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2010-04-17(Sat)

みぞれの夜

腐っても、教育や育児については考える。
(教員免許を持っている人間の 義務として?)

先日 交番に行った。
めまいがして、深夜に1人で 外出したくは なかったけど、
以前から 気になっていたことが、その晩も起きた。
時間が経てば、また 忘れてしまうだろう自分を 恐れた。

「時々 深夜に、子どもが 泣き叫ぶ 声がする。今夜も 聞こえた。場所は、私の住所の 近くだと思う。問題が なければ 良いけど、もし 虐待だったら 怖いので、パトロールなど よろしく お願いします」

◆ 以前、盛り場で 子どもを見つけては、声をかけている先生の話を ラジオで聞いた。

薬物中毒になった若者の 更生に、かかわって来たと云う。

更生して 主婦になった人の声が、(仕事に行く夫を 送り出す声が)ラジオから 流れた。
『行ってらっしゃーい』

彼女は、ドラッグの誘惑と、一生 闘わなければならない。それほどまでに 麻薬は怖いと、先生は言った。

『イネーブラー( enabler )になるな、依存させるな』が、自分たちの仕事の鉄則と、語っていた。

少女が 苦しんだのは 分かった。
身近に 頼れる大人がいなくて、遠方の人に 助けを求めたのも分かった。

先生は最初、彼女と文通したと云う。
彼女の手紙が、読み上げられた。

薬物に毒された少女が、自分の状況・心情を、そんなに淡々と 書けるものだろうか?
…それが、最初の疑問。

(助かるためなら 何でもするさ。詩的な文章も 書くだろう、才能ある お嬢さんなら)

哀しみより、物凄い したたかさを感じた。

(良かったね。私も 若い時に、助けられたかった。健康になって、好きな人と 暮らしたかった)
(嫉妬から、彼女を 歪めて見ているのか 私は?)

彼女は 最近も、先生に電話して、言ったそうだ。
『先生の声を 聞いたから、頑張れる』

えっ?…主治医や夫君の 立場は?

書籍化・ドラマ化された 彼女のその後(実人生)には、主治医の自殺や、妹の薬物依存が あったと云う。

(嫌な予感が 当たってしまった)

不幸な(現在進行形の)物語を、そのまま 世に出す べきじゃない。そんなことをしたら、まわりの人が傷ついてしまう、…と思えて ならなかった。

この物語のヒロインが、最初から こうなる展開を 読んでいたように、思ってしまう 私が怖い。

(してやったりと笑う 少女の幻)

昔、はじめて会った男が、私の『獲物』に見えて、うれしくなった記憶がある。(吾ながら 変だった)
速攻で ふられたけど、その後 つきあって、お互い ボロボロに。…

あのときの私に 似たものを、彼女に感じる。
(この感覚が、私の狂気から来ているなら、不便だから癒したい)

enabler (可能にする者)…心理学用語では、悪い奴のことかもしれないけど、
コンピュータや ビジネスの世界では、物理的な意味で 使われている。

専門用語は 市井の人の言葉とは、意味が違うことがある。
専門用語を 一般社会に持ち込む人は、心してかかるべき(責任重大)かと。

【可能にする人】は悪?
(それは日本語として何か変です)

『enabler になるな』を 合言葉にするのは、かえって危険な気がする。
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