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2009-12-08(Tue)

ばかに大きな半月の晩に

母の血縁者宅に仕事(契約更新手続き)で行き、こらえきれずに話した。
『変わりないでしょ?』と言われ、愛想笑いできず。
「生活保護の手続きを進めてます。身体的にも、精神的にも、経済的にも、限界なので」
『親がいるのに、生活保護ってどーゆーこと?』
「精神的な治療に必要な資金を、貸すことを拒否しているし、給料ももう払いたくない。そーゆー親なら、縁を切り、生活保護を受けることが可能だそうです」
『親に文句言ってやりたい』
「やめてください(笑)」

 『貴女のお父さんは普通じゃないと思ってたけど、○○ちゃん(その人の姉、私の母)も同じだったのね』とか、
『話を聞くだけなら私にもできるから、いつでもどうぞ』と言われ、笑ってしまった。

 話なら聞く、と言ってくれたのは、私が生活保護を受けられそうだと、知ったからでしょ。
藁にもすがる気持ちで、昔、相談したときは、
『お宅のお父さんとは、かかわりたくない』と、取りつくしま無かったでしょ。

 いいのよ。自分の生活が大事だったのでしょ。幸せで大忙しで、面倒なこと、引き受けたくなかったのでしょ。

 本心を聞かせて戴き、腑に落ちました。

清々しくも、自分のお城を維持するのに、必死な人を見た気がします。
あなたを冷淡な人だと思えば、私も、はなから期待しなかった。
親戚中で、1番優しそうで、あたたかそうで、余裕がありそうに見えたから、頼った。

 社会が認める福祉の仕事をして、多くの人を助けている。大変な人にかかわり、並でない苦労をしている。同業者の妬みが凄まじいとのこと、お疲れ様です。
 
私ら家族のことを、異常だと切り捨てて、笑っていたらしいのを、冷たいなと感じてたけど、もういい。分かった。
 厄介な人格破綻者などは、避けたいと思って、至極当然です。
経費にしろ、契約をくれた(義理を果たしてくれた)ことには、感謝してもいい。ありがとうございました。

 昔(10歳くらいの頃)、借りて読んだホラー漫画を思い出す。
 鬼子母神の話が出てきて、ザクロ好きな少女が、人食い鬼になる話。タイトルは『赤い沼』だったか。
記憶があやしいけど、少女が死んで一件落着だったと思う。

その物語から、私が学んだことは、
 ・  神霊を言い訳にして、命を差し出せば、非道なことも許されるの?
・  研究のためなら、無責任でも許されるの?
 …だった。

 主人公は、フィールド・ワークの青年を慕っていたけど、悪鬼(?)の封印を解き、惨劇を招いた張本人(狂言回し)の青年は、まるでひとごと。
 『預けた我が子を、ないがしろにされた鬼子母神が、村人へ復讐したのか』みたいな青年の回想で、終わりだった気がする。
 好きな人を守って死んだ少女は、成仏したでしょう。けど、それを読んだ子どもの心はどうなるの。
漫画が悪い訳ではないか。
救いや教訓を、借り物の漫画に求めるしかない子どもがいたと云う、事実があるだけか。
 
幼かったとは云え、通りがかった死神タクシーを断わったのは、お前なのだから、嘆くなと、野獣君は言いたげ。
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2009-12-07(Mon)

光を求め 闇に出会う

犯罪学者の話を聞きに行った。リスクを減らし、明るく暮らしたくて。防犯の知恵を拝借したくて。

・ 「表札」に、油性インクや、小さなシールがつけられていたら、それは(高齢者だけの家とか、女子だけの家とか)、犯罪者の目印なので、即、消してください。
・ 蛇行運転(危険運転)の車に行きあったら、遮蔽物を探して、その後ろにまわり、身を守って下さい。
・ ひとり歩きで不審者と出くわしたときは、携帯電話の通話中(外部とのつながりあり)の姿で通り過ぎると、犯罪者は手を出しにくいそうです。

 そんな話もあったけど、大方は黒社会の話で怖かった。
モグリの病院の話などは、とても書けない。神経過敏な人は、食欲を失ってしまいそう。

 何故、そんな酷いことがあるの?
欲望を持て余して、お金で人を買う人と、貧しくて、身を売る人がいるから?

 数年前、やくざと、Mafia (Chinese)の抗争が起きるぞと騒ぎになり、警察が組織犯罪対策課を作った。
けど、当の Mafia と暴力団は、その3ヵ月も前に手打ちして、それから両者は、協力関係だそーだ。

 やくざは裏の警察だ、秩序を守っているのだと、素敵なことを言う作家で政治家がいたけど、…
現在の暴力団は、素人を狙い、犯罪を企画・立案・下見して、逃走経路まで調べて、海外 Mafia に実行を委託している、との話だった。

 学者先生は、ときどき、犯罪者に敬語を使い、いちいち訂正していた。犯罪に手を染める境遇にある人を、(人間として)認めている人を、はじめて見た気がする。罪を憎んで、人を憎まず?

驚き。

さして違和感を覚えない自分にも、驚いた。
我が身にある野蛮さを、自覚したから?

2009-12-06(Sun)

合掌

血の味の咳、…生活保護を断わられ、餓死した人の話、雑誌で読んだことあったわ。(アパートの冷蔵庫は空で、ゴミ箱には、吐いた血が溜っていたと)

今は、国民の6人に1人が貧困とか。
突然、世の中がこうなったとは思えない。

昭和の御代にも、根か、芽が、あったのじゃない?
憂いある者の隣で、幸せに酔い、逆恨みを買うような、危険なことを遣って、危機管理を怠っていた人、いたのじゃない?

