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2012-10-21(Sun)

杖の少年、剣の少年

今夜で4日目の夜勤。
昨日は、貴重な休みだったのに、…

風邪をひき、
洗濯(全部 手荒い)だけで 1日が終わってしまった。

苛立ちから、1ヵ月分の乳酸菌(ビフィズス菌、オリゴ糖入り)タブレット(ラムネ菓子みたいに甘い物)入りの瓶を、
半日で 食べつくし、…
腸に逆ギレされた。

(乳酸菌の餌、オリゴ糖の過剰摂取のせい?)
(数時間前に食べた米ヒジキ、貴重な栄養源が、そのまま排出された)
(噛み尽さず、丸飲みしてた自分に、また落ち込む)

夜勤の初日は、
パート社員が(私を含め 女ばかり)5人と、
責任者(派遣社員)1人だった。

最低賃金が 2割5分増しになると言われて、
7時間 頑張ったけど、
その内の 1時間(5時以降)は、
割り増しされない、通常金額(最低賃金)だってこと、
当日まで知らなかった。

帰りに、勤怠データを登録したら、
コンピュータ(仮想空間上のシステム)が、教えてくれた。
『5時からの時給は、850円』

契約の話をしたとき、
早朝出勤にも、割り増しがつくかのような、曖昧な説明だった。

だまされた気がする。
(確認しなかった方が莫迦だと、言われそうだが)
(間抜けな話だ)

そう云う組織。
お世話になっているところを 悪く言いたくないが、
弱い立場の人間の、無知や 思い込みを 利用する 傾向があるのは、
褒められたことじゃない。

初日は、穏やかに終わった。
クレームも受けたが、
昼間の人の手落ちによるもので、私のミスではなかった。

休憩時間(3時〜4時)は、
更衣室でパイプ椅子を3個並べた上で、仮眠をとれた。

夜勤の責任者とは、ひとことも話さなかった。
書類を渡すとき、
「これですか?」
「はい」
などと、私は言ったけど。

帰りに、出勤簿に 認め印をもらうとき、
「お願いします」
「ありがとうございます」も言ったけど、
相手は無言だった。

『お疲れさん』くらい、言ってくれても…
などと、女々しく思ってしまうのが、私の駄目なとこだ。

相手は、仮眠すらとれず(コンビニ弁当をかきこみ)、夜通し働く人なのだ。
どれだけ疲れてることやら?

社員1人きりだから、
昼のように、誰かと 冗談を言い合う瞬間も、殆どない。
パートの先輩たちが、昔話で盛り上がってても、
新人(私)同様、まったくの無言で、自分の作業に専念している。
どれだけ孤独?

怒りを抱えた私(杖を握りしめた少年のよう)が、
疲れきった まだ若い上司(剣を握りしめた少年のよう)と、
穏やかに チームプレーをつとめるには、どうしたらいいのか?
お互いに、キリキリと張りつめていて、息が詰まる。
(恋の相手でもないのに、何故、過剰に意識しなきゃならない?)

カードに尋ねれば、
「3本の剣に串刺しにされたハート」や「獅子をいなす女人の力」のカードが、たびたび出る。

私が かつて、求めて、得られなかったもの、
あきらめたはずのもの(いつも、無条件に、母性的な愛情を 示してくれる、見返りを求めない存在)を、
おそらく、多分、あちらの方も、必要としている。
だから同調して、
お互いに、すくみ上がっているような気がする。

仮眠室に 男子用があり、若い人が 利用していることは、
私以外は、皆 知ってた。

女子用の仮眠室もあるけれど、鍵がかかっていて、
社員に鍵を借りなければ、使用できない。
…と云うことは、
先輩のパートさんが、後で 教えてくれた。

夜勤の先輩方(女)は、仮眠室を使っておらず、
鍵のありかを、誰も知らなかった。

『派遣社員(男)は、鍵の場所を知らないと思う』
『明日、正社員の人に聞いてね』と言われた。

先輩は、その日の責任者(派遣社員)に 気を遣って、
後で 教えてくれたらしい。

責任者なのに、女子の仮眠室に鍵がかかっていることや、鍵の場所を知らないのですか、
…などと、うっかり新人(私)が 言わないように。
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2012-10-15(Mon)

鍼治療 再開

親愛なる 京ノ介様

いつも、心の片隅にいて 光を放ってくれて ありがとう。
(小さく かすかなれど 私の灯台!)

