パート先の 最寄り駅で、
ホームに立って、帰りの列車を待っているとき、
西の方向に、何歩か 離れたところにある ベンチの下から、
何かが 飛び出してきた。
速くて 小さい 何か?
…セキレイ(野鳥)だった。
…もう、夜の8時半を過ぎてるぞ?
…鳥は、寝てる時間なのでは?
…いつから そんなところに?
疲れて、立ちつくす私の方に、
1度だけ、顔を向けた野鳥は、
ホームの端を、跳ねるように歩いて、
私の視界から、遠ざかって行った。
そんなとこが、2度あった。
(別の日に、同じ時間帯で)
白と黒のセキレイは、
私が昨年、夜勤明けに、
パート先から 帰るときにも、
何度か現われた。
人の仲間では ない気がする私が、
人に混じって働き、疲れ果てて帰るとき、
ドアの近くにいた。
帰りの挨拶をしても、
返事が返ってこない職場から、帰るとき、
私の心は 沈んでいた。
その重苦しさを、
セキレイは、払ってくれた。
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