木村藤子さん?
口紅、濃すぎない?

江原啓之さん?
透視みたいなことができるなら、曽我ミヨシさん(北朝鮮拉致被害者)を探してほしいのよ。
歌う体力・能力・場所がある上に、特殊能力までお持ちなら、渡辺はま子さんくらいの世論誘導、お出来になるのでは?

精神世界では、尊敬の対象、大先生のお2人かもしれないけど、心に野獣が棲んでる者には、派手な芸能人にしか見えない。

お2人の本は、何冊か、真剣に読んだわ(ハウツウ本として、女の子に薦めちゃったこともあったわ)、…
でも、それ以前からあった生き方の本とくらべて、特に凄いとは、私には、思えなかったわ。

どんなに素晴らしい言葉が綴られていても、本の真ん中に、筆者が陣取っている感じがすると、美味しくないと思ってしまう。
(読者を中心に坐らせる本、…行間や裏側に、自分を発見できるような本には、参りましたと思う)

人を教え導く仕事をなさる方が、木村さんや江原さん(人の声より、神霊?の声に、価値を置いているような方々)を、お手本にするのは感心しない。

「神の道」に精進されるのも結構だけど、それに夢中になり過ぎて、人の道に不案内になっては悲しい。
人は、人と語り、人の道を行くのが基(もとい)と思う。


もらった林檎を戴きますか今日。(包丁が使えれば)
利き手の平を怪我したのは、いろんな意味で痛い。
ばんそうこうのサイズに収まる傷だったから、手は使えるけど、中でときどき出血してる。しくしく。
腫れが引くまで ばんそうこう はがれないといいな。

2009-12-05(Sat)

懺悔

幼い日、家庭不和の原因を、すべて私に着せつけ、怒り心頭だった母は、子(私)を殺し、警察や弁護士に構ってもらうことで、精神的に安定・成長しようとしていた節がある。

死は受け入れていたのに、あまりにも理不尽に母に責められ、土壇場でキレてしまった(火がついたように泣き、抵抗した)。…

殺人犯になれば、(国家に?)救済されたであろう母の機会を奪った贖罪に、母の話を聞き、父との緩衝材に、私はなった。

血脈を浄化せんがため。(何がなんでも清めると云う一念)
己の幸せなど、当然、度外視。
何より誰より、母の幸せを願った。

その母が、私に『実家に戻れば?』と言い出した。
彼女は分かっていない、自分の本心を。
『父とは絶縁すべき』と、私に言い続けてきたのに、…私の体調不良が長引き、給料に見合う働きがない今、アパート暮らしは贅沢だ?
生活保護は、兄弟の心を傷つけるから止めろ?

スペードの2(己の死)しか思いつかない愚かさを恥じるも、為す術なし。
にもかかわらず、運転免許証の写真は、ミルクを舐めた化け猫みたいに、薄く笑っている私だ。
(力を振り絞ったので、ちょっとふやけてもいいでしょ?)

ひとかけらの希望・共感、もしくは、励ましを、誰かにと、…この1年、必死だった。(自殺防止を掲げるサイトにて)
 始めは T・M と名乗った。(悩める莫迦てんてこまいまい とバレても、許されますようにと)
ベテラン回答者さんもいたようだけど、数が足りないと思うときがあった。

「この悩んでいる人の心を、重くしない言葉遣いは?」…思案してるうちに、人格が分離独立して行った。浄化草・破れ傘・海馬・猫娘・石屋。
(尋常じゃない。けど、あの場を借りている間は、私は、そうせずにいられなかった)
後悔したことは、数えきれない。…
不愉快に感じた方がいたら、お詫びします。

溺れて沈みそうな人間が、
「私の身体には間に合わないけど、浮き輪があります。貴方には、合うかもしれません」…そんな思いで、遣ったことでした。

2009-12-04(Fri)

分からないことは 忘れたい

10代のはじめ、毎日罵詈雑言を浴びていて、だんだん自分は不良らしいと考えるようになった。

不良がどんなものか、よく分からず、集英社コバルト文庫の『不良』で始まる本を家で読んでいたら、親にぶっ飛ばされた。

『不良少年の恋だと、貴様はこういうのに憧れてんのか、不良か貴様』

(毎日毎日『この不良』と殴られていたから、不良について知ろうと思ったっつーの。ヤクザさんと同じ長屋で、神経質に育った男は、矛盾したことを平気で言った)

恋にも不良少年にも、さして興味がなかった私は、富島健夫の本に感動も共感もせず、不良の研究は中止し、陰湿な想像殺人で憂さを晴らし、笑顔でごまかすようになった。…そのみじめな状況は、ひとり暮らしを始めるまで続いた。

『不良少女白書』と云う歌が出たときは、真剣に聞いた。
(流行歌にも漫画にも、何か救いがないかと、思っていた)
でも、全然、分からなかった。

『…自分に正直に生きるなら…(中略)…居直ることが勇気だなんて 自分に甘えるのはおよし』?
今だに理解できず、面白くない。

不良少女は、不良中年(野獣君)になってしまったぞ。

想像殺人はもうやらない。

小鳥を抱える女人の手に、愛の塊があると、いつか感じたのだけど、…そう云うものは、実は、いたる処にある気がする。
気のせいかもしれないけど、…そう云うものを、大切にしたいと、今は思う。