きょうだいが、苦しんでいる。
わたしの 9歳下の、父に溺愛されていた末っ子が。
暴力・暴言で、子どもじみた甘えを通そうとした男、
そんな男に依存し、男の ご機嫌とりを最優先にした女。
そんな夫婦の3番目の子どもとして、誕生した末っ子。
すごい デコだった。(額が鼻より高かった)
母には、本当に希望の光だったろう。
長女に(役立たず)と腹を立てていた母は、
「赤ん坊は ただ、寝てるだけに見えるだろうが、違う」
「家の中を明るくしている。お前よりは役に立ってる」 と 言った。
同級生に非難されるほど、早く帰宅して、
家事手伝いをしていた私は、そこまで親に否定されても、逃げ場がなかった。
自分が明るくないことは、
自分の欠点だと、責められてもしょうがないと云う気がしていたし、
赤ん坊は確かに、光り輝いて見えた。
ひがむことさえ出来なかった。
甘える隙なんてどこにもなかった。
この春に「末っ子」から、苦しいと打明けられ、
『努力が裏目に出てしまう』
『良い人でいたはずなのに、独りぼっち』 と、泣き叫ぶ声を聞き、
何とかして遣りたいと思った。
依存症者を両親に持って、その影響を受け、
依存体質になっているのだ。
私には自覚があるが、自覚があっても辛い。
自覚がなければ、
『被害者意識』によって、妄想がひどくなるから、
物凄く辛いだろう。
さまざまな代替治療を受けて来たそうだ。
高額だったにもかかわらず、まったく効かなかったそうだ。
(恥知らずの自称・治療家は、どこにでもいるらしい)
いろいろ探して、【LEAP】なる技術が、効果がありそうだと知った。
先月には見学会に行って、間近で見た。
日本での第1人者・森本氏のフェイスブックの写真(デモの様子)には、
私の後頭部と、私のメモ帳が、写り込んでいる。
(メモ帳は、映写機(プロジェクター)の光が邪魔になったとき、それを遮るのに使った)
私も、その治療を受けたいが、
末っ子の方が、緊急性が高い。
「私たちを、助けてほしい」
「私が、その技術を学べば、恩返しできます」
「きっと、損はさせません」
「助けて下さい、お金を貸して下さい」
親戚の人は言った。
『他人だから』
『大金は出せない』
あなた方の きょうだいが、暴力・依存の病を得て苦しみ、
孤立してしまった。その当然の結果として、
その子である私たちが、苦しんでいるのに?
あなた方にとっては 他人、ですか?
そうですか。
自分の心が津波になった と、泣いてた
純情な私は、もういない。
あなた方(血族)が、私たち(きょうだい)を、見捨てるというなら、
私が頼れるのは もう、愛情深く、豊かな天地だけ。
人の世には疲れた。
他人に説明することにも。
天(あめ)地(つち)に まつらわん
吾が心、雨風に溶けて流れよ
旅の支度をしよう
いけにえに サヨナラ
関東大震災の時、首都(東京)を襲ったくらいの揺れには耐えられると聞いた。
勤務中に地震が起きても、施設内では 全然 気づかなかった。
巨大なクッションが、地震の揺れを吸収してくれて、
建物と、財産と、働いている人間を、守るしくみ。
けっこうなことだ。
自宅アパートは、4年前の震災のとき、ひどく揺れた。
(これで、私も、この世とお別れか)と、思ったくらい。
アパートは 幸いにも 潰れなかったけど、
私の精神は、潰れたまま、…
むしろ 傷みが 酷くなった?
なんで、遺書に解説しなきゃいけなかったんだ?
先日のことだ。
自殺を目論んでいた訳じゃないぞ。
もう疲れてて、明日は来ないかもと思った日、
「あなたを信じてました」と、メールの返信に書いて送ったら、
『もう信じていないのは、期待があったからでしょう』という返事がきてしまった。
『私が一所懸命で気負いすぎたのが、まずかったのでしょう』とも。
カーッ!!
期待なんかしてねえつーの!
