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2010-03-12(Fri)

苦い思い

天才コラムニストで編集者の山本夏彦氏が、
「何用あって 月世界へ」と書いていた。

その影響も あると思う。好奇心 旺盛の私が、宇宙飛行士のニュースには、興味がない。
書店で 山崎直子氏(訓練中の飛行士)の 本を見て 心が冷え、己の闇の 深さを知る。

経済 政治 宗教とは 別の次元に、…科学や 芸術がある とは思う。

用がなくても 月世界へ挑むのが、科学かもしれない。
命をかけた 任務(宇宙飛行士)と云う。

だけど、イカロスは(ろうで固めた翼で 太陽に 挑んだのは)、誰かを守るために、命を捧げた 訳では ないですよね?
止むに止まれぬ、冒険の熱に 突き動かされたような、…大がかりな遊びに、命をかけたのでしょう? などと言ったら、
お兄さんを、雪山で亡くした知人を、傷つけるかな。…
冒険家を 否定しているのじゃない。

(ただ 助けてほしかったのです。余裕のある大人に、昔の私を)

幸福の王子 のように、
虹色のさかな のように、
自らが 持っているものを(知恵や 才能や 美貌や 力を)、まわりに与えて、与え尽したら 枯れて行く(命運が尽きる)のが、…
裸では生きられない、変わった生物(ヒト)が、大自然に 見捨てられないで済む 在り方なのでは?
…などと、野獣は思ってしまうのです。

ハイチの孤児院(ハリケーンなどで 親を亡くした 子どもたち 百人がいた施設に、先日の地震で、約5百人が 助けを求めて来たと 1月23日付けの 新聞にあった)を 切り盛りしていた、
マリー・マルティン・オーシラスさんが、…
【神さまは なぜ このような仕打を】と 嘆いておられたと云う。

神さまのことは、ほとんど 分からないけど、…
人を助けるのは 人のつとめと、野獣は思う。

長い間 助けてと、言うこともできないで、
虐待の後遺症に いまだに苦しむ私は、
10年早く 治療を受けられたら、
20年早く まともなカウンセラーに出会えていたら、
30年早く 保護されていれば、
…などと、思っても無駄なのに、思うことが 止められない。
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2010-03-11(Thu)

勇者の言葉で もちこたえる

夢人さま

体調が 戻られつつあるとのことで、何よりです。
ブログ(生きてるだけで丸儲けっ!!)の 読者でありながら、
神さまの話には ついて行けず、寂しくなることが あったのですが、…
昨日(平成22年3月10日)の記事の 神さまは、私にも(7割方) 分かりました。うれしかったです。

治療現場では、辛いことが ありました。
(奇妙な言葉を 耳にして)

夢人さんが 私を、
【地雷原を 歩くような、安全な道の ありかを、人に知らせる役目】と おっしゃった意味が、ほんの少し 分かった 気がします。

脳波を 測定されました。

『どれくらい、α(アルファー)波が 出ていないか、測定してみましょう』と 言われて、始まりました。
(まずいことに なりそう)な、気がしたのだけど、…黙って 検査を受けました。

「ピーピー鳴っても 気にせずに。それは α波が 出たときの音です」と説明の上、
心理療法の 前後と、最中の 脳波が、測定されました。

最初から 最後まで、ピーピー ピーピー、機械は 鳴き続けました。

ストレスたっぷり、つまり、赤で表示されるβ(ベータ)波 優位の 波形と、赤い円グラフを、先生は 予想していたのに、…

緑(α波)が、やけに目立つ 波形と、円グラフが、出てしまったのです。

機械の故障を 疑わず、
「どう理解しよう」と言った先生を、素直な人だと 思いました。

この【男前】な先生に、私は 賭けているのです。

私は(身体は 女ですが)、夢中で 働いていたときは(頭の中は)、殆ど 男でした。

今年 ようやく スタートした 精神の治療を、私は 仕事と とらえています。

そして 元ヤンキーで 高校 中退後、人生の荒波を くぐって 臨床心理士になり、
「主体は クライアント」と 言い切る 先生の、
【男気ある】仕事ぶりに、賭けているです。

「この先生となら、心の不発弾を、一緒に 処理できそう」と 思ったのです。

『この脳波は、訓練した アスリートの パターンに近い。鳶が鷹を産んだことに 気づかないまま ご両親は、この世を 去って行かれるのでしょう』
そんなことを 言われちゃいました。
(治療現場で、臨床心理士の先生に)

夢人さん、…
聞かなかったことに しようと思いました。けど、無理でした。
(不発弾がひとつ 爆発したようです。痛いです。そして悲しい)

