ベトナムの若者の 投書を読んだ。

大阪の大学で 学び、4月に帰国したと云う。

『日本にいた1年の間に、心を許せる友人が 1人もできなかった』

『自分の性格が悪いから?』
『日本語が下手だから?』
『ベトナム人だから?』
…問い続けたそうだ。

『日本人の友に 囲まれている ヨーロッパの人が、心底 うらやましかった』

『日本人は 仕事が丁寧だ、それが 素晴らしい経済発展を もたらしたのだろう。そんな国の 文化と社会を学ぶため 留学した』
『アメリカ、ヨーロッパ、中国など経済大国には 関心が高いが、ベトナムなど貧しい国には 冷たい、日本人の(差別的な)意識に出会い、理解に苦しむ』
…と、書かれていた。

どんなものにも、
光る面(良いところ)と、
暗い面(欠けたところ・危険なところ・恥ずかしいところ)が、
探せば、あるのじゃ ないでしょうか?

日本には、自然を敬う文化があり、
多くの場所に おいしい水があり、
地域によっては、海の幸・山の幸に、恵まれていて、
旅人に 親切な地方も、あるようです。

丁寧な仕事を 産み出す土壌は、
お金には 代えられない 自然の恵みと、それを大切にしようとする心で 出来ているのかも?
(光る面は、何かに支えられていると、私は思うのです)

差別と区別は、いたるところで発生します。
(年齢や、性別や、…何を学んだか ではなく、どこで学んだか、…と云う、本質とは 関係ないことで、人を判断するヒトが 日本にはいます)

『ベトナムを 冷たく見る日本人、理由は 経済大国じゃないから』
…と云うのは、誤った認識だと 私は思います。

あなたは、
経済と云うものを 価値観の上位に 置いているようですが、
日本人の多くは、そうではない。…
健康で、家庭が平和で、やり甲斐のある仕事に就ければ、お金は ほどほどあればよい、そんな人が 多いようです。

「価値観が 遠い人とも、友だちに なりたい」ほど 社交的な人は、日本では 少数派だと思います。(※)

先の戦争で 負けてから、…日本人は、アジアで 酷いことをしたと、教育されて来ました。

アジアの国に 対しては、罪悪観を持ち、遠慮がちだったり、敬遠する 日本人もいます。

(同じ黄色人種だから、遠慮しない人も あるようですが、…
お金を たくさん使って、日本の国内では 恥ずかしくて できないことを、日本以外の アジア圏で、する人も いるようですが、…
自分の生活と、かけ離れた ヒトのことは、私には分からないです。ごめんなさい)

欧米の人に、日本人が憧れるのは、
極東の 島国にいて、金髪や 碧眼が 珍しいから、だと思います。

中国と日本の かかわり、相互に 抱いている 感情の複雑さは、…好意だけでは ありません。

※ 肩書き抜きには、生活できない人も 多いです。
(稼げる資格を 持っているとか、立派な職業に ついている、…そう云う 付加価値がないと、自信をなくして、引きこもってしまう人も います)
(失敗を恐れる 慎重な人が、多いです)

何を 専攻なさってる 学生さんか 存じませんが、学業成就 されますことを お祈りします。
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