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2015-06-04(Thu)

種は残してやるほどに



林檎を買ってきても、包丁を持つ気力がなくて、
5日くらい手をつけなかった 1個108円の ふじ林檎。

自然農法の福岡正信さんの ひそみに ならい、
果実や野菜を扱ったときに出る種は、捨てられぬ私。

(この林檎にも 種があったら、果肉をはがして 保存せねば)
…面倒だ。
そんなことさえ 面倒に思うほど、私はくたびれていた。

先週末に やっと食べたら、
スカスカになりかけ。

食べ時を逃したのだ、ああ 残念
もったいないことをした。

種も無いようだ。
念のため、芯を割ってみよう……

「わああ!」

割れた。豆が!
根を出し、赤茶色の種皮から抜け出た、双葉になる直前の
大豆のような種子が、真ん中から裂けてしまった。

「あいたたたたた」

種を6個発見し、内5個が発芽していた。
裂いてしまったのは 仕方ないが、
残りの 4個は、土に返してやろうと思い
(自分が)食い詰めてるというのに、土を買いに行った。

翌日には 半分になった(2個は死んだらしく、白カビに覆われていた)。
残り2個のうち、1個は、根が千切れてる。
ほとんど、頭だけになった 豆モヤシみたいに、白っぽかった。

でも、奴は頑張って生きて、緑色になった。
無傷だった1本が、
立ち上がり、双葉を開き、本葉を出し始めた その隣で、
横になったまま、半分だけ種皮から出て、
儚くも 美しく、緑に息づいている

おそれいりました。


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2015-05-30(Sat)

正論がつらい

家賃の支払いが遅れて、大家さんに迷惑をかけることだけは
何より避けたい嫌なことだった

先代の大家さんはおおらかだったが、
(家賃も手渡しだった)
代替わりしてからは、銀行振り込みになり、日頃 接する機会もなく、
何か困ったことがあって、相談のために電話をすると、
第一声の『何ですか?』が、不快感 丸出しな感じで
(私が、大家さんにとって厄介者であると思わせる印象)
住まいを貸してもらっている感謝の気持ちより、
死にたい気持ちの方が強くなってしまうのだった。

何とか、新しい大家さんとも、穏やかにかかわりたいと願って、十余年、
自分としては、精一杯の対応をしてきた(ベストを尽くしたつもり)
大家さんも結婚したり、人の親になったりと、変わられて、
あからさまに『借家人=嫌なもの』みたいではない反応を返してくれた日もあった。

しかし、生活保護制度では、家賃は当月清算。
次月の家賃の、口座振替を許さない。

残高が残っているときは、保護申請を許さない。
銀行と大家さんと私の契約を、保護認定月の月末には、
必ず『破らせる』仕組みになっている。

保険屋時代の先輩に愚痴った。
「大家さんと揉めたくない、お金より精神的なことで困ってると、
 ケースワーカと婦人相談員に言ったのに、
 無駄に申請を遅らされたけだった気がする。
 だまし討ちに遭ったようだ」

先輩、曰く、
『あなたが確認不足なだけだと思う。
 彼等は契約に従って動いただけ』

それはそうだろうが、
いやしく(苟)も(かりそめにも)、も「福祉課」に奉職している方々が、
困窮者の心(声)を「データ」としか扱わず、
お金の計算を 第一義としているような、

自分たちの 半端な対応で、困窮者が 更に苦しんでも、
責任感のかけらもなさそう(本当は あるのかもしらんが)なのが 私は
悔しいのだ。

そういう態度が、困窮者を追い詰め、自殺のリスクを増やすことに
何故、気づかない?