会えなくなって、はや30年。
何処にいるやら?
(この世に ありや なしや?)
ピアノは続けてる?
愛し愛されてる?
病(繊細な疾患)と仲良く暮らせてる?

季節の変わり目、風邪ひいてしまったよ。
なれど、休むことあたわず。…
だましだまし 勤めているよ。

来週からは、同じ職場で、夜勤専門(週5日、22時〜6時)に なりまする。

昼間の時給は、最低賃金ゆえ、
フルタイムで働いても、
その収入だけで、(ひとり暮らしの)家賃・税金・公共料金を払い、米や塩を買い、かつ、月に4〜5回 森に行くことは 叶わない。…

靴の踵(かかと)の修理は、3ヵ月 おあずけ状態。
擦り切れた 敷布団は、いつ替えられるやら?
(25年使っている。裏地と表地が、真ん中から裂け、綿が剥き出しになっている。ファスナーつきの 南国(ハワイ)の意匠の 布団カバーに入れて、使っている)

5月に入った 期待の新人さん(20代)は、
『とても暮らせない』と、転職していった。
昨日は、先輩が1人退職した。

夏に、新人さんが入った。
50代なかばに見える 3人。
慎重に訓練されている。
(3人チームで平日だけ働き、定時で退社している)
去年の新人とは、扱いが だいぶ違うようだ。
去年の遣り方では、自分に相当自信がある人以外は、
いたたまれずに辞めるか、萎縮してしまったものね。(私のように)

私は今、体調が万全でなく、電車通勤できない(先日も轢死者あり)。
新しいことを、零から覚える自信もない。
そう云った消極的な事情に加え、
心理的に 遣り残したことがある為か、
(お互いに、相手に 過去の誰かを投影しているような『転移』が生じているが、話す機会が ほとんどない人がいる)
転職先が みつからなかったので、

厳しい条件下(人員不足、クラウドを利用した複雑なシステム。修正の追いつかない危険を孕んだマニュアル。ベテランの勘と記憶が頼りです)、懸命に働く 先輩方と、
もうしばらく(半年間)働く道を、選択しました。

昼は 30人程度の事務所が、
深夜は 3〜5人になるようです。

毎週 ハリを打ってもらっているし、
毎週 聖地(森)に通っているし、
交代で 夜勤の時間帯責任者を勤める方々(2人の正社員と、2人の派遣社員)は、甲羅を経ただけあって(それぞれ癖はあっても)、尊敬できる方たちなので、
何とかなるだろうと…

(半年の間に、体調を整え、次の居場所にふさわしい自分に、なっていよう、と云う計画です)

これから半年は、スリリングで、油断できませんが、
ちょっと 楽しみでもあります。

いつも、ありがとう。
どうか 元気で、
しあわせでいて下さいませ。

2012-10-04(Thu)

しますえ よしおさんの「初恋のニコラ」 朝吹 タツヤさんの「愛の旅」

黒に銀色の上着が似合う 朝吹さんの歌声は、
雄太さんのピアノと 同じくらい、
若々しく、瑞々(みずみず)しかった。

いつか、しますえさんが、
『朝吹さんが唄っていた「青春」と云う歌を、取り上げてしまいました』と話し、披露して下さったけれど、
(それは 道理だ)と思った。

青春の氣にあふれた表現者に、
青春を懐かしむ歌は 早すぎる。

薔薇色の衣装の しますえさんの「ラ・ボエーム」を じかに聞くと、
冬が来ても、凍えずにすむような気がするから 不思議だ。

「エトランゼ(異邦人)」
作詞・作曲し、歌い手でもある さだ(まさし)さん(本人)の解説つきで、
昔、ラジオから流れてた。

ただ もう悲しく、胸が締めつけられるように感じ、
また聞きたいとは思わなかったのに、
何故か 忘れられず、
ときどき 頭の中で、再生されていた。

(何故、別れた人のアルバムを もらいに行くの?)
(私なら行かない…)

分からないから、
忘れられなかったのか?

