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2011-04-02(Sat)

ピアノ

ひと(他者)の ありようは、私にとって 他国の政治と同じ。
それが「真似したい」ようなものでも、
『やめて』と思うような、間接的に 私の暮らしを 脅かす可能性があるものでも、
私に 評価・判断する権利はない。そんな時間は 与えられてない。

「かくありたい」自分を養い、目の前に現われる人に 誠意を尽くし、親たる天地の恩を 活かし、もの言わぬ 地上の主(潜在自然植生に基づく植物)を 守り支え、出来うる限り 無駄な(他の生物への)殺戮を 減らさんと志せば、
神の國のことを 想像したり、他人の生き方を 云々(うんぬん)する時間などない。

だから、他者の生き方(あり方)を あれこれ思うのは、私にとって、神の領域に 口を挟むくらい、思い上がった 余計なことではと、自分を戒めているのだけど、…

破壊的な考えに 支配され、主に 人間の嫌なところを見て成長し、軌道修正にも失敗したので、悪い癖が なかなか治らない。
治らないならせめて、素晴らしいと思った人を 讃えたい。

◆ 女川町の避難所で、被災者の少年(14歳)が、ピアノで ラジオ体操の曲を弾いて、よろこばれていると云う 記事を読んだ。

障碍(自閉症)を 持っているそうだけど、小学校の先生が 彼の才能に気づき、親御さんが ピアノを習わせていたそうだ。

津波で 大好きな お祖母さんが亡くなり、会えなくなってしまい、
家も 家財も(彼の大切な音楽ソフトも)、流されてしまったと。…

環境の変化が 苦手だったり、感覚が鋭すぎたり、コミュニケーションに ハンディが あるだろう少年が、
得意なピアノで 健常者を励まし、
自分をも 安定させていると云う。

彼のセンスと これまでの努力に、敬意を表さずにおれない。
彼の家族も(記事に登場した 弟さんや、お母さん、お祖母さん以外の人も)、よき人に違いない。

助けあうことや、
「人って良いものだ」と云う意識が、彼のまわり(日常)に 根づいていたと 拝察される。
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