誰にも 頼れないから、…
自分で(ひとりで)、何でも やらなきゃ、…
そればかり、考えた 時期があった。
実家を出ても、
何かあれば 両親に 振りまわされ、
きょうだいは 逃げ、…
誰からも 文句を言われない 大人に なりたかったのに、
ひとりで暮らして、税金を払うだけで やっとだった。
早朝から昼は、福祉施設で 給食作り。
税金を払い、食べていくため、深夜0時までの アルバイトにも通った。
その場所には、売春を 生業(なりわい)にしている人たちも、副業に 来ていた。
(風俗業では なかったけど、やくざが絡んでたのは、後で知った)
不思議だった。
両親から(宝もののように)、大切に育てられた と云う人と、打ち解けて話したら、春を売っていると言う。
我慢が 苦手らしかった。
あれはイヤ、これもイヤが、口癖だった。
(できないのではなく、選り好みが激しい)
そして、職業選択の幅が 狭くなり、
危険な(知らない男に 身を売る)行為で、食い扶持を稼ぐ人になっていた。
たまたま 自尊心が低すぎて、身を売る(自分に 値段をつける)ことを、しなかった私と、
プライドの高い、夢見る少女のような、屈託のない、自覚なき 売笑婦。
どちらも、変だった。
親に 愛されなくても、親に 愛され過ぎても?
世間から、落ちこぼれてしまうのか、…などと思うと 哀しかった。
(幼い日の、私の親に、愛念らしきものが、皆無だった訳ではない。
ただ、若く、未熟で、貧乏が嫌で、
物質的な豊かさ・安定を求めることを 最優先し、
精神的に 苦しくなると、最初の子である私に、責任を押しつけ、殴る 蹴る 怒鳴る 無視する 暴言を吐く 性的な恐怖を与えるなど、愛があったら あまりできない類のことを、数えきれない程度、日常的にやった)
彼女に贈った 保温鍋と パジャマは、役に立ったろうか?
否、
…そんなことは、どうでもいい。
(N子ちゃん、元気?
元気で いてほしいです。
私は 憎んでたの、軽蔑してたの、
『余裕ができたら、人に親切にする』などと云う 人たちを。
何故って?
誰かが 出し惜しんだ 隣人愛は、
他の誰かか、肩代わりしなきゃ ならない 気がするから。
身内に エゴイストが 4人いたら、…
私は、5人分、人に 親切にしないと、許されない気がして。
その上、
『自分は、誰とも 暮らせない』
『親にも 恐れられたほどの、危険な 生き物だから、
脳を 入れ替えるくらいの、凄い勉強とか、修行とか、何かして、
今とは、別人に ならなきゃ、誰にも 心を許せない』
『隙を見せちゃいけない、甘えちゃいけない、誰にも 頼れない』
自分に、完璧を要求してたの。
莫迦かもしれない。
『完璧さ』なんて、自分にも、人にも、求めちゃいけないのよ。
(そんなの求めてたら、息が詰まっちゃう)
欠けてるところを 補いながら、一緒に 生きて行きましょ。
今度、会えたら。
1人では、2つ半のことしか できなくても、
2人なら、5つのことが できるかもしれないから)