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2015-06-11(Thu)

傷ついて まだ伸びない双葉も、生きている

 
6月8日の 深夜に、数年ぶりに妹と話した。

4月下旬に、メールが来て以降、苦しんでいることは知っていた。
職場で上司から、『もう終わってる奴』と言われたり、

自分は、子どもどころか、伴侶もない1人暮らしなのに、
『第3子を妊娠したので、ご迷惑をおかけします』と、
朝礼で 泣く同僚がいるのが 気に入らないとか、

良い人として、職場で懸命に振る舞ってきたにもかかわらず、
好きになってもらえないと、
ひとりぼっちだと、

大切に育てられた人とは、スタートから違いすぎるから損だと、
何をいっても許される、可愛がられるひとがうらやましいと。

1ヵ月半ほど、メールの遣り取りをしてきたが、
私の文章がまずいのか、
価値観が違いすぎるのか、
向こうは 殆ど、私の言葉を 理解してなかったらしい。

『わたし ひとりぼっち……わーーーーーーん』
『ギャアァァァーーーーーーー』

電話口で、しばらくの間、絶叫を聞かされた 私は、
(鼓膜が破れるかもしれない)と思った。

・努力が裏目に出ている訳を知って、それを解消しよう
・傷ついた心の手当てをしよう
・人に振りまわされないように、知恵をつけよう

その3つの提案については、賛同を得られたが、
私が想像していた以上に、精神年齢が幼いようで驚いた。

彼女に対しては、親は虐待などしていない。
私に対しては、父親は姉(16で死んでいる、私にとっては伯母)への恨みをぶつけた。
母親は、父の暴力の盾に私を遣い、期待外れだったので殺そうとしたこともあった。

父は 感情を抑えられずに、妹を 怒鳴ったことはあった。
でも、それは、妹の存在を憎んでのことではなくて、
自分の中の孤独に、耐えかねてのことだった。

その孤独は、父と共依存関係にあった 母に、
『この男には、怒鳴る相手が必要』と、決めつけられ、
精神的な成長を 妨げられたことにより、深まっていった面もあったのだ。

少なくとも、母は、妹を 直接 害してはいない。
父も、妹を大切に思っていた。
やくざと同じ長屋で育ったことを、性格の悪さの言い訳にしていた男が、
赤子だった彼女には、絵本を読んで聞かせたくらいに。

与えられた暴力の、量(力)と時間が 計れたら、
妹の分を10とすれば、私の分は10万以上になるだろう。
(こんな比較に 意味はないが)

死にかけたし、
親が決めた死刑判決を、親ごと許そうとして、私は奮闘した。
そんな私を、たくさんの人が笑ったけど、
被害者の人生を選ぶのは 嫌だったから、苦しい中でも笑って生きてる。

何故、妹が、被害者の人生を選択して生きてきたのかは 分からない。
被害が少なかったのだから、健康に生きる道も選べたのではないか?
余裕のある大人になり、良き伴侶と出会い、家庭を築くこともできたのでは?

『親に虐待されていたから、結婚しなかったし、子どもも産まなかった!』
そう叫ぶ妹が悲しかった。

もし、妹のそばに、本物の大人がいてくれたなら、……と思わずにいられない。
妹が受けたと言い張る『虐待』は、殆ど妄想だ。

彼女が 真っ直ぐに 親に向きあっていたなら、
今頃は 笑い話になっていただろう。


…先月、食べた林檎の中にあった種
…根が 7mm くらい残っていた奴は、2個とも枯れてしまった。

…根の先端こそ、切れてしまっていたが、
…無残にも1mm 程度しか、根が残っていない奴よりは、
…生き残る確率が、高そうに思えた。

…でも、個体差があるみたいだ、植物のきょうだいでも。
…根7mm の方が、軽傷に見えたけど、息絶えてしまった。

…根1mm の方は、1週間以上 そのまま 耐え抜き
…傷口の回復をはかり、待っていた
…土に横たえられていたから、垂直に 植え直されるまで、
…根を伸ばさなかった。

…今度、根を傷つけられたら、致命傷になってしまう。
…あわてて根を伸ばしたら、
…人間に移植されるときが危ない。
…だから、待っていた。

…そこまで、林檎の種は 考えていたのか、賢いなぁ
…というのは、私の空想だが。

…軽傷に見えても、致命傷になる個体があり、
…致命傷に見えても、生き残る奴がいることを
…私は、林檎に教わった。


過去は変えられない。だから 今から、
被害者でもない 加害者でもない人生を、
心の一部分だけでも 健やかな人生を、
妹が 選び続けられることを 信じよう。







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2015-06-04(Thu)