あまりにも 打たれ強い私には、
繊細で傷つきやすいけれど美しい、人の心の綾みたいなものが、
…よく分からない。
分からないから 惹かれるのかも?

しますえさんの声で聞いた その世界は、
ただ悲しいだけでは なかった。
太陽も、眩しいだけでは ないようだった。

からだに「基礎代謝」なるものが あるように、
こころにも、必要なエネルギーの流れがある。

それは、信頼とか 安心とか、愛と呼ぶ人もいる、
肯定のエネルギー。
命を育み、和ませたり、発酵させる。

大人(私)が それを忘れず、
知恵足らず 過ち多き者(自分)や、
飢えたる人(自分)や、
笑いを忘れた 傷深きこども(昔の自分)に、
あたたかい眼差しを 向け続けるならば、
人の世から、不毛な争いや、奪い合いが減り、
父なる空や、母なる自然界の苦しみも、減るだろう。

そのために、心の栄養が要る。
心の飢えが解消されれば、
人(私)は、
肉食昆虫や 肉食獣以上に、むさぼる必要がなくなる。

去年の今頃、『蟻ん子』は、私には 遠い世界だった。
(シャンソンは分からないのに、シャンソンを使った風刺や冗談音楽には 馴染んでた)
(毒に漬かりきってる自分だから…)
(泥くさく、皮肉な笑いを含むものや、死の陰のあるもの以外は、受けつけないかも)
そんな おそれは、杞憂だった。

良質な氣(歌)には、
悲しく 寂しく 重い氣を、軽くする力があった。

2012-09-26(Wed)

血とコケ (40歳未満 お断わり)

先週末、秋分の日?

午後5時を 過ぎた森。
参道に 灯が点っていたけど、
それでも、暗かった。

曇天で、鬱蒼としていて、
カラスと、カナカナ蝉の声。

前回、一部が えぐり取られていた コケはどうした?
美しい 緑の絨毯に、6センチほどの 穴が開き、
黒い土を 見せていた苔は?

散らばっていた 破片を、乗せて置いたものが、
連日の雨で、活着したらしい。

置いた カケラが、
しっかり 地面に張りついて、生きていた。
(なにやらうれしい)

(!)
(うぉぉ)
ちょっと姿勢を変えると、傷だらけの足が痛む。

『切り開いて、排毒せよ』と、
スネの肉が、
足首の皮が、
足の甲が、
命ずるので、
手が応えた。

自傷行為は、
正気を保つことが 難しい状況に陥った者が、
おのれに加える 虐待。

健全な快楽を、自分に与えることを 許せない小心者が、
自分に向ける 八ツ当たり。

嫉妬され罵られることや、
否定されること、
見下されること、
だまされること、
利用されること、
排除されることに 慣れ過ぎて、
傷つくたびに 自分を責め、
理不尽な相手を 許そうとし、
周囲(環境)に 過剰に適応してしまう、
無器用きわまりない、
もとは 純情可憐だった、
こども心の なれのはて。

足拭きマットも 敷布も、
黄色い汁(浸出液)と 血で、ベタベタ。

傷口からは、膿(うみ)の におい。
(白血球が 働いて働いて、しんだのだ)

好きで 自分を痛めつける 訳じゃない。
(痛いことは 不快で、うれしくない)

けど、
自分を『駄目人間』て、証明し続けないと、

幼い私(若干5歳)を、
『欲求不満の塊』と 決めつけた親、…
愚直だった私(11歳)を、
『世に仇をなす、死ぬべき餓鬼』と 葬ろうとした親を、…
肯定すること、立てること(親孝行)が できない。

…狂ってる。
狂人の理屈だが、
虐待の後遺症とは、こう云うもの(!)です。

自殺防止サイトなどで、
こうした 狂気に苦しむ者を、

面白おかしく論じたり、
(暇潰しのネタにしたり)

命を分ける 覚悟もなしに、
(痛みや 重荷を 分け持つとか、軽くする 手だてを探そう、などと云う気も ないのに)
その場しのぎの 気休めや、
無責任な 助言を与え、

当人の 現実に そぐわない、
ムダで 無謀な 行動を そそのかし、
更に 深く 迷わせ、
置き去りにする人は、

心の世界では、人を殺してる。
(私と同類だった)

だから、
アルコール依存症だった弟、
暴力を抑えられなかった父、
依存症者を責めながら 操ってた 母や義妹と、
同じような言動を、

(電脳を介して)私にぶつけ、
何の痛痒も感じず、
忘れたのね。
(置き去りに できたのね)

電脳を介する 仮想空間上でも、
私には 現実だった。

心の半分が、死んでいる気がするのは、
まだ半分、生きているからね?

