夫の 心の闇が、陰の念(力)を得て、犠牲者(妻と長女)を見つけ、吹き出し、家が 荒れたことを、
…母は 知らない。
16歳で 口減らしのために 実家を出て、寮生活の看護学生となり、
20代なかばで 主婦になった彼女は、無償の愛を尊びながら、…
人の弱さを 許さなかった。
寮生活が 辛くても 逃げられず、
夜間学校に学び、裁縫 華道を学び、…
好奇心や 向上心を おさめ、
慎ましく暮らし、親に 仕送りをしてきた、彼女の記憶には、…
夫の 感情の暴走に 困り果てては、私(長女)を呼びつけた(利用した)事実は、
無いことに なっている。
だから、…
『虐待してた父親と 決別しない限り、心身が 回復する はずがない』
『治療者が必要 などと、人を あてにしているから、力があるのに 働かないのだ』
『親の影響が 及ばない 海外にでも行き、生活すべきである』
…と 言い放つ。(決めつける)
あまりに 疲れたとき 私は、親の影響が 及ばない 彼岸(あの世)に、逃げたくなる。
しかし、そんな 逃避行を試みる、気力はない。(幸いなことに?)
人格に 問題を抱えた父は、はやりの言葉で云えば、DV男、毒になる親に あてはまろうか?
子どもに復讐されても、文句は 言えない人だろう。
弟たちが 利用しながら 莫迦にするのも、分からなくはない。
…でも それは、餓鬼の 振る舞いでは なかろうか?
『DV男』とか『毒の親』とか、癒されるべき者への『仮の名』を 使って(道義上)許されるのは、…
そう云う人に 向きあい、補足しようとする人 だけなのでは?
【命】や【人の尊厳】を守るために、逃げることが 必要だとしても、
痛い人の 精神の救済のために、命がけで かかわった者にまで、『依存者』とか『暗愚』などの 蔑称をつけて、逃げながら 笑う人は、…
加害者の側に まわってしまう 可能性が、高い気がする。
『何故 むだ金を使う』
『何故 独居生活など続ける』
『何故 実家に帰って来ない』と 言う父は、…
自分が、娘に与えた さまざまな恐怖を、完全に忘れ去り、悲嘆に暮れている。
矛盾している 双親が、それぞれに 正論を主張するので、私は 疲れる。
乱暴な(自分の) 振る舞いを忘れ、
誰かが 深く 傷つき、動けなく なっていても、…
『あのとき 私には、余裕がなかった』
『向上心のない 愚か者が、過去に こだわる。私は違う』
『人を 欺(あざむ)かず 陥(おとしい)れず 正直に生きてきた。恥ずべきことは していない』
…と 言って 済ます人たち。
祈祷心理学者先生の お弟子さん だった人も、同じ主張を していたような 気がする。
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