種は残してやるほどに



林檎を買ってきても、包丁を持つ気力がなくて、
5日くらい手をつけなかった 1個108円の ふじ林檎。

自然農法の福岡正信さんの ひそみに ならい、
果実や野菜を扱ったときに出る種は、捨てられぬ私。

(この林檎にも 種があったら、果肉をはがして 保存せねば)
…面倒だ。
そんなことさえ 面倒に思うほど、私はくたびれていた。

先週末に やっと食べたら、
スカスカになりかけ。

食べ時を逃したのだ、ああ 残念
もったいないことをした。

種も無いようだ。
念のため、芯を割ってみよう……

「わああ!」

割れた。豆が!
根を出し、赤茶色の種皮から抜け出た、双葉になる直前の
大豆のような種子が、真ん中から裂けてしまった。

「あいたたたたた」

種を6個発見し、内5個が発芽していた。
裂いてしまったのは 仕方ないが、
残りの 4個は、土に返してやろうと思い
(自分が)食い詰めてるというのに、土を買いに行った。

翌日には 半分になった(2個は死んだらしく、白カビに覆われていた)。
残り2個のうち、1個は、根が千切れてる。
ほとんど、頭だけになった 豆モヤシみたいに、白っぽかった。

でも、奴は頑張って生きて、緑色になった。
無傷だった1本が、
立ち上がり、双葉を開き、本葉を出し始めた その隣で、
横になったまま、半分だけ種皮から出て、
儚くも 美しく、緑に息づいている

おそれいりました。


2015-05-30(Sat)

正論がつらい

家賃の支払いが遅れて、大家さんに迷惑をかけることだけは
何より避けたい嫌なことだった

先代の大家さんはおおらかだったが、
(家賃も手渡しだった)
代替わりしてからは、銀行振り込みになり、日頃 接する機会もなく、
何か困ったことがあって、相談のために電話をすると、
第一声の『何ですか?』が、不快感 丸出しな感じで
(私が、大家さんにとって厄介者であると思わせる印象)
住まいを貸してもらっている感謝の気持ちより、
死にたい気持ちの方が強くなってしまうのだった。

何とか、新しい大家さんとも、穏やかにかかわりたいと願って、十余年、
自分としては、精一杯の対応をしてきた(ベストを尽くしたつもり)
大家さんも結婚したり、人の親になったりと、変わられて、
あからさまに『借家人=嫌なもの』みたいではない反応を返してくれた日もあった。

しかし、生活保護制度では、家賃は当月清算。
次月の家賃の、口座振替を許さない。

残高が残っているときは、保護申請を許さない。
銀行と大家さんと私の契約を、保護認定月の月末には、
必ず『破らせる』仕組みになっている。

保険屋時代の先輩に愚痴った。
「大家さんと揉めたくない、お金より精神的なことで困ってると、
 ケースワーカと婦人相談員に言ったのに、
 無駄に申請を遅らされたけだった気がする。
 だまし討ちに遭ったようだ」

先輩、曰く、
『あなたが確認不足なだけだと思う。
 彼等は契約に従って動いただけ』

それはそうだろうが、
いやしく(苟)も(かりそめにも)、も「福祉課」に奉職している方々が、
困窮者の心(声)を「データ」としか扱わず、
お金の計算を 第一義としているような、

自分たちの 半端な対応で、困窮者が 更に苦しんでも、
責任感のかけらもなさそう(本当は あるのかもしらんが)なのが 私は
悔しいのだ。

そういう態度が、困窮者を追い詰め、自殺のリスクを増やすことに
何故、気づかない?


2015-05-22(Fri)

黒い波

子どもの頃、『赤い沼』と云う漫画を、友人から借りて読んだ。
鬼子母神の祟りみたいなホラーで、陰惨な場面が印象的だった。

鬼子母神を祀る祠の中には 悪鬼が封じ込められていた
捨て子だった孤独な娘が、
旅人に恋心を抱き、その男のために 祠の扉を開けてしまう。
そして惨劇が始まる……

私は、ホラー小説も スプラッター映画も、どちらかと云うと嫌い。
あの漫画も、好きだった訳では決してない。
でも、何故か忘れられなかった。

そして、何十年も経ってから 思い知るのだ。
あの娘は、殆ど私のようだと。


大津波が東日本の海岸を襲ったときに、
私は、自分の中の怒りが、津波になってしまったような気がした。

暴力・暴行の被害を受けても、かばってくれたり助けてくれる人はなく、
自業自得とか自己責任とか言われ、
優しくされるどころか、あざ笑われたり

それでも、グレたり群れたりする気力はなくて、
1人で何とかしなきゃならなくて、
親に殺される寸前までいったときに、抵抗してしまった自分が許せなくて、
そのときに破綻した心、成長が止まってしまった心を、
心以外のもので必死で補って

ずっと『感謝』を自分に強いたり、
休み方が分からなくなるほど、頑張って働いたり、

何度も『SOS』を、
先生と呼ばれる大人や 成功してて余裕がありそうな人に 出し続けてきたのに、
そういう、本来なら、人を 励ましたり 勇気づける立場に いるはずの人が したことは、

『努力が足りない』とか『気にしすぎ』だとか、
『もっと大変な人がいるのに甘えるな』とかの、薄っぺらい言葉をくれて終わりだったり、

金だけは たくさん奪っていき、ひどい奴は罵声を浴びせ、
休ませてくれた人は いなかった。
(一息つかせてくれたのは、自分も 大変な苦労をしているような人ばかり)

だから、怒りのエネルギーを、私は、極限まで溜め込んでいた。
弱ったものを踏みつけて笑っていられる 人間(日本)社会への怒り

それが、あのような大津波となって あふれ出てしまった気がして
申し訳ないと感じた。
(苦労している優しい人にまで、見境なく襲いかかるなんて)

それは 自意識過剰だろうと、
私に そんな力が あるはずないと、理性は考える。

だけど、
私の思い過ごしでは、なかったのかもしれない。

弱者に社会の矛盾を押しつけて、死ぬより苦しめ続けていたら?
そんな弱者の怨念が、国土を覆うほどに集まったとしたら?
それが 天変地異を引き起こさないと、誰が言える?