人生は、傷つけ 奪いあう場ではなく、…
支えあい、与えあうものだと思いたい。思いたいのです 私は。

これは と思った治療者の 肥やしになるなら、実験台にでも 踏み台にでも、なって 差し上げましょう。

不発弾が 幾つか爆発しても、私は 心を健康にしたい。(自傷が 止む くらいには)

私の 治療が 済んだら、心理士先生の夢(NPO法人化・30年計画だそうです)の実現も、早まりそうな 気がします。

2010-03-10(Wed)

1年くらいで お釈迦にして、ごめん

傘の柄が、強風で折れ、千切れてしまった。
雪が、霙(みぞれ)に変わった晩。

防水加工なしの ウインド ブレーカーは 濡れて 冷たく、綿の手袋は 役に立たず、…

千切れた傘が 突風で、飛んで行かないように、
誰かの安全を 脅かす 凶器に ならないように、
かじかむ短い指で、必死に 傘の軸(細くて ひんやりした金属)を握り、雪道を 帰ってきた。

最後まで働いてくれた 傘に感謝。お陰で私は 無事だった。ありがとう。

2010-03-09(Tue)

カラスノエンドウが 咲いていた

駅前交番の お巡りさんが、杖(じょう)を持っていた。
私と 遊んでくれないかな、と 思ってしまい、…いかん いかんと、苦笑い。

組み杖の 稽古の相手が 欲しいけど、まず見つからない(無理)だろう と思っている私は、…お巡りさんの、手元と 杖は、凝視しても、
顔や 背格好は、全然 見てなかった。(疲れとる)

カラスノエンドウの花は、…
みつはし ちかこ さんの 本に 描かれていたなー。
去年は 彼女の新刊が読めず、寂しかったなー。
(回復を お祈りして おりまする)

彼女の(絵と詩の)カレンダーが、欲しかったのだけど、買ったことは ない。(私には贅沢品だった)
でも、日々 心が和むなら、許される範囲の 贅沢だったのかな?

2010-03-08(Mon)

スミレ 四輪、道端に 群れていた

妻である【自分】が、夫の幼さを、冷たい目で見て 否定したことで、
夫の 心の闇が、陰の念(力)を得て、犠牲者(妻と長女)を見つけ、吹き出し、家が 荒れたことを、
…母は 知らない。

16歳で 口減らしのために 実家を出て、寮生活の看護学生となり、
20代なかばで 主婦になった彼女は、無償の愛を尊びながら、…
人の弱さを 許さなかった。

寮生活が 辛くても 逃げられず、
夜間学校に学び、裁縫 華道を学び、…
好奇心や 向上心を おさめ、
慎ましく暮らし、親に 仕送りをしてきた、彼女の記憶には、…

夫の 感情の暴走に 困り果てては、私(長女)を呼びつけた(利用した)事実は、
無いことに なっている。

だから、…
『虐待してた父親と 決別しない限り、心身が 回復する はずがない』
『治療者が必要 などと、人を あてにしているから、力があるのに 働かないのだ』
『親の影響が 及ばない 海外にでも行き、生活すべきである』
…と 言い放つ。(決めつける)

あまりに 疲れたとき 私は、親の影響が 及ばない 彼岸(あの世)に、逃げたくなる。
しかし、そんな 逃避行を試みる、気力はない。(幸いなことに?)

人格に 問題を抱えた父は、はやりの言葉で云えば、DV男、毒になる親に あてはまろうか?

子どもに復讐されても、文句は 言えない人だろう。

弟たちが 利用しながら 莫迦にするのも、分からなくはない。
…でも それは、餓鬼の 振る舞いでは なかろうか?

『DV男』とか『毒の親』とか、癒されるべき者への『仮の名』を 使って(道義上)許されるのは、…
そう云う人に 向きあい、補足しようとする人 だけなのでは?

【命】や【人の尊厳】を守るために、逃げることが 必要だとしても、

痛い人の 精神の救済のために、命がけで かかわった者にまで、『依存者』とか『暗愚』などの 蔑称をつけて、逃げながら 笑う人は、…
加害者の側に まわってしまう 可能性が、高い気がする。

『何故 むだ金を使う』
『何故 独居生活など続ける』
『何故 実家に帰って来ない』と 言う父は、…
自分が、娘に与えた さまざまな恐怖を、完全に忘れ去り、悲嘆に暮れている。

矛盾している 双親が、それぞれに 正論を主張するので、私は 疲れる。

乱暴な(自分の) 振る舞いを忘れ、
誰かが 深く 傷つき、動けなく なっていても、…
『あのとき 私には、余裕がなかった』
『向上心のない 愚か者が、過去に こだわる。私は違う』
『人を 欺(あざむ)かず 陥(おとしい)れず 正直に生きてきた。恥ずべきことは していない』
…と 言って 済ます人たち。

祈祷心理学者先生の お弟子さん だった人も、同じ主張を していたような 気がする。