忍者ブログ

2010-11-14(Sun)

義憤3割 私情7割

哀しみ(他者の挫折)に 遭遇すると、立ちすくんでしまう。
(何故? 有効な 支援が ないの? そんなに 冷たい仕組み? 自分に 出来ることは?)

悔し泪と 嗚咽(おえつ)を こらえて、目を見開き、上を向いていると、泪は 鼻に まわってくる。…

そんな思いを、福祉の職業訓練で これほど味わうとは、思わなかった。

ある程度は、覚悟してた。
保育(人間のこと)について 学ぶのだから、虐待や 貧困問題は 避けて通れない。
萬が壱、他者の痛みに 鈍感な 先生がいて、児童虐待を 面白おかしく(または 中途半端に) 語られたら(扱われたら)、苦しむことに なるだろう(膿んだ 私の心の傷が、破裂するかもしれない)。

けど、職安で もらった資料に、サポート態勢が 整っているように(必要に応じて、個人カウンセリングを 行うと) 書いてあったので、申し込んでみた。(勇気を 振り絞った)

しかし、個人カウンセリングが 行われている形跡は なく、…2ヵ月足らずで、訓練生2名が、挫折した。
(就職できて 退学したなら、めでたいけど、…そうではない)

授業のたびに、虐待(事例)について、小グループで 討議させ、短時間で 止め、無理矢理 まとめる 先生が、いたりする。

「虐待や 貧困など、見たこともない」人には、
『悲惨な現実』を 紹介するだけでも、意味がある かもしれない。
(貧困対策の 職業訓練の筈だけど、裕福そうな生徒も 少なくない)
訓練を 委託されている、専門学校(本科)の 学生には、やる気のない(親から お金をもらい、遊びに来ているような)人が 多いと、先生たちは 語る。

けど、本科の学生が どうだろうと、…
職安の紹介で、余裕のない生活を 送っている人間が、受ける職業訓練なのだ、これは。
恵まれた人に 照準を合わせた 授業を 強行して、問題が 起きない 訳がない。

自分は 困っていなくても、虐待や 貧困問題が 絡む 現場に 出て行くのだから、その背景や 原因について、深く知ろうと している人もいる。
そのような人たちも、中途半端な 討論では、不満が 残るそうだ。
(放課後 自主的に、討論の 続きをする 余裕など、訓練生には ない)

被虐待経験があり、ひとりで生活していて、体調のコントロールまで 手がまわらない 訓練生たちは、…
言葉を発する タイミングさえ、掴みきれない。

とうとう先日、私は書いた。
毎回、強引に まとめようとする (セレブな感じの)先生への 提出物に、
「悲惨なだけで 終わる話は、もうたくさんです。募集資料にあった、カウンセリングを 希望します」と。

昼休み、その先生と、もう1人の先生に、捕まった。

人が 通る 場所で、…
『カウンセリングって、何ですか?』と、尋問が 始まった。

『個人カウンセリング? どの資料?』
『就職や 進路相談 以外の カウンセリングは、行っていません』
『どうしたら良いと思います?』

…私の授業に 文句があるなら、やめてくれと 言わんばかり。
…昼御飯がわりの、水分補給が、できなかった。(し損なった)
…訓練に 支障を きたしている 訓練生の、精神衛生への 配慮が、まったく なかった。
…早く 問題を 解決(排除?)したくて、焦った…らしい。

(こんな 乱暴な方法で、福祉の専門家を 育てているなら、…自殺者も 減らない道理だと、…思ってしまった)

後日、セレブ先生の隣で、何も 言わずにいた 先生に、
募集資料(証拠物件)と、私が 思ったこと(自殺者・挫折者を 減らしたい者の 要望と、被虐待者の実感)を、書いて渡した。

その日の内に、事務責任者に呼ばれ、事情を聴かれた。
感情を抑えて 説明したけど、どこまで伝わったかは、分からない。

言葉が足りず、または、言葉が過ぎて、誤解が起きても、
お互いに、聞く耳と、相手を 尊重する 気持ちがあれば、
理解は できなくても、共感は できて、…何か 変わると 思いたい。
PR

2010-11-13(Sat)

大きい 天狗どん?

保育訓練の宿題で、「子どもの頃 好きだった絵本の、タイトル・作者・出版社・200字以内の感想文」を 書くことになった。

心の奥で 小さく光ってるような 絵本の記憶は、タイトルや 作者の情報を 伴っていないから、使えない。

「だるまちゃんと てんぐちゃん」を 書くことにしたけど、
この絵本の 魅力は、200字以内には 収まらない。

ちいさい だるまちゃんは、てんぐちゃんの「うちわ」が、欲しくなる。
家に帰って、大きい だるまどん(親父さんらしい)に、ねだる。

だるまどんは、お店屋さん? と 見まごう程に、たくさんの「うちわ」を用意してくれるけど、…
だるまちゃんの 希望に、合うのはない。
似たものを、偶然 見つける だるまちゃん。

かぶりものや 履物も、てんぐちゃんのに 近いものを、探し出して(作り出して)ゆく だるまちゃん。

長い鼻に とまった トンボを 捕まえて、遊ぶ てんぐちゃんを見て、
長い鼻が 欲しくなった、だるまちゃん…
だるまどんに相談したら、鼻と花を 間違えられて、お花屋さんのような 場面になる。
(驚き、怒り、泣きそうな、小さい だるまちゃん、可愛い)

長い鼻は、だるま一家 総動員で、完成する。
その鼻には、雀がとまる。
(お餅…餅米…雀の好物で こさえた 鼻だから?)