憧れていただけ。
過去形で書いた=今はもう信じてない?
そんな方程式は無いよ。
お互いに、疲れていることは、分かってる。
どちらかと云えば、こっちの方が傷みが酷いと思うのだが?
遺書の解説のようなメールを、私は一所懸命にPHSから送った。
憧れの君よ、感謝しているよ。
私に力を貸してくれようとした君に、甘えてみたかったなあ。
でも、私があなたに送った最後のメールは、遺書の解説。
なんでですかね?
私が傲慢だからみたいで、
かなしいです。
思えば私は、耐震装置だったよう。
家族のサンドバック、夫婦間の緩衝材、親戚中の笑い者。…
望んでそうなった訳じゃないが、
そういう立場で生き延びた。
そんな在り方は、半分 死んでるようなものだけど、
殴られること、激しく揺さぶられることが、当たり前になっていると、
麻痺してしまうのだ。
(脳のどこかが?)
穏やかな日常に憧れているのに、
穏やかさがうれしいのに、
それが、暴力の嵐の前兆みたいに思えて、
怯えたりして、
自分で自分を殴るみたいなことをしてしまう。
(それが自傷行為のような気がする)
笑った親戚、見て見ぬふりの隣人。
それは、ほんとうに、ひとごとだったのかしらね?
自分たちの憂さ晴らしに、
暴力の生贄に、
あいつなら 遠慮はいらないと、
そんなふうに、
本当に、
一瞬たりとも、思わなかったですか?
笑顔の理由
体力の限界を超えてしまった。
恒常的に3時間以下の睡眠で、
ガードマン(肉体的には男じゃないし)を務めるなんて、
無理がありすぎる。
ボスは、いい人だ。
経験も豊富だし、心も篤い。
先輩方も、皆さんが優しい。
挨拶を無視されるようなことは、滅多にない。
人員不足の中で、育ててもらった恩義を感じ、
コールセンターよりも、自分には辛い仕事だったが、
役に立ちたいと、奮闘してきた。
履歴書の写真は、
空腹のカバみたいだけど、
キーカードの写真は、
オカメ納豆の イラストそっくり(笑顔)。
自分が演技派とは、知らなかったが、
『コールセンターを辞めてしまえば、
24時間勤務や 36時間勤務がこなせて、
心身が楽になり、しっかり稼げるようになる』
上司達には、そう見えるらしい。
それは、
私の大嘘(自分には合わないと感じる仕事を、楽しそうに遣っている演技)が、
嘘に見えない、真に迫っているからでしょう?
好きな仕事にも、苦手な作業がついてくることもあろう。
であれば、
嫌いな仕事にも、楽しい作業が探し出せるかもしれない。
そう思って、生きてきた。
たまに休暇をとって、
森に行ったり、墓参りの旅に行く。
そんなことが、励みだった。
今は、それすら出来ない。
(パイナップル(生)と、玄米酵素と、サラダを食べる瞬間は、幸福を感じる)
先週、大怪我したけど、仕事に行った。
縫ってもらうことができず、
血が止まるまで 3日くらいかかった。
絆創膏を貼りなおすたびに、流血するが、やっと落ち着いてきた。
彼岸花が咲く時期に 怪我して、
上司達に笑われたことが(注意しろよと)、
演技賞をもらったに等しい。
私は、不注意だった訳じゃない。
最近、意識がふっと消えるのだ。
瞬間的に(歩きながらでも)寝てしまっている?
