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2010-03-23(Tue)

干からびて飢えた心で 見上げた宇宙

昔「あゝ 野麦峠」と云う映画では、
…鹿鳴館で ワルツを踊る人々と、
…製糸工場の 女工さんを、対照的に映していた。

昨日 電車に乗ったら、ドアの上にある テレビが、
「大和撫子 宇宙へ」
「山 崎 直 子」と云う文字と、宇宙飛行士を 映した。

(撫子は【なでたいほど可愛い】の意味でしょ。大人の褒め言葉では ないと思うけど…)

この女人には、何の恨みもない。ご家族のために、無事に帰還してもらいたい。

だけど、心が腐っていく気がする。

くらべる べきじゃない。
比べても 意味がない。
比べるのは 不幸の始まり。
比べるつもりはない。

…結婚 出来なかった。
…好きな人の子ども 産めなかった。
…食うや食わずの生活。
…眼と歯に ハンディがあっても、満足に 定期検診に行く お金がない。

同じ国、時代に生まれても、
努力が 報われる人と、そうでない者がいて、
家族・環境に 恵まれる人と、そうでない者がいて、
普通に歩ける人と、そうでない者がいる。

普通に歩ける人や、家族・環境に恵まれた人が、そうでない者に、
『感謝』を強要したり、
『自業自得』と言い放ったり、
『面倒だから』見て見ぬふり、
…そんな、獣(けだもの)よりも同朋に冷たい 世の中の【病】に 気づかず、マスコミに操られる人は、危ういと思う。

(鹿鳴館が 消えたように)そんな人々の世界は、長続きしないと思う。

マスコミ(テレビ・ラジオ・新聞)は、
野麦峠の時代から 人間を、
能天気な上流と、
賢い中流(マスコミ 他)と、
ひたすら働く種族に、分けているような 気がする。

お世話になっている 道具だけど、
その情報を 鵜呑みにすることは できない。
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