焼きトウモロコシを戴いた。
夏祭りに参加した パートの先輩から、
参加できないパートへの 差し入れ。
(翌日、お昼に戴いた)
コールセンターで働いて 4度目の夏。
お祭りの夜は、いつも仕事だった。
(5時半で退社する社員さんは、
仕事の帰りに行けるけど、
正社員のほとんどが帰った後に働く パートタイマーは、
お祭りには 参加できない。
休暇を申請しない限り)
暮らし自体が スリル満点だった私は、
(ずっと余裕がなかった)
日々、ハラハラ・ドキドキ。
予約して チケット代を払ってまで、
お祭りに参加する必要は なかった。
でも、差し入れなど戴くと、
イベントには 興味がない私でも、うれしい。
◆ その日は 警備の夜勤明け(5夜連続)で、
10時半頃に帰宅。
19時から(23時まで)、コールセンターの仕事だった。
睡眠不足で 脳が沸騰している感じだった。
パートの出勤時、遅刻寸前で、
お祭りの人波を かき分け、
小走りで急がねばならなかったが、
次元の違う世界が、干渉しあうことが ないように、
重い荷物(水筒など)を抱えながら、
無事に通り抜けられた。
◆ 夜勤も3日以上続くと、意識が朦朧としてくる。
コールセンターの夜勤(拘束8時間、仮眠1時間)を 半年勤めたときは、
白髪が増えたけど、
警備の夜勤(拘束16時間弱、仮眠休憩4時間)は、
孤独で、
自由にトイレに行けない制限つきで、
あらかじめ 飲み物を用事しておかないと、ノドが辛くなる。
その緊張感、疲れ方は、…
コールセンターが 天国に思えるほど。
『人の出入りが少ないから、夜は楽』
先輩は、そう言うけど、
深夜に 目を醒まし、
制服を着て かしこまっているだけでも、
…私には、楽じゃない。
数時間かかる パソコン操作も、
(日報・週報を記入したり、
各ゲートを出入りした人数を 所属会社・作業内容ごとに 分類し、
膨大な表に打ち込んだりすることも)
…私には、楽じゃない。
警備従事者には、突然死・孤独死が多いと聞き、
(私に ふさわしい?)と、思ったりしたが、
…そんな状態、放置しているのは まずかろう?
睡眠時間が 充分に とれないことについて、
上司に相談したら、
『労働基準監督署から、褒められた現場です』と 言われた。
労働局に電話したら、
『安全配慮義務を果たしていない様子』
『労働基準監督署に 相談すべき』と 言われたが、
…そんな所に行く余裕、ありません。
◆ メンタルヘルス・マネジメントの教科書には、
睡眠不足のリスクについて、こんなふうに書かれている。
【睡眠が健康な間は メンタルヘルスに 深刻な問題は 生じない、といっても 過言ではありません】
【しかし、現実には 睡眠より業務が優先され】
【不眠不休が 甚大な事故やミスの原因に しばしば なっています】
( スリーマイル島 原発事故など )
【実際、4時間睡眠を 1週間 続けると】
【ホルモン・血糖値に異常が生じ】
【4~6時間睡眠を 2週間 継続すると】
【記憶力・認知能力・問題処理能力などの 高次精神機能は、】
【2日間 眠っていない人と 同レベルにまで 低下することが 指摘されています】
【つまり、睡眠を削って 頑張り続けることは】
【健康に悪いだけでなく】
【集中力・判断力低下の結果 生じた】
【パフォーマンスの低下を 補うために】
【時間外勤務が増え】
【さらに睡眠が減る、という悪循環を招き】
【非効率的で ハイリスクなのです】
【何時間 眠ったらよいかは】
【体質的にも、short sleeper、long sleeper などの 差異が認められますが】
【2日単位で考えて】
【12~16時間が 一般的には 必要と考えてよいでしょう。】
…私の睡眠時間は、最近、
…2日単位で考えて、5~9時間くらいだった。
◆ 昼間 3~4人で待機する 広いフロアに、
深夜から 早朝までは、1人。
人が出入りするときに、
カードを貸したり、
X線を使い 手荷物検査や、身体検査(金属探知)、場合によっては写真も撮影する。
仮眠で、ギリギリまで 眠ってしまった晩は、
配置に戻る前に、トイレに寄れなかった。
3時間弱、1人になる覚悟はしていたが、
仮眠前(深夜10時)に 水を飲んでいて、
配置についた2時半には、既に トイレに行きたかった。
4時40分まで 我慢したが、
(膀胱炎になるリスク)を思い出し、
監視室に連絡した。
「トイレに行きたいので、配置を抜けたく、カメラにて監視願います」
監視室も、深夜は1人~2人体制になる。
警報が鳴ったら、誰かが現場に駆けつけねばならない。
…仮眠中の人が、叩き起こされるかもしれない。
そんな 申し訳なさを伴って、トイレに行った。
自由が好きな自分には、
楽な仕事では 決してない。
気絶しそうなほど 真面目に働いても、
この現場で、私の給料が 20万円に届くことはない。
24時間勤務(拘束時間25時間弱になる)を、拒否しているからだ。
◆ 先日来た新人さん(男子)は、1ヵ月もたなかった。
先輩の1人は、適性がないと見なされ、配置を外された。
女子は9月に、1人が おめでたで辞める。
その2~3ヵ月前には、増員しておく必要があったはずだが、
応募がなかったそうで、
(命を削るような仕事、したがる人は多くないだろう)
新人が来るのは、9月とか。
それも『来る来る詐偽』かもしれないと、
先輩が呟いていた。
◆ 22時~2時まで 仮眠できるときもある。
0時に 床の中に居られるなんて、何十年ぶり?
日付が変わる頃、寝床に居られるなんて。
それは、心底 ありがたく思う。
(仮眠室が 更衣室を兼ねており、…
目覚まし時計より 30分も早く、
清掃業者の方の声で、
起こされてしまうときがあっても)
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