これは、
気力で(注意しようと思って)どうにかなる範囲を、超えている。
憧れの人
「僕の歯抜けの唇が、君の唇にくっつかなくても、君を愛していたと言わずにいられない」
…そんな、武田泰淳の(三島由紀夫への)追悼文を 思い出したのは、
ある人のメールを読んだとき。
◆ その人とは、
キャリア支援者(就職・転職を望む人に、助言や情報提供できる人)を養成する 訓練校で、出会った。
月10万円の給付金を得て、
『半年間、勉強と就職活動に専念できる』と、
生き生きしてる人が多かった場所。
(身内の介護など、皆さん、いろいろ ありながらも)
給付金を受けられぬ私は、
夜 コールセンターで働きながら(ろくに眠らず)、
長距離を通うだけで、精一杯。
友人を作る余裕は なかった。
別に良いのだ。
友だちを作るために 学校に行った訳じゃない。
コールセンターを辞めるのが目的で、
学校は その手段だったのだから。
本当は、昨年の10月の契約を更新せず、
転職したかったが、叶わなかった。
でも、
ろくに 挨拶も返ってこないような人の下で働くのは、もう嫌だった。
仲間外れにされて、
右往左往している 立場の弱い人間が、弱音を吐いたら、
責任者に、
『いやなら辞めればいい』
『辞めない理由が分からない』などと言われてしまう、
(…責任者って云っても、正社員じゃない方には、
私には分からない 大変さが あるかもしれないけどさ…)
そんな職場に、
しがみついていたくなかった。
職業訓練校に行くことで、
週20時間以上は 働かない契約になった。
完全には 辞められずにいるけど、
健康保険、雇用保険の対象外になった。
目的の半分は、達成できたし、
今年の初めには、会いたかった人にも会えた。
(長期療養から復職したその人と、間近で、顔を見て挨拶できた)
もう、思い残すことはない。
◆ 訓練校では、さまざまな授業があったが、
(心理分野だけでも 先生が5人以上)
私は、メンタルヘルス・マネジメント(心の健康管理)に 狙いを絞り、
その検定(Ⅱ種)試験に やっとの思いで受かり、
卒業論文のテーマも「心の健康管理」で通した。
就職に成功した人、
産業カウンセラーを目指す人、
キャリア・カウンセラーの資格を目指す人、
…さまざまだった。
成績優秀で、
カウンセラーとしての力をつけるための講座に通い、
(幾つもの資格試験を控え)
家庭人としても 責任が重い。
(その人の手を 必要とする家族が、複数いる)
…そんな人が、何故 私と、
…卒業後に、メールを 遣り取りしてくれたのか?
…うれしかったが、謎だ。
◆ 小学校でも、中学校でも、
魅力的な人がいた。
何故か そう云う人と、私は、
お互いの 心に触れるような、
1対1の 時を 与えられたが、…
数年後には、音信不通になった。
(憧れの人は、
思い出の中に しまい込み、
こわさぬように 触れずにいたい)
そんな気持ちも、私には根深くあるが、…
中学の時の人とは、
(私が 卑屈でなければ、友人で いられた) ような 気がする。
◆ もう 後悔したくないから、
カウンセラーを目指す その人との縁は、
大切にしたいと思った。
カウンセラーの 助手の 卵を育てるような、
心理学の予備校で、学んだ。
先生に 褒められるような人ほど、
先生と同じ『リスク』があると、私は感じた。
…クライアントの心を踏みにじり、死に追いやる可能性を 忘れちゃダメだと。
…謙虚でいることを学ばない カウンセラーは、危険だと。
なぜかと云うと、
カウンセラーの世界には、死角があるから。
タライまわしや、責任逃れが可能なのだ。
忙しさや、
専門外であることを理由に、
責任逃れができる。
そう云うことを 恥と思わない方が、
先生として、教えてることもあるからだ。
…そうでしょう?
…N村M彦さん。
貴殿が 私にしたことは、
(勉強会に 熱心に 誘いながら、
弟子の暴走(嫉妬と嘘)を 見抜けず、抑えられず、
ボロボロに傷ついていた私を、
木で鼻をくくるような言葉ひとつで 排除した)
…貴殿の業界では、
…とがめられることでは なかったようですね。
心の専門家と云いながら、
利害関係者と自分と、身内の心しか見ない。
それで 許されると思ってる、
…そんな世界の、
…貴殿は王様だったのでしょう?