そのとき はじめて、てんぐちゃんは、だるまちゃんを、うらやましく思った…の、かもしれない。
(そのときの絵が、何とも言えない)

てんぐちゃんは、徒(いたず)らに 嫉妬せず、だるまちゃんの鼻を 褒める。

優しく賢い てんぐちゃんを 育てたのは 誰だろう?

2010-11-07(Sun)

まんじゅうと しあわせが こわい

『私ほど(俺ほど)不幸な人間は、いない』と思うくらい、ひどい勘違いも ない。

満洲から 引き揚げ、長男と長女と妻を亡くした 祖父は、しばらく 酒に逃げていた。
ひとり残った 末息子(10代前半)に、くだをまき、不幸を嘆き、殴り、…
息子は ひそかに、思ったと云う。
『原爆にやられて 苦しんでいる人とか、もっと 悲惨な目に 遭ってる人も いるのに、親父は 情けない…』

三橋美智也の「母恋吹雪」を聞くと、何とも云えない 気持ちになるのは、…
彼岸の 母と兄姉を想う 父の悲しみが、
私の遺伝子にも、刻み込まれているから? かもしれない。

あの歌の「おいら」も、飲んで くだまく「ととさ」より、遥かに 大人だ(精神的に)。

人は、歳を重ねるごとに、莫迦になっていくことも ある。
自分の父親を みっともないと、思った息子は、…
自分の娘を、虐待する 父親になった。
(仕事の ストレスを 妻子にぶつけ、発散していたのか?)

その言い訳が、…
『俺の親父は もっとひどかった』
『俺は親父ほど 殴ってない』だから、情けない。

母は、娘を 盾にしたり、娘が 不和の原因だと 決めつけた。
(被害者意識の強い人は、自ら 原因を作っておいて、被害に遭い、大騒ぎする)

自分の目で その男を選び、自分の意思で その男と結婚し、その結果、子が 生まれたと 云うのに。
家内安全でなかったら、妻と夫の 連帯責任だろうに。
精神の未熟な 妻や 夫は、相手(夫 または 妻)と、子の責任だと 思うらしい。

(冗談じゃない)

しかし、この私も、子どもの時分より、理屈を こねまわした分、莫迦になったかも しれない。

子どもの頃は、悲しかった。私を憎む 親を、憎んでもいたけど、…
(殆ど 無意識ながら)識っていたことが ある。

「母の願いは、鬼みたいな顔で 暮らすことじゃない」とか、
「良妻賢母に なりたくて、無理をしてるから、母には 本当のことが見えない」とか、
「父も母も 人を認める 余裕はなく、自分が 認められたくて たまらない」とか、
「あれもしてやった これもしてやったと、親は 言うけど、そんな 恩きせがましい 卑しい心では、感謝も尊敬も 得られない」とか、
「弱い親が 一人前の大人になれるか 否かは、子どもの協力にかかってる」

…そんな 人間の 恩愛のことを、子どもは、識っている。
(言葉には 出来なくても)
だから、未熟な親は、子に 頼る(期待する)。…ひどいときは、子どもの心を 踏みにじり、命さえ 奪ってしまう。

自分の 弱さや矛盾を、子どもに 押しつける親。
そんな親を、反面教師に しようとしたけど、なかなか 難しい。
(自分の幸福を 許す度量がないと、途中で 挫折するのだ)

肉体の 親とは(子どもの頃は)、殺された方が、ましな縁 だったけど、…
魂の 親(自然? 宇宙?)からは、無償の愛を もらってきたのかな?
…やっと最近、そう思わなくもない。

2010-11-03(Wed)

自覚なき 加虐者に 告ぐ

【ストップ自殺】を掲げた【御寺ネット】の【駆け込み相談 掲示板】には、
1.心の疲れた人へ、1人で考えず 話してみて下さい 皆で話し合う 掲示板です
2.回答者への意見は ご遠慮ください
3.特定の個人・団体名を あげての 批判・中傷は、受け付けませんと 書いてある。

1.を見ると、疲れた人を 休ませ、労(ねぎら)う準備が あるかのよう。
人生の先輩が 常駐してて、意義ある返答を くれる場所 みたいだけど、実は 違う。
通りがかりの人や 常連さんが、祈りの気持ちや 善意から、回答していた。
(2008年10月〜2010年10月現在)