2015-05-22(Fri)

黒い波

子どもの頃、『赤い沼』と云う漫画を、友人から借りて読んだ。
鬼子母神の祟りみたいなホラーで、陰惨な場面が印象的だった。

鬼子母神を祀る祠の中には 悪鬼が封じ込められていた
捨て子だった孤独な娘が、
旅人に恋心を抱き、その男のために 祠の扉を開けてしまう。
そして惨劇が始まる……

私は、ホラー小説も スプラッター映画も、どちらかと云うと嫌い。
あの漫画も、好きだった訳では決してない。
でも、何故か忘れられなかった。

そして、何十年も経ってから 思い知るのだ。
あの娘は、殆ど私のようだと。


大津波が東日本の海岸を襲ったときに、
私は、自分の中の怒りが、津波になってしまったような気がした。

暴力・暴行の被害を受けても、かばってくれたり助けてくれる人はなく、
自業自得とか自己責任とか言われ、
優しくされるどころか、あざ笑われたり

それでも、グレたり群れたりする気力はなくて、
1人で何とかしなきゃならなくて、
親に殺される寸前までいったときに、抵抗してしまった自分が許せなくて、
そのときに破綻した心、成長が止まってしまった心を、
心以外のもので必死で補って

ずっと『感謝』を自分に強いたり、
休み方が分からなくなるほど、頑張って働いたり、

何度も『SOS』を、
先生と呼ばれる大人や 成功してて余裕がありそうな人に 出し続けてきたのに、
そういう、本来なら、人を 励ましたり 勇気づける立場に いるはずの人が したことは、

『努力が足りない』とか『気にしすぎ』だとか、
『もっと大変な人がいるのに甘えるな』とかの、薄っぺらい言葉をくれて終わりだったり、

金だけは たくさん奪っていき、ひどい奴は罵声を浴びせ、
休ませてくれた人は いなかった。
(一息つかせてくれたのは、自分も 大変な苦労をしているような人ばかり)

だから、怒りのエネルギーを、私は、極限まで溜め込んでいた。
弱ったものを踏みつけて笑っていられる 人間(日本)社会への怒り

それが、あのような大津波となって あふれ出てしまった気がして
申し訳ないと感じた。
(苦労している優しい人にまで、見境なく襲いかかるなんて)

それは 自意識過剰だろうと、
私に そんな力が あるはずないと、理性は考える。

だけど、
私の思い過ごしでは、なかったのかもしれない。

弱者に社会の矛盾を押しつけて、死ぬより苦しめ続けていたら?
そんな弱者の怨念が、国土を覆うほどに集まったとしたら?
それが 天変地異を引き起こさないと、誰が言える?


4月の上旬に、NOPの方に付き添われて役所に行き、
生活保護の申請をして、受理された。

数日後、家に調査に来た ケースワーカーと 婦人相談員に 私は、
「経済的に困窮しているが、もっと困っているのは、
 自分の心身と頭、判断力が低下していること」と言った。

恥を忍んで
被虐待の後遺症で、頑張り過ぎても、休めないことや、
自傷行為・希死念慮に苦しんでいることも告げた。

アパートの家賃が、5万3千円という生活保護の基準額を超えているので、
転居を勧められた。
『転居費用は支給される、でも、冷蔵庫や 洗濯機を買う お金は 出ません』
と言われた。

休める環境に、早く移りたかった。
25年も住んでいるアパートは、入居した当時から(!)床板が弱っていた。
床だけじゃなく、トイレも 風呂も 窓も傷んでて、安息には程遠い。
畳の部屋も 板の間も、書類や資料の山になっていて、
布団を敷くのにも 障害物が多くて、遭難しそうになる。

『洗濯機や 冷蔵庫が欲しいなら、保険の解約返戻金で買えばいい』
そのように、ケースワーカーと 婦人相談員に助言されたので、
私は それに従い、申請を保留にした。
しかし、保留というのは、実は『取り消し』だった。

結局、転居先も決まらず(基準額が、相場より安すぎるから)、
解約返戻金は、
約2ヵ月間の生活費と メガネの修理代で消えてしまった。
(洗濯機も 冷蔵庫も 買えぬまま)

その間、ケースワーカーは何も(新たな申請書類を用意することさえ)せず、
婦人相談員は、不動産屋を 何件か まわっただけ。

こちらから電話しても、
出張中ですとか、電話中ですとかで、行き違い。

なぜ、対応が遅い(再申請の手続きが、全然 進まない)のですか?
電話で ケースワーカーに問うたら、
『申請の意思が確認できなければ、進めることはできませんから』ですと。

保護を保留(便宜上 取り下げ)にしたのは、
ケースワーカーである あなた達のアドバイスで、
「洗濯機と冷蔵庫を買うため」だったでしょう?