◆ 上手く伝えられないけど、
クライアント(弱ってる人間)から、
こたえを引き出すのは、
カウンセラーの特権では ない。
悩める人にとって、
1番まずいのは、孤立だ。
孤立の解消は、
カウンセラーじゃなくてもできる。
友人でも、隣人でも、家族でも、森の木でも良い。
むしろ その方が望ましいと、私は思う。
【謙虚さ】を失った カウンセラーは、
死神と同じだ。
そのようなカウンセラーは、
健全な 人間関係を必要としている クライアントの、
【希望の光】に ならない。
問題が複雑でも、
【目の前にいる人を 生かす】ことを、
最優先に 考えて戴きたく思う。
カウンセラーにしか 解決できない問題?
そんなものはない。
その人には、
カウンセラーである前に、
【どうすれば 目の前にいる人を 生かせるか】を、
考える人で いてほしい。
私が美しいと思った その心を、
何より 大切にして戴きたく思う。
【心がひろく 優しい人】である姿を、
弱っている人に見せて、
【安心】させる人で あり続けてほしい。
◆太宰治 ゆかりの地に 流れつくまで 私は、
三島サンに 憧れていた。
彼の勤勉さ、
恥を知る心、
礼節を愛する心、
お子さんを肩車している写真、
素の言葉、…
(暴露小説に書かれた 裏の顔さえ、心の美しさを現わすものだった)
私が幸運だったのは、
(彼の小説を理解できなくても)
彼を愛した人たちの言葉に満ちた本を、
手に取れたことだろう。
武田泰淳氏や、
ドナルド・キーン氏のような、
魅力的な人が いることも、
三島サンから 教わった。
私は 三島サンより、長生きしたけど、
まだ 肝が坐らない。
◆ 昨日は 木曜日、
夕方4時50分頃、
詩人(アーサー・ビナード氏)が、ラジオに出る日で、
1週間に1度の楽しみだった。
先日、警備隊の上司が、部隊長に電話をしていた。
『訓練が必要です。
彼女の都合を確認し、
良いと言ったら、
木曜日に早出してもらって、実施します』
電話を切った上司は、
『木曜日、早出して』と 私に命じた。
早出したら、ラジオが聴けなくなる。…
週に1度の 部下の楽しみを奪った 上司の強権発動が、悲しかった。
相手の都合を聞かず、
私的な時間に 仕事しろと命ずるのは、
「確認」ではない。
「権威の誇示」である。
私は、3週間 休みなしで、
5連続夜勤+2晩連続コールセンター勤務+2連続夜勤の明けだった。
翌日は 休みだが、
1日だけでは、回復しきれないくらい、
疲労困憊していた。
そんな私に、
1時間早く出勤せよと命じることが、
よくもできますな。
その人は、親切な人で、
善意が暴走したのだ。
25時間勤務や、36時間勤務で、
脳が疲労しておいでなのだ。
…確認と、命令の違いも、わからないほどに。
時給で働く 非正規社員
職場のことは ブログに書きたくなかった。
実名で 堂々と書けるような、
晴れ晴れとした、気持ちの良いブログにしたかった。
…でも、どうやらまだ無理らしい。
私に与えられた仕事は、
テロを防止する人に、少し似ている。
入場者と退場者の、
手荷物検査と身体検査を手伝う。
9時前に、オフィスに向かう レディを お迎えし、
17時過ぎに、退社する レディを送り出す。
昨日は たまたま 私が、
あるレディの、出社と退社に 立ち会った。
帰りがけに、彼女は、
不思議そうな顔で、私を見た。
彼女に 好意を持っている私だ。
夕方、彼女に会ったら、
寝不足だろうが、空腹だろうが、
誠意を尽し、純粋な気持ちで、
「お疲れさまでした」と言おうと、自分に言い聞かせていた。
…同じ人間なのに、どうして自分は、
…彼女より早く現場に出て、
…彼女より遅くまで現場にいなきゃならないのかな?
…とか、そんなことは考えるなよ。
…そう、自分に言い聞かせていた。
でも、
隠し切れなかったのかもしれない。
疲れや、理不尽さに対する遣りきれなさが。
同じ人間であっても、
頭脳労働者は、効率よく、短時間 働けば良くて、
肉体労働者は、長時間 働くのが当然?
そんなことは ないはず。