【善意】と云うのは 曲者で、相手の状況を 察する 思いやり、洞察力に 欠ける(精神の未熟な)人が 振りかざせば、暴力になる。

2.で 記されているように、回答者は、どんな勝手な意見を、相談者に 押しつけても よかった。

3.で 記された如く、(荒らしが 横行し、管理人へ 助けを求める メールを出しても、黙殺され続け) 為(な)す術(すべ)を知らぬ 相談者が、思い余って、
「ここは 弱った者を いたぶる掲示板ですか?」と 書いたりしたら、スレッドを消される。

本気で 人の重荷を 分け戴く(自殺を減らす)覚悟の ない人が、管理人だった。

あのサイトに 救いを求め、かえって 精神状態を悪くした人や、
あのサイトを 恨んで死んだ人が、誰もいないとは、想像しにくい。
いじめの温床と 化していた。
解決した相談も、無くは ない(運の良い人には、いい掲示板だったかもしれない)けど、悩みが深い場合は、死への近道に なりかねない 掲示板だった。

故に、追い詰められた者の目には、
【ともだち掲示板】や【人材募集 掲示板】や【討論室】で、はしゃぐ人々が、
いじめの傍観者(間接的な 加担者)に 見えた。

【ともだち掲示板】で、交流していた人々は、
『人の悩みには、関心がなかった』
『傍観など してない』と、おっしゃるかも しれない。悪意は なかったと。

たとえ、悪意が なかろうと、
無責任な管理人が 管理・運営する掲示板を、喜々として【延々と】、使い【続ける】ことは、
管理人を 利する(支持する)ことで、
(管理人に、【勇気と力】を 与え)
管理人の 無責任から生じる 相談者【いじめ】に、間接的に 加勢するに 等しい。

救いのない【相談 掲示板】の投稿者が、同じ ホームページ内の、
【ともだち掲示板】や【人材募集】を見たら、どんな気持ちになるか?
…それは、「マッチ売りの少女」の かなしみに 近い。

【討論室】では、てんてこまいまいさんを 助けてあげて下さい、浄化草・タツノオトシゴ・シバシさんへ…と云う 投稿が なされた。
(浄化草も タツノオトシゴも シバシも、私だった。私は、自分が 死んでも、自殺者を 減らしたかった。だから、てんてこまいまい 以外の相談者で、回答者が 少ない人に、必死で 応援の 書き込みをした。回答と云えるような、立派な言葉では なかったが)

「助けてあげて」の投稿は、祈ってくれた人が いた証拠。ありがたいことだ。
それと同時に、…あの頃、あの掲示板で、自分の命を 捨てる覚悟で 相談者に 向きあい、応えていた人間が、あの3名くらいしか いなかったことが、分かる人には 分かる。

最後に、ネット右翼氏の言葉を、引用させて戴く。
【いじめ という行為で 他人に 干渉すれば、無意識下の 自分自身も 大きく変容する】
【そのことを 理解したときは 時 すでに遅く、自分の人格は 大きく侵食され、不幸の連鎖に 巻き込まれている】
【それを 覚悟の上でなら、いくらでも 相手を 苛(さいな)み、加虐すればいい】
【そのつけは いずれ、自分自身が 払うことになる】
【取り立て人が 自分の無意識とあっては、逃れようもない】
【いじめっ子は、いじめられて死んだ子の魂に 導かれるようにして赴く 地獄への旅を、存分に楽しむといい】

2010-10-28(Thu)

子育て発展途上国

発達心理学の 授業で見た、…
背骨が 太鼓橋のように 反り返った、赤ちゃんの写真。

保護者から、『立て抱き』され続けた 結果、とのこと。

昔、赤子を抱くときは、…
片手(左手)で (敷布団のように?) 下から 赤ちゃんの 身体を支え、
もう 片方の手は(掛け布団のように?) 上から、赤ちゃんを 包んだ 気がする。
(赤ちゃんは、大人の腕の中で、横になっていた と思う)

働く お母さんは、おぶい紐を 使って、赤ちゃんを 背負った。
(万一、お母さんが 転んでも、…赤ちゃんは、守られていた。
お母さんが 擦り傷を こしらえたり、尻餅をつくことは あっても、
赤ちゃんが 押し潰される危険は、少なかった)

けど、今(日本では)、赤ちゃんの 首や背骨に 負担がかかる、『前で立て抱き』が、流行と云う。
(赤ちゃんは、立て抱っこを、心地よく 感じるらしい。緊張してる 赤ちゃんは、特に)

お母さんは、赤ちゃんに ぐずられたくない。
おぶい紐は、胸の周囲に 食い込み、鬱陶しい。
混んだ電車や バスの中では、前に抱いた方が 迷惑がられない。
…そんな、大人の都合で、子どもの リスクが、増えてしまったらしい。(哀しい)

せめて、快適な おぶい紐、出(いで)よ!
(誰か、発明してくれ)
…などと 思っていたら、蛾に キスされた。