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2010-06-07(Mon)

癒したい傷

親を捨てて 都会に出てみたものの、
街角の お姐さん(街娼)にも 相手にされず(商人とて 客を選ぶ。肺に影のある 狂暴そうな男など、敬遠するのが賢明だ)、…
結局、親のコネで就職し、調子づいたところで 吐血(結核で倒れる)。

入院先で 出会った看護婦(16歳から 看護学校の寮暮らしで、狭い世界しか知らない、田舎の貧乏寺の出)と 結婚した、お調子もの(本当は 飢えた獣)の血が、
…私には 流れてるらしい。

幼い日、お米を借りに行く 祖母に、連れ出されたり、
(育ち盛りの頃)学校に、お弁当も 持って行けなかった母は、貧乏を憎んでいた。

はじめて 私が 買ってもらった傘には、屋根の部分に、黒マジックで(旅館の傘みたいに)、私の名前が でかでかと書かれていた。
『こうしておけば、失くさないし、盗まれないでしょ』と、母は言った。
(昔は 安いビニール傘など無かった)

傘の上に、大きく書かれた 自分の名前が、
(優しい気持ちから ではなく)荒んだ気持ちから 書かれたことは、子ども心にも 分かった。

「それでも 母さん好き」と言えるほど、
私は 無邪気ではなく、賢くもなかった。

◆ 数年前、ビジネスホテルのTVで見た、
刑務所から 出てきた男と、若い男女(他人)が 旅する映画。
(幸福の黄色い何とか?)

…すごく嫌だった。倍賞千恵子 演じる奥さんが、ひたむきなのに愚かで。

流産したことが あったのなら、気をつけろよ!
何故また、重労働して 流産する?

スーパーのレジ係りを していたのだから、人並みか、知恵がありそうに 見えたのに、知的障碍者だった?

自暴自棄になり、因縁をつけて絡んできたチンピラを、殺すまで 殴り続けた、高倉健 演じる男(夫)の気持ちが、嫌と云うほど分かった。

何もかも どうでもいいような、…
幸せが 身につかないような、…
悪鬼が招く道から、逃れられないような、…

そんな気持ちで、長いこと 生きて来た 私がいる。

◆ 雀や カラスの 朝の挨拶に、生きてるよろこびや、限りない 愛情を感じる。(うらやましくて? 気が遠くなる)

・ すぐヤケになり 心が腐る。
・ 最後は『力』で 片づけたいと思ってる。
・ 油断したら 恐ろしい目に遭うと思ってる。(どうせ 恐ろしい目に遭うなら、自分の手で 壊したいと思う)

そんな私は、ケモノみたいだ。
(人らしく 生きて 死にたい)
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