傷ついた者を、
肴にしたり、せかす人は、哀しい。
依存症者に似ている。

困ってる私を責めて、
自分の心を誤魔化し、楽になりたかったのでしょう。

2012-09-16(Sun)

胸を隠す必要はないと、心理士先生は言ってたが

森では、
波をうったような草(チヂミザサ)が 穂を伸ばし、
小さな白い花を 咲かせていた。

美しいコケは、
一部分が、何者かに 掘り返されていた。…
ジグゾーパズルの ピースのように、…
千切られ、散らばっていた カケラを、…
えぐり取られた 地面の上に 置いてみた。…

先月の下旬、
家の前で、怖い目に遭った。

夜、10時近くに帰宅し、
(集合住宅のため)屋外にある ポストから中身を出して、
それらを 確認していたとき、
近づいて来た 人物がいた。
『100円ショップはどこですか?』

説明したが、
その人物は、立ち去らなかった。
(話し方が まずかったのか?)

道が見える所まで 歩いて行って、
手を使って、説明した。
それでも、相手は立ち去らない。
礼を言うでもなく、
目を見開いて、異様に笑っていた。

『びじんですね』
(意味が分からない。どこの言葉?)

(反射的に 自分は答えていた)
「お世辞はいらない」

『びじんですね』
「お世辞はいらない」

2度、同じ会話が 繰り返されれば、
鈍い自分にも、状況がわかった。
相手の 異様な 笑い顔の 意味するところが、わかった。

(しまった!)

いつもは、ダボッとした上着を来て、
カラダの線(ムネやコシ)が 出ない服装を 心掛けているのだけど、

その日は、暑さの余り、
ダボッとしたTシャツに、空気(熱い)を孕ませたくなくて、
ウエストを 絞る形で、スカート(厚めの生地を タップリ使って、コシの線が 露骨には 見えないはずのフレアースカート)を、着ていた。
ムネの線が、隠せていなかったようだ。

深夜、道端、女1人。
油断と云われれば、そうだろう。

たちんぼ(街娼)と間違われたことが、
以前にもなかったか?
白髪混じりの 化粧気のない四十女でも、
宵闇では、若い女や 誘う女と、区別がつかない。

(この若者を、性犯罪者にしては ならない)
(痴漢のファンタジーは、女が 人格を示せば 消えてしまうと、ミシマが言っていた)

『なにしてるの?』
「合気道だよ」
『ちょっと、怖いね』
「そうだよ、油断すると危ないよ」

「あなたは? 学生さん?」
『学生じゃない。予備校生』
「それは大変だね」

「どこに住んでるの?」
『あっちの方』

「勉強大変だね、どこ狙ってるの?」
『それは言えない』
相手は 下を向き、背を向けた。

「言えないか…」
「頑張って!」
相手は、去っていった。

実害は なかったのだが、
異様な笑顔が、目に焼きついて、恐怖を覚えた。

それは、以前に遭遇した、
ファンタジー(女の人格を無視した、男の欲望だけを満たす)世界の住人たち、
私を その狂気の世界に、引きずり込んだ奴等と、
同じ貌(表情)だった。

古傷が まだ癒えていないから、
そんな程度の衝撃で、
何日も、苦しむ羽目になる。

そんなこんなで 処方してもらった ハーブは、
・オリーブ…元気をいただこう
・西洋赤松(パイン)…罪悪感を手放そう
・野の烏麦(ワイルド オート)…本道へ戻ろう
・落葉松(ラーチ)…失敗をおそれず進もう
・山林檎(クラブ アップル)…自分を赦そう
・オオアマナ(ベツレヘムの星)…ショックを和らげよう
・西洋トチノキ(ホワイト チェストナット)…心の牢獄から脱け出よう