受験(応募)書類を 人に譲り、…
ある学校への受験を、あきらめた過去がある。
間抜けな私。
都会でも 田舎でもない場所にある、まだ新しい学校の 生徒だった。
友だちは、彼氏に お弁当を作ったり、部活に励んだり、先生に憧れたりと、
楽しそうだった。
中学校は荒れていた。
トイレで リンチに遭う子がいたり、校長を殴る奴もいたが、
そこから近い場所に出来た高校は、嘘みたいに静かだった。
商業高校に入ったのに、卒業できなかった旧友は、可哀想だった。
バイク(2人乗り)でデート中、カーブで転落した(振り落とされた)そうで、
元気に帰宅し、入浴中に 意識がなくなり、1週間後に亡くなった。
もし 彼氏が、病院に連れて行ってたら、…
もし 親御さんが、
『なに!』
『バイクで転倒だと!』
『頭打ったなら、脳の血管が切れてるかも』
と 気づいてれば。(泪)…
私は、疲れきった、愚かな子ども(17歳か18歳)だった。
だけど 外見は、弱々しくはなく、儚げでもなく、痛々しくもなく、…
どちらかと云えば、ふてぶてしかった気がする。
あの頃 私を、精神的に 追い詰められた子どもと認識し、
手を 差し延べてくれたり、
あたたかい目を向けてくれた人(生ける大人)は、
いなかった。
もし今、あの頃の自分に 会えるなら、私は言おう。
「ちょっと待て!」
「少しだけ、頭を使ってみない?」
「説明会に出て、かぶりつきで話を聞いたのは、欠席した友人に 資料を譲るためか? 違うだろ?」
「その看護学校なら、お前さんの成績でも、受かる可能性があるの!」
「ここであきらめると、将来、生活保護受給者より キツイ暮らしを、体験することになるぞ」
「友だちと自分、2人が後悔しない挑み方が あるはずだ、探し出せ!」
「そこは脱力するとこじゃない!」
「お前さんの 生きる気力と、将来への希望が、雲みたいに頼りなく…」
「友だちの意思が、ダイヤのように強く立派に見えても、それは…」
「虐待と云う障害のある 無秩序・無軌道な環境で、人らしい救いも あまりなく育った子どもと…」
「家族が仲良く、好きな楽器を習えたり、好きな部活に打ち込む ゆとりある環境で育った子どもの…」
「あって当然の、差(ぜんぜん 気にしなくていいこと)なの」
「そこで、あきらめると、お前さんを罵倒(虐待)してた大人(人格に障碍を負っている、被害者意識を肥大させた親)たちに憑いてる魔の、思う壺だぞ!」
「目を醒ませ!」
誰も 恨んじゃいない。
ただ、自分の今を捨てていた子どもは、未来への希望も 手放してしまった。
その後の 学校選びは、妄想に基づいた高望みで、当然 失敗。
その後は、死に場所探しになってゆく。
大人の死角に入っていた。
道を踏み外した子ども。
ドクターXは、
落ちこぼれる者のない社会を 作りたいと、
世界を見よと、
おっしゃってた みたいだけど、
(最近の言動は 知らない)
日本にも、悲惨な環境で育つ子どもは いるのです。
私のように。
存在に気づいて(目を向けて)もらえなければ、
サポートも されないのです。
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