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2025-12-21(Sun)

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2010-05-04(Tue)

まだ夜は寒い

5連休を 1,200円で過ごさねばならぬ(交通費除く)ことに うろたえた私は、情けない。

自炊を【うまく】やれば よいこと。…
水も栄養も、少し足りないくらいが 鍛えられて良いと、生物学者は断言している。

粗食しか 食べられない時こそ、
謙虚さについて識る 好機なのでは?
(ご馳走や贅沢に 慣れてしまうのは、想像するだに恐ろしい)

風邪をひいて、古い御米を【旨く】炊く気力(工夫する余裕?)が なく、
そのまま食べられる草を、探しに行く甲斐性も ないときは、
この惨めさを 味わうしかない。

猫の仔1匹 やって来ない(昔は 押し入れにまで入り込む 野良もいた)、
真空の中に いるような、この静寂。

(辛いとき、布団を被って泣きながら 詰め将棋を 作り続けたと云う 森信雄さんは偉い)

野宿は せずに、済んでいる。
鼓膜を(虫に)食い破られる、恐怖に 怯えずに 済んでいる。

夜盗に 襲われないように、座ったまま眠る ホームレスの女人が、東京には いると云う。

(明日の私かもしれない)
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2010-05-03(Mon)

コンピュータのメッセージ

先月末に届いた 血液センターのハガキ(検査結果)に、
「ご協力ありがとうございました。今後とも献血にご協力をお願いいたします」と印字されている。

今迄は「協力ありがとうございました」だけだったのに。

ドナー(献血する人間)が 減っている?
来年には、400ミリリットル献血の 男子の開始年齢を、18歳から 17歳にするとか?

そのままの血なら、20分もあれば 採血できるけど、…
成分献血(血小板 または 血漿以外を、ドナーの体に戻すの)だと、30分以内には まず終わらないから、多忙な人には難しい。

ピアスの穴をあけて しばらくはダメ。
(部位によっては ずっとダメ)
外国から帰って しばらくはダメ。
(場所と 期間によっては ずっとダメ)
予防接種して しばらくはダメ。
臓器移植を受けていたら ダメ。
不特定多数の人と 性交渉していたら ダメ。
(人の命に かかわるから 当然だけど厳しい)

本当に 役に立っているかどうかは、よく分からないのに、…
傷と痛みは 実感できるのよね。

(30数回しか やっていなくても)私の右腕には 凹みがある。
採血後、会場で 止血はしてくれるけど、
傷のケアは 自己責任(素人まかせ)だから、
傷痕が汚くなって がっかりしたのは、私だけでは ないのでは?

(あまり時間を置かずに、傷口を水道水で 洗って、乾燥させない処置をすれば、5日くらいで治ることを、最近 知った)

昔、献血会場で、予定を変更したことがあった。
200ミリリットルを、成分献血に、だったかしら?

検査が やり直しになった。(それはいいのだけど)

最初に採った、検査用の(私の)血を、
担当ナースは、無造作に(容器ごと)、ゴミ箱に 投げ捨てた。
『ボン』って。

貴女(ナース)が、ドナーを、どう見ているのか、想像がついてしまったわ。
『待っていれば 歩いてくる資源』でしょ?

人を傷つけて採った血を、あのように捨てられたのは、有り難いものでは なかった…からでしょ?

でも 献血は、赤十字の お嬢さんのために するのじゃない。
明日の私や、大切な人のため(私のため)だから。

2010-05-02(Sun)

深謝

Iさん

お便り ありがとうございます。

ミニレター(60円の簡易書簡)で出した、
乱筆乱文の(気持ちばかりの) 御礼状に、

この上なく 繊細な、直筆の お返事を戴き、
うれしさに、
心なしか、月も笑っているように 見えます。

栞(伊藤薫先生の寸評の ハードコピー)、使って下さるとのことで、ありがとうございます。
Iさんあっての、あの寸評(もったいなくも、有り難い)ですから。…

Iさんに お会いして Iさんの歌を聴くまで、私は 完全に、ヤサグレていました。

『遠くに行けない間抜け』
そう 私を笑いながら、
父を補うものとして 私を利用する 哀しい母に振り回されて、仕事も定まらず、…

快適な巣も作れず、…

さすらい人として 生きるほど、身軽にもなれず。…

(帰る港を 探しているのか、作るつもりか 分からないけど【まだない】と云う、
子連れ BLACK・JACK先生の 気持ちと、似ている?

drop out し(落ちこぼれ)て、不良少年になる 元気があり、
若い時間を 無駄にせず、優秀なⅡ世(子ども)を残し、
大学院まで行き、一生の仕事を見つけ、多くの人に 感謝されている凄い人と、
自分が似てるかもなんて、先生には言えないけど)

