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2010-02-16(Tue)

三つ巴

移動のバスを 途中下車し、神社に初詣。
(今日は 旧暦1月3日だったはず。…自信ないけど)

ずっと車窓から見ていた、名前も知らない 神社の鳥居。

1度は 挨拶したかった。

人影はなく、神社の説明らしきものも、なかった。

手と口を漱ぐ 水は あり、鏡も見えた。
神さまは、白い(銀色)の、穴無しの お金が お好きと 聞いたので、お賽銭は 3円にした。

烏の鳴き声だけが していた。

神社の名前は?
鳥居を出て、見上げたら 分かった。
多賀神社だった。
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2010-02-15(Mon)

滝の白糸(義血侠血)

水谷八重子さんの朗読CD「義血侠血」が販売されたとき、

「鏡花 作品の 朗読を、ライフワークにしたい」と云う、水谷さんの インタビューを、読んだ気がするのです。

わぁーい 楽しみー うれしー。泉鏡花の世界が、名人芸で 次々に CD化されたら最高ー。生きる希望が 湧いてきた。…と 思ったものです。

TVには縁がなく、映画や舞台鑑賞は 贅沢すぎる。…
生活保護家庭より 厳しい暮らしの楽しみは「音」です。

水谷八重子さんの ファンだった 訳ではなく、ライフワークの意味も、よく分かっては いません。

ただ「義血侠血」のCDを聞き、自分で読むより 百倍はいい(味わい深く 心に響く)と感じ、…
(小説と云うものの 価値や、読み方が よく分からない私にも)
物語の凄さが 伝わって来たので、次を期待したのです。
(ずっと 待っているのです)

泉鏡花と云う人は、師匠(尾崎紅葉)の顔を立て 恋人と別れたけど、後に復縁し 添い遂げた と聞きます。
そう云う人の 手による物語は、純粋に違いないと思うのです。(思い込みだけど)…

命である この世のとき(時間)を、なるたけ 純粋なものに傾け、
黒い心を清めたいと、私は願っているのです。

2010-02-14(Sun)

私を許す勇気が欲しい

映画「めぐみ」は、突然、愛娘がいなくなった家族の記録。

さらわれたのが、マッチ売りの少女みたいな、社会からあぶれた人間なら、さして悲しくないだろうと、マッチ売りに近い心境の者は思う。

マッチ売りに近い野獣は、何食わぬ顔で夢を語る。
働き者で、一家言は持っている人と、1対1で接するとき、何故か、その人の心を映すような夢を語る。

希望をもって、明るく努力・工夫・前進することが、健やかに行きることだと思いたいから、報われなくても、希望(理想か夢?)を見続ける。

誰かの港(人生)を訪れた船(幸運)は、私の港にもやがて訪れると云う、何の根拠もない言葉を心に持っていて、負けを認めない。

『暗い言葉を言い放つ人』が、人生を狭くするのを見てきたから、言葉には気をつけた。

『社会問題や、壮大な理想を語り、そのために行動できる人』が、身近にいる人や、目の前に居る人の心に、興味がなく、理想の実現が目的なのか、現実逃避が目的なのか、分からなくなっていたのを目撃し、心が痛かったことがあるから、
(同じ轍を踏まないように)生活圏にいる人を、大切にしたいと願う。

そんな私は、周囲に重宝がられる。

だけど、期待には、殆どこたえられない。
中身がないからか、生まれついての道化なのかもしれない。

映画「めぐみ」では、幸せな風景と 悲劇が、共に描かれる。だから悲しい。

特に胸が痛むのは、…
捜索を呼びかける、お嬢さんの写真入りのチラシを、
道に投げ捨てて行く人や、その上に足跡を残し、家や、学校や、職場へと、急ぎ去って行く人々の、
無慈悲(無関心)を前に、立ちつくす横田夫妻の姿。

私も、誰かの心を、知らずに土足で踏んで、忘れ去って いないだろうか?

