先日の、U先生の微笑が 謎めいていて、心に 引っ掛かっている。
治療が済んだら、
(若しくは、お金の 遣り繰りが できなくなったら)終わる、
そんな 儚い 御縁だから、
(治療効率を 上げるためにも)
与えられた時間内に、【許される範囲】で、先生と 親しくなりたい(信頼を 確かなものにしたい)のが、クライアントの希望。
「お子さん 欲しいんですよね」と、にっこり笑った 先生。
『意地悪…』と 思ってみる。
先生には 立派な お子さん(後継者)がいて うらやましいと、口に出して言ったら、
『DNAの差し金ですから』と云う、憎らしい お返事。…
むべなるかな。
そんなこと、うらやむ方が どうかしている。(大人の発言としては、私の方が 反則)
はぐらかされても 仕方ない。…
◆ 昔話の『桃太郎』や『一寸法師』は、高齢出産の危険を 暗喩しているとか、いないとか。
精子も (父親の)老化に伴って、障碍(自閉症や軟骨形成不全)の発症リスクが、上がるそうだけど、
卵子(母親)の 40歳を超えてからのリスクが (めまいが しそうなくらい)高いから、
高齢出産は 女の問題(責任)みたいだ。
(日々 新しい子種を作り出す 男子と、
胎児のときに 用意された卵子を 持って臨む 女子では、
…生殖機能の仕組みが、違いすぎる)
でも、…人類全体で バランスをとっている ようなところが、ないでしょうか?
ダウン症の方は、千人に1人くらい、
半陰陽の方は、2千人に1人くらい、…と言われますが、
その発症率が、晩婚化の影響で 上がりましたか?
そんなデータ、ないですよね?
重い障碍を持っても 生まれてくる方は、(健常者の 際限ない傲慢を 癒すような)何かも、お持ちなのでは?
ダウン症のリスクが増すから、『高齢妊娠は めでたくない』と信じている 産婦人科医などは、医学以前の 大切なことを、お忘れなのでは?
(心配しなくても、40歳を過ぎた女子は、妊娠する可能性そのものが 激減します)
(だからって、家族計画を 考えなくても よくなる訳では、全然ない。…油断して 望まない妊娠、中絶をした 主婦の話などは、枚挙にいとまがない!)
◆ あと少し 夢を見ていたいだけ。
せっかく女に生まれたのに、
自分の 外側と内側の 暴力に、振り回され続け、
この先、素敵な人に 出会えても、
『遅すぎる』
『相手が望んでも、私は もう 子どもを産めない』
…などと、嘆くことに なるなら、
出会い そのものを、拒絶したくなる 私が、いるから。
(治療の動機も、今は まだ 不安定だから)
◆ 先生の笑顔は、肯定の意味だったような 気がする。
期限つきの(本人さえ 否定しかけている)夢を、一緒に眺めてくれたような。…