顔は 呑気そう(おかめ貌)でも、
心の中は、獲物(虐めても 大丈夫な相手)を探す、飢えたハイエナでした。

それまでは 酒場で男の歌を唄い、男のお客さんに 不評でも、
女の子が 泣いたり、よろこんでくれれば、…それで 良かったのです。

酒場のマスターが(私に 気を遣って)、浜田省吾のバラードを 唄ってくれたりしても、
有り難いとは 思えず、むしろ、…
(その歌は、そんな 気取った歌じゃないのに)などと、怒っていました。

Iさんに 出会った頃は、真剣に 彼岸に渡ることを、考えていました。

そんなとき、飲み会で、若者が がなり立てる中、…

長崎の鐘(藤山一郎)と 踊り子(三浦洸一)を、唄って下さいましたね。

何て 美しい歌だろうと、思ったのです。

『どうだ 上手いだろう』と主張しない、歌そのものに なれる(?)人が、男でも いるとは!
この人の歌を、また聴きたい(もう少し 生きていよう)と、思えたのです。

Iさんは 声を 失いかけたことがあり、辛い治療を 乗り越えて まだ日が浅く、不安を抱えていたことは、ずっと後で 知りました。

Iさんに 褒められて うれしくなり、嫌いな自分の声も 認めよう(鍛えよう)と、思えるようになりました。

2010-05-01(Sat)

モグリでも、白髪でもないけれど

U先生

「回復に伴う泪」とは、…
心の傷が癒えるとき、巨大な流氷が溶けるように、不意に大量の泪があふれたり、泪もろくなることが ままある、と云うことでしたか。

必ずしも 泣かなくてよいのですね。

『泣かなければ トラウマから解放されない』訳では ないのですね。
ほっとしました。

セラピストとは、医師くらいの 権威者(薬を使った治療も 行える人)のことですか。

アメリカと日本では、心の治療(臨床心理の在り方)、医師と 心理士の役割などが 全然違うのに、
用語だけは 流用しているので、混乱しやすいのですね。

ドラマなどで 虐待が扱われると、知った気になる 評論家は増えても、
啓発には なっていない気がして、腹立たしいと云う私に、

「本当の虐待行為を 再現ドラマで見せたら、発狂する視聴者が 続出するでしょう。重いテーマを 一般受けするドラマにすれば、娯楽としても教養としても、中途半端にならざるを得ません」
「中途半端で満足できるのは 変態です。変態の人に、振り回されないでください」と言う。

今は それでいいことにします。
先生、過激な回答 ありがとう。

心理士は マラソンの伴走者のようなもの、と云う先生は、生き生きしている。

「いろいろ期待されるけど(政界進出して 社会の仕組みを 変えて欲しいなど)、自分もトラウマが多い。帰る港が決まっていない状態で、大冒険はできない」と おっしゃる、正直な先生が 好きです。

私にとって、先生は、
【BLACK JACK】そのものです。
腕は立つけど、高額な報酬を要求する 冷酷な専門家。
でもそれは、先生が 贅沢に暮らすためでは、…ない。

2010-04-30(Fri)

青い瞳のステラ、1962年夏…

馴染みの酒場が 半年前、繁華街に引っ越して行った。
めでたいけど、…
気軽に寄れる 近所の遊び場が、ひとつも なくなってしまい、
大声を出せる場所が また減った。

昼間は唄えない 生き物(私)の耳に、
雀、シジュウカラ、ウグイスの 声が届く。
すべての会話が 優しく美しい。(凄いことだ)

優美ではない 鳥もいる。喜怒哀楽が あからさまな、吠えるような鳥も。
それはそれで また、いさぎよく 美しい。
余計な欲が 無いから、美しいのか?

『余裕ができたら、新しい お店に行きましょう』
Oさんが言う。

『楽しみ』と 言ってはみたけど、私は もう、終わった気分。
マスターが恋しい 訳じゃなし、…
遠い夜道を ひとりで帰るのを 想像しただけで、気が滅入ってしまう。

『何故 この歌を唄うの?』
尋かれて困った歌を 思い出す。

理由など 私にも分からない。
(歌詞も 理解できていない)

【ステラ】と【おれ】が、
 母と子なのか?
 恋人同士なのか?
 それさえ 分からなかった。

ただ、…尽くす女が【前提だった】世界から 逃れたくて、唄っていたのかもしれない。

『女が女らしくないと 男が駄目になる』とか、
『わがままを許さない女の罪』
…そんな歌の世界が、嫌だった。

(言論の自由も、表現の自由も、内助の功も、鶏鳴の助も、決して 否定はしないけど)

お互い様の意味を 取り違えたような、…
パートナーに、ママの役目を 求めているような、若い男の歌なんて 願い下げ!

…などと 思っている私が、
…気がつけば、そんな歌を 唄っていたりするから(男の気分で)、恐ろしい。

歪んだ価値観(男尊女卑)の下で 育った、後遺症か?

ステラの世界には、支えあう男女は いても、
もたれかかる男や 女は、いない感じ。だからいい。

『陰で支えるのが女の美徳、その逆は 真ならず(男は違う)』と云うような 偏った空気が、どれほど(容赦なく)、
息つく暇もないほど疲れた人(男女問わず)を、
追い詰めてきたことか。