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2010-07-23(Fri)

現実を 補うもの

大河ドラマ「獅子の時代」の 放送当時、私の精神状態は、最悪だった。

家に1台しかない テレビで、見ていた。

酔ってても、しらふでも、よく騒ぐ 親父がいたので、
夕飯の時間(大河ドラマの 放送時間)は、ほぼ毎日 修羅場だった。

内容は、切れ切れにしか、覚えていないが、
私は、あのドラマに、感謝している。

主人公は、2人いて(薩摩藩士と、会津藩士)、
会津藩士(菅原文太)は、せんじ(銑次)と 呼ばれていた。

パリ万博で、出会った? 芸者さん(大原麗子)と、親しそうだった。
彼女の弟は、女の腐ったような 奴だった。

兵役を逃れた 自分のために(お金が要るので)、姉が 身を売るような ことまで、しているのに、…
恥じる 気配もない。

ある日 銑次は、往来で、彼女の弟に 会う。

『やっと 生き甲斐を 見つけたんです』と、云う 弟。

「ヘラヘラ坊とは、何だ」と、尋ねる 銑次。

『落語です』と、ヘラヘラして みせる 弟。

銑次は 黙って 立ち去る。
(彼女の弟を、殴りつけて)

彼女は、それから 間もなく、不治の病で 亡くなる。

臨終のとき、彼女の弟が、人を 笑わす姿で 駆けつけて、泣いて、…
皮肉 この上ない。

暴力(鉄拳制裁)など、ないに 越したことは ないが、…

あの頃、…

理不尽で、苦しみでしかない 身勝手な家族(会話が 通じない相手)を、
(ドラマの中で でも)友人が、懲らしめてくれた。

それが、私にとって、どれほど 貴重で、ありがたい ことだったか、…言葉では 言い表わせない。

『どんな理由が あっても、手を出した方が 悪い』などと、声高に 叫ぶ人も あるが、…

正論だけでは、人を救えないことも ある。
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