4月の上旬に、NOPの方に付き添われて役所に行き、
生活保護の申請をして、受理された。

数日後、家に調査に来た ケースワーカーと 婦人相談員に 私は、
「経済的に困窮しているが、もっと困っているのは、
 自分の心身と頭、判断力が低下していること」と言った。

恥を忍んで
被虐待の後遺症で、頑張り過ぎても、休めないことや、
自傷行為・希死念慮に苦しんでいることも告げた。

アパートの家賃が、5万3千円という生活保護の基準額を超えているので、
転居を勧められた。
『転居費用は支給される、でも、冷蔵庫や 洗濯機を買う お金は 出ません』
と言われた。

休める環境に、早く移りたかった。
25年も住んでいるアパートは、入居した当時から(!)床板が弱っていた。
床だけじゃなく、トイレも 風呂も 窓も傷んでて、安息には程遠い。
畳の部屋も 板の間も、書類や資料の山になっていて、
布団を敷くのにも 障害物が多くて、遭難しそうになる。

『洗濯機や 冷蔵庫が欲しいなら、保険の解約返戻金で買えばいい』
そのように、ケースワーカーと 婦人相談員に助言されたので、
私は それに従い、申請を保留にした。
しかし、保留というのは、実は『取り消し』だった。

結局、転居先も決まらず(基準額が、相場より安すぎるから)、
解約返戻金は、
約2ヵ月間の生活費と メガネの修理代で消えてしまった。
(洗濯機も 冷蔵庫も 買えぬまま)

その間、ケースワーカーは何も(新たな申請書類を用意することさえ)せず、
婦人相談員は、不動産屋を 何件か まわっただけ。

こちらから電話しても、
出張中ですとか、電話中ですとかで、行き違い。

なぜ、対応が遅い(再申請の手続きが、全然 進まない)のですか?
電話で ケースワーカーに問うたら、
『申請の意思が確認できなければ、進めることはできませんから』ですと。

保護を保留(便宜上 取り下げ)にしたのは、
ケースワーカーである あなた達のアドバイスで、
「洗濯機と冷蔵庫を買うため」だったでしょう?

いつ それが、
『申請の意思が不明』に(あなたの脳内で)すり替わったのですか?

「あなた方2人に騙されて、資産を無駄にしてしまった気がする」
そう言った私に、

ケースワーカーは、嫌悪感を隠せないと云った 怒気を含んだ声で、
『明日 連絡します』と言った。

どれだけ忙しいのか知らないが、客観的に見て、
私に対する あなたの仕事は、手抜きだったのでは?

このような、
信頼関係も築けなかった ケースワーカーや 婦人相談員に、
世話になるしかないのかと思うと、暗澹としてくる。

私に 演技力があればいい。
こんなひどい現実は、芝居とでも思わねば 凌げない。



2015-05-20(Wed)

排毒できるかな

「世界一痛い」と云う謳い文句の、プラスチック製の足もみ台に
毎日10分くらい乗っている。
ときどきは、ジャンプもしてみる。
終わったら、30分以内に 白湯を500cc飲む。

痛いのが好きな訳じゃない。
足裏に溜まって、固まっている汚れを流して、
内臓をきれいにして、
元気になって 飛びまわりたいから。

木の棒を使って、手で40分くらいかけて
足裏から膝下までのツボを 押したり擦ったりした方が、効果はあるのだけど、
それはそれで根気が要るし、疲れるから、
最近はプラスチックの踏板に頼っている。

原発の事故以降、放射能漏れは続いているし、
その他の大気汚染(MP2.5 など)もあるせいか、
いったんは、柔らかくなった足裏が、
また(前よりも?)硬くなってきた。

気管支や肺や甲状腺のツボに、タコがたくさん出来ちゃったよ。
そして、ときどき 心臓から気管にかけて、嫌な痛みを感じる。

だから、先週末から、
チョコレートと、納豆のタレと、フッ素入りの歯磨き剤を止めている。

チョコレートには、砂糖が入っている。
放射能を浴びた身体は、砂糖を喜ばない。

納豆のタレには、【果糖ぶどう糖液糖】が使われている。
その原料は、かなりの確率で 遺伝子組み換えトウモロコシ(発がん物質)で、
腎臓をくたびれさせる。

焼け石に水かもしれないが、
元気になって 跳ねまわりたい。