いつ それが、
『申請の意思が不明』に(あなたの脳内で)すり替わったのですか?

「あなた方2人に騙されて、資産を無駄にしてしまった気がする」
そう言った私に、

ケースワーカーは、嫌悪感を隠せないと云った 怒気を含んだ声で、
『明日 連絡します』と言った。

どれだけ忙しいのか知らないが、客観的に見て、
私に対する あなたの仕事は、手抜きだったのでは?

このような、
信頼関係も築けなかった ケースワーカーや 婦人相談員に、
世話になるしかないのかと思うと、暗澹としてくる。

私に 演技力があればいい。
こんなひどい現実は、芝居とでも思わねば 凌げない。



2015-05-20(Wed)

排毒できるかな

「世界一痛い」と云う謳い文句の、プラスチック製の足もみ台に
毎日10分くらい乗っている。
ときどきは、ジャンプもしてみる。
終わったら、30分以内に 白湯を500cc飲む。

痛いのが好きな訳じゃない。
足裏に溜まって、固まっている汚れを流して、
内臓をきれいにして、
元気になって 飛びまわりたいから。

木の棒を使って、手で40分くらいかけて
足裏から膝下までのツボを 押したり擦ったりした方が、効果はあるのだけど、
それはそれで根気が要るし、疲れるから、
最近はプラスチックの踏板に頼っている。

原発の事故以降、放射能漏れは続いているし、
その他の大気汚染(MP2.5 など)もあるせいか、
いったんは、柔らかくなった足裏が、
また(前よりも?)硬くなってきた。

気管支や肺や甲状腺のツボに、タコがたくさん出来ちゃったよ。
そして、ときどき 心臓から気管にかけて、嫌な痛みを感じる。

だから、先週末から、
チョコレートと、納豆のタレと、フッ素入りの歯磨き剤を止めている。

チョコレートには、砂糖が入っている。
放射能を浴びた身体は、砂糖を喜ばない。

納豆のタレには、【果糖ぶどう糖液糖】が使われている。
その原料は、かなりの確率で 遺伝子組み換えトウモロコシ(発がん物質)で、
腎臓をくたびれさせる。

焼け石に水かもしれないが、
元気になって 跳ねまわりたい。

2015-05-18(Mon)

春の全国交通安全運動週間

いつもなら 4月なのに、どうして今年は 5月の中旬なのかと思ったら、
選挙があったからだそう。

教習所に行ってきた。
警察の人の話を聞いたり、自動車運転の腕をチェックしてもらう日。
自家用車を持たない私にとって、年に2回の貴重な機会。

警察の人の話は、軽車両(自転車)の話が大半で、
自転車がらみの事故が全然減っていないことに、憤慨していたよう。

『自転車に乗ってるとき、皆さん一時停止してないでしょ!』
などと決めつけられたり、……
お説教口調なのは、ちょっと嫌だった。

最近、子どもが青信号で横断歩道を渡っているときに、
左折する大型車に巻き込まれる事故が、重なったとか。
そんなことは、金輪際あってほしくない。

子どもたちには、信号だけじゃなく、
『ドライバーの目を見なさい』と
『ドライバーが、自分の姿を認識しているかどうか、
 確認してから、横断歩道を渡りなさい』と指導しているとのこと。

去年も同じことを聞いて、驚いたような気がする。
(そこまで、子どもに『注意せよ』とは……)
そう指導していても、事故が起きるのは、
子どもにとっては やはり、それが、
無理なく 楽々と出来ることでは ないから?