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2010-04-20(Tue)

夢物語

泉鏡花の書く女は、きりりと美しい。
そんな女が 惚れる男は、心根が美しい。

地位ある人は「弱いものの為に(私は)強い」と言い、本当に 自ら先頭に立って 飛び出して行き、弱いものを助ける。

愛する者を守り、夜叉ヶ池の お姫さま(気性の荒い辰)の心をも 動かす。

愛する女(恩人)が 道を 踏み外したときは、甘やかさず 諭し 裁き、…その愛に殉じる。

激しすぎ 色香がありすぎ。この世ならぬ美しさ。

粗暴な権力者を 憎む激しい心も、文学に昇華できた鏡花が、うらやましい。
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