森(雑木林)の日陰を失ったアパートの中では、汗が止まらない。
こんな中で、煮炊きなどしたくない。
ヒートアイランド現象を、止めなきゃと思っているのに、
二酸化炭素と熱を、野放図に出すわけにはいかない。
最小限にとどめねば。
そんなことを考えているので、
玄米を発酵させたものも、
食べきるまで保温し続けたことは、私はない。
これには、細心の注意を払って遣っている。
1人で管理して、しっかり育てた酵素だからできる
命懸けの実験のようなもので、他人に 勧めはしない。
生きてる玄米を、洗った後、
充分に発芽モードになるまで水に浸して置くと、ベーコンの様な においがしてくる。
種子(米)が 目覚めた証拠だ。
水を変えて、小豆と塩を加えて、右回りに撹拌する。
目覚めて(発芽できて)よろこんでいる 米粒たちにあわせて、右巻の波を加えてから炊く。
24時間に1度の天地返しを、
99時間を超えるまでは欠かさない。
保温時間が99時間以上になったら、
炊飯ジャーの蓋を開ける前後の 5~6時間のみ通電(保温)させ、あとは電源を落とす。
『酵素玄米(玄米酵素)の 作り方』には、どれも、
『食べきるまで保温せよ』と書いてある。その方が安全だからだろう。
でも、充分に発酵が進んでから、蓋の開閉を1日に1度にすれば、
雑菌の繁殖も防げるし、電気を節約できる。
先月末、自宅に帰れないことがあった。30日の昼に、2個の弁当用に詰めて、
茶碗1杯分を残したまま、電源を切った。
8月2日の夜に帰宅し、夕飯を食べようとしたら、8月3日の未明になっていた。
3日と半日位、放置して置いた訳だ。
真夏である。よく発酵済みだったから、大丈夫だとは思う。
最後の1膳で、食べきる分しかないので、(保温のための)電源は入れず、蓋を開けた。
白い綿毛みたいなものが、表面を覆っていた。
(まさか、カビ?)
異臭はない。「発酵のおまけ」みたいだった。
白い綿(?)ごと食べても平気だった。
圧力鍋を使って煮炊きをしたり、電子レンジを使う生活であれば、
こんなオマケには、出会えないような気がする。