あれよあれよと云う間に、大粒の雨。
(そう云えば、天気予報で、夕立がどうとか 言ってたけど、1時間くらいしか 睡眠がとれず、ぼーっとしてた)
「…」
荷物(主に書類)をビール袋でカバーし、自転車を漕ぐ。
目指す方(西)の空は、まだ少し青いけど、本降りに なりそうだから、早く帰りたかった。
ペラペラの ウインドブレーカーが、コート代わりになってくれた。(防水じゃないけど)
安物だから、頭はカバーできない。濡れるにまかす。
10分ほど行くと、小降りになった。
(通り雨だったのか)
虹、見えないかな?
もう 空のほとんどが 灰色だから、無理か?
「灰色だらけの空でも、下ばっか 見てんじゃねーよ」と、自分に 言ってみる。
(声には出さず)
西の空に、赤い浮島?
(夕陽の頭だ)
コンビニの駐車場に 軽車両を置き、夕陽を探してみる。
家と家の 屋根の間に、蚊取り線香の 火のような、朧な赤の 丸が、沈みかけていた。
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