梅さん(仮名)は、神仏の道に進みたくて、心理学博士で祈りの実践家の 押し掛け弟子になったと、一昨年の晩秋、誇らしそうに書いていた。

そんな彼女を、うらやましいと思った。

彼女と その師が、私にしたことは 些細なことで、インターネット(ウェブメール)上の やりとりに過ぎない。

やった側に、悪意があった訳じゃない。
2人が、忘れ果てても、不思議じゃない。
2人が、私の心を踏みつけて行った、証拠はない(メールひとつ残してない)。

私も早く完全に忘れたい。

梅さんが、立派な神仏の取り次ぎになることを、祈っていたけれど、…
2人が、私にしたことに、痛痒を感じないような心で生きているなら、行き詰まるだろうことは 予測できた。

心理学博士 兼 祈祷家の、ファンの興味の半分は「心理学」だったと思う。

ファンクラブの会長が、異端(私)を忌み嫌い 追い出した横暴さと、…
祈祷家筋の大先生が出て来て、ファンクラブの会長を 追い出した横暴さは、…良く似ている。

支持してくれる人々がいて、組織としては安泰ですか。

自分たちに かかわり 傷つき、前以上に壊れた者の 哀しみを、高みから見下ろし、自分たちは 正義の体現者だと、あくまで おっしゃいますか。
お幸せなことです。

2010-02-13(Sat)

献血哀話

昨年の秋から この冬にかけて、献血のお願い葉書が 2通来た。
貧血でNGになることもあるし、最近は傷の治りが遅いので、年に1回くらいしか 献血には行っていない。

採血用の針は太く、絆創膏をはがすと、くの字形の穴が 肌に開いてしまう ことがある。
小さな傷でも、開いていると、治りは遅い。

採血の後に 貼られる絆創膏は、止血用の分厚いもので、2時間くらいで はがすように言われる。
(昔は、帰るときに 新しい絆創膏をくれたけど、最近は それがない)

今日は、たまたま用事が早く済んだ。
寒い時季は、献血できる人が 少ないらしいから、…夕刻、献血会場に、足を運んでみた。(約半年ぶり)

御飯は 午後1時に食べ、睡眠は 4時間半とったと、問診で答えたけど、…本当は 朝から何も食べておらず、睡眠は2時間くらいだった。

嘘をついたのは、…要らぬ心配を されたくなかった からです。済みません。
肝炎や HIVその他には、感染していません。
検査目的ではなく、(献血後に戴く)ドーナツ目当てでも ありません。

貧血ではなく、血圧(128-83) 脈拍(75)とも、正常だった。

検査ドクターは、
「雪の日に ありがとうございます」
「もう少し眠らないと 早くお婆さんに なっちゃいますよ」
「何度も来ていただいて ありがとうございます」などと言う方で、
こんなに私が丁寧に 扱われていいのか?
…と 恐縮してしまった。

採血担当の看護師さんは、刺した針で 血管を探ったり、質問に 頓珍漢な 返答をくれたり、こちらに お尻を向けて 壁にもたれ 足をブラブラさせるなど、私(ドナー)を 舐めきった感じで(もの好きな 変人と 軽んずる様子で)、不愉快 極まりなし。
けど、彼女が病棟の看護師でなくて よかったと思う。
患者さんは 配慮に欠ける 看護師さんと接したくないだろう。私以上に。

2010-02-12(Fri)

リボン

かつて、写真コラムの天才 山本夏彦さんが、書いていた。
「アメリカ全土に、原爆の写真を降らせたい」
「アメリカが何をしたのか、知らしめたい」と云う主旨のことを。

その熱い言葉は、私の心に刺さった。

以前、「めぐみ」と云う映画(アニメーション)の上映会場で、青いリボンに 安全ピンをつけたものを、戴いた。
青は、拉致被害者と 家族を隔てる、海と空を 表わす色だと、その時に知った。

汚れてきたので 作り直し、人にも配ろうと思い、リボン30cmと 安全ピンを買った。
不器用な私には、片手間では できぬ手仕事だった。
思ったより難しく、時間もかかったけど、何とか2個作り、お礼状や 誕生祝いのカードなどの、郵便物に入れた。

青い色が、拉致被害者と 家族をつなぐ、海と空の色になるまで、…私は リボンを 結び、縫い、知人に 配りまくろうと思う。

めぐみさんが、私と同じ頃に 生まれた人だから。

あんなに大切に 育てられていた人が さらわれて、未だに帰れず、…死ねばいいなどと 言われ続けた私が(オ前ハ、世ニ 仇ナス、末恐ロシイ 化ケ物ダカラ、早ク シヌベキ デ アル ト云ウ 呪縛ト 共二)、この地(日本)に 生きている皮肉。
まったくもって、いたたまれない。

かの国では まだ戦が、終わっていないのでは?
横田さんや曽我さんの身に 起きたことは、日本人の誰にでも、起きていたことかも しれないのでは?