彼女は実は、宇宙飛行士として 旅立つ予定の天才科学者。しかし、あまりにも世間知らずなので、一般人の生活を体験しに来た。そして失敗ばかり、…
そんな漫画を、昔、読んだ。
漫画を貸してくれる人くらい、ありがたいものは、他に無かった。(当時の私には)
返したとき、本の持ち主は、微笑んで言った。
「これ、まいちゃんのことだよね」
みんなが当たり前に出来ることが 何ひとつできず、宇宙の彼方に去って行く、哀しい子が?
そっくり?
私に?
( ̄▽ ̄;) 毎日、親に罵倒されていたけど、…そんな、日常生活に支障をきたす程、困った奴とは、自分では思ってなかった。…天才でもない。
そのときは、落ち込んだ。
けど、後々、何度も その言葉に 救われた。(普通のことが 淡々と出来ない自分を、微笑んで 認めてくれた人がいたことに、と云うべきか?)
30数年経った現在…
あのカップルの少女と、天才科学者を足したような 知力・体力・常識を備え、夫も子どももいる宇宙飛行士が、日本から選ばれ、訓練中だと聞いている。