もう痛い 痛い、野獣の頭は。
どんなに不本意な今だとしても、その今を足場としなければ、人は現実を生きられない。
今を肯定することは、自分の未熟さや欠点を、反省せずに開き直ることとは違う!
野獣は 学んできた。…
・ 感謝(肯定)を忘れた人が、寂しさを隠して、他者を責め、寂しい現実を 産み出してゆく、哀しみを。
・ 笑いを忘れることが、人を弱らせることを。
・ 掃除(後始末)をいい加減に済ます人の 無責任さ(矛盾)は、誰かが いつか 処理しなければ、弱いところに のしかかることを。
・ 知識を集め、努力し、力や 知恵を得ても、謙虚さを学ばなければ、優しくなければ、人の行いは、限りなく 醜くなってゆくことを。
だから、…
醜悪なことをされても『醜さ と云うものを、教えてくれて ありがとう』と思ってみたりした。
始業 数時間前に、出勤し(掃除が趣味なんです と云う顔で、働けることを よろこびつつ、同僚の心を 傷つけることなく)、お客さんの笑顔が 増えるように、工夫してみたこともある。
だけど、息切れしてしまう。長続きしない。
殴られながら、怒鳴られながら、…感謝しろ、感謝しろと 言われて育った私は、…心の底からする感謝と、義務として無理やりする感謝を、使い分けている。
義務として無理にする感謝も、ときには必要と思うが、…私の場合は、度を越している。
やればやるほど、感情と思考が 喧嘩して、離れてゆく。
怒りや 寂しさが 募ってゆく。
「もし貴女に、自分を笑う強さと、相手の立場・心情を思う バランス感覚がなければ、貴女は 狂気の世界に引きこもり、私とは 閉鎖病棟で お会いしていたでしょうね」
臨床心理士さんは、そう言った。
「今を肯定して、そして、…」
そう願って生きてきたことが、多少は 実になっているのだろうか?
偽りの感謝や 笑顔を説く人は(テレビに出ていようと、有名タレントが支持していようと)、師と呼ぶに値しない。
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