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2011-03-06(Sun)

惑い

人生感意気 (じんせい いきにかんず)
功名誰復論 (こうみょう たれかまた ろんぜん)

中国の賢者(魏徴さん)の 詩の一節。

まっこと人は、意気に感応して 動く 生きもの。
大切にしてくれる人、認めてくれる人、愛ある人の 近くにいたら、損得勘定など忘れ、一所懸命に働く。

しかしながら、
みずからの言葉に 責任を負わず、
弱い立場の人間が 苦しんでいても、自然現象としか思わない、酷薄な人々に感応し、
自尊心を危うくする道へ、迷い込んでしまう方もいる。

◆ 礼子さんから メールが届いた。
(保育士資格を目指す)通信教育に取り組み、苦戦していると云う。

(T-T) 彼女は、ストレス性の難聴。
高音が聞こえない。旋律や、相手の言葉が、まったく別の音程や、まるで異なる意味に 聞こえることがある、そう云う障碍だそうだ。
(意思の疎通が 難しい。補聴器を使っているが、補聴器では 完全に補完されないそうだ)
筆談やメールで、障碍による不具合を 補おうとする意欲は ない様子。

結婚してて ご主人の稼ぎがあるから?
急いで仕事を探さなくてもいい?

職人気質だから、事務などの勤めは 考えられないそうだ。

(T-T) だけど、保育の仕事には、事務的な作業もついてくるよ。…
(T-T) チームでやる仕事だよ。コミュニケーション能力が 必須だよ。孤独にできる 職人技では ないよ。

彼女に、資格さえ取れば、自分の価値が上がると 思い込ませたのは、いったい誰?

喩えば、
『40年前から、日本の お母さんたちは 孤立していました』と語った、保育者訓練校の先生。

「10年後には、同じことを(被虐待者:私のような人間の前で)、言わずに済むように、大人は何をすべきか、卒業までの1ヵ月の間に、希望か ヒントを下さい」と 言った私に、
『分かりました』と言ってくれた。けど、

最後の授業の日、出席を取りながら、ひとりひとりの生徒に、それぞれ 言葉を かけてくれたのは 結構だけど、私には、
『たくさん質問を いただき ありがとうございました』で、終わらせた。

授業を盛り上げるためにした 質問も あったけど、…
血を吐く思いで 投げた問いを、ありがとうで誤魔化すって どう云うことよ?

胸が痛むと言いながら、当事者意識がない。
違いますか?

試験対策に たくさん配慮してくれて、良い先生だねと 評判がよかった先生は、
臨床心理士との絆が 貧困で切れた(だから、カウンセリングありと書かれてた、この学校に期待した)と言った私に、こう言って微笑んだ。
『治療には お金がかかるからね』

そこは、笑うとこじゃねえだろ?

おかしいと思わないのですか?
虐待の問題が、騒がれてる ご時世に、
その被害で、長年苦しんで来た人間が、目の前で窮状を訴えてるのに、もう 子どもじゃないからって、笑って誤魔化していいと思ったのですか?

(T-T) 礼子さん、目を覚まそうよ。
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