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2011-08-08(Mon)

美しい惑星

夜更けの帰り道。
書店に寄ったら、照明に照らされて、カマキリが 光り輝いていた。
(私の 半袖シャツの 左袖の上で)

重い鞄を 肩にかけていた(私)。
ズリ落ちてくる鞄を、(無意識に)持ちかえていたら、…
潰していたかもしれない、2センチくらいの 幼虫だった。

店を出て 右手に乗せたら、カマキリは、こちらを向いた。
小さな顔を かしげて、私を見た。
その顔は、この春、列車で 席を譲ってくれた 青年の顔に 似ていた。
なんと 優しい姿であることか。
若葉色の生き物よ。

苦しい、…
きつい、…
寝ていても 息苦しい。
歯ブラシさえ 重い。
どうして こんなになってまで、ひとりで 耐えなきゃ ならないのだ(私)…
休めないで、…
駆けずりまわらなきゃ いけないのか(私)…
いと おかし。

この世で 休めないのなら、迎えが きてもいいよね。

だって、…
やれることは やったのだから。
八つ裂きにしてやりたい とさえ思った、ネット上の加虐者たち、
(暴言を 投げつけたり、嘘を吐いて 振りまわした、…苦しんでいた私に、むごい ことをして、謝りも しなかった人たち)
(すべての責任は、傷ついた 私に あると云う 態度を示した人たち)
(正義の味方の ふりをして、私を ストレス解消の はけ口にした人たち)の幸せさえ、祈り続けたもの。…

私を 見下す人にも、誠意をつくしました。
余裕など なくても、
この人に会うのは、今日 限りかもしれない と思えばこそ、…
しかめ面に、微笑みを 返しもした。
荒れ狂う、その 水面下に おわします 和魂に、ご挨拶 申し上げ奉り候。

カマキリよ、クワガタよ、ヤモリよ、トンボよ、テフテフよ、ヒヨドリよ、オナガよ、スズメよ、コゲラよ、セキレイよ、シジュウカラよ、カラスよ、ひそやかに咲く花よ、
汝らのお陰で 豊かであったぞ。この身は、無秩序な暮らしの中に 埋もれようとも、心は。
…いと おかし。

ブログの会社が、ツイッターや フェイス ブック、その他 もろもろ、加えだして以降、…
PHSでは、ログオンしただけで、容量不足になってしまう。
キャッシュ・メモリーと、Cookieファイルを削除したりして、何とか 管理画面に たどり着く。
数分かかって たどり着いても、
動きが遅くて、記事を保存するのに 数十分かかり、
それも、正常終了するとは 限らない。
2時間以上かかって、投稿できない日もある。

ブログって、…
苦労してまで、やる義務 ないよね。…

神社で戴いた ドングリを育てて、ポット苗を作って、…
何人もの人から『邪魔』だの『莫迦』だの 言われたよ。

宮脇先生の本を 配りまくったけど、身近には、理解者は 現われなかった。
此処は何処で、私は誰?
海の底ですか?
異星人ですか?

『本』が 難しいなら、…
「会話」なら 分かるかと、ラジオを 文字起こししてみた。
あれなら、分かってもらえるのじゃないかと。

あの記事で、この ブログの役目は、終わったかも しれない。

2人…
毎日、読んでくれた人。
カウンターが 物語った、このブログの 読者の数(少ない日)。

読者がいたから、書けた。
その2人が いたから、…
このブログが 今、存在しているのです。
その2人が 書かせてくれたのです。今日まで。
…ありがとう。

「ホイ」
掛け声と 共に、
カマキリを、植え込みに 放った。
…ありがとう。
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2011-08-06(Sat)

うなずく後ろ姿

断酒会で、喋り過ぎてしまうことを、私は恐れた。

ひとり当たりの 時間配分は、3〜4分。(参加人数による)
進行係は、順番を決めて、
「どうぞ」とか「お願いします」とか「ありがとうございました」は 言うが、…
長い話を(10分近く 話す人がいても)、止めたりしない。

『誰かに言われて』行動を改めたのでは、ダメなのだろう(治療に 役立たないのだと思う)。

(話したいことが たくさんあっても、譲り合わないと、皆の時間が なくなる)とか、
(話したいことが たくさんあるのは、自分だけじゃない)と、気づいて、
人を「思い遣る」気持ちが 発動するごとに、
(酒のない人生など、無味乾燥だ)とか、
(飲んでいるときだけ 緊張が解ける、唯一の安らぎが 飲酒なのに)とか、
(アルコールで リラックスできない人生など、恐怖以外の何ものでもない)と 思い込んだ、かたくなな心が、やわらかくなるのかも しれない。

正直かつ 真面目な、断酒中の アルコール依存症者の 集会に、参加させて戴き(精神状態の不安定な人が、少なからず いる中)、
家族にも感じたことがない、好意と 共感を覚えてしまった。

際限なく 口が軽くなりそう。
(これまで 聞き役が多かった反動が出そう?)

だけど いくら好きになった場所でも、野放図に ペラペラ喋る訳にはいかない。
(私の話は、精神治療の プロの精神さえ、壊してきた実績があるのだから…)

断酒中の皆さん(会員さん)を、ドン引かせることは 言いたくない。
けど言いそう。…
(困った)

だから、私は、2回目の参加の前に、アルコール依存症の治療施設がある病院を、受診した。

保険は きかない。(5千円かかった)
弟の名前を書かされた。
アルコール依存症の弟が、そこにいなくても、患者様として 尊重される。
そう云う システムだった。

2時間待ちで、ケースワーカーの面接が15分、医師との面談が30分。

そこで 医師に言われた ショッキングなことを、断酒会で愚痴った。
私が話したときに、目の前に坐っている人が、大きく頷いていた。
医師の助言のうち、アルコール依存症者の心情を 代弁していると思われた言葉を、選んで話したのは私だ。
それでも、そんなに はっきり、大きく頷く 後ろ姿を見たら、心に刺さるものがあった。

アルコール依存症に 陥った人の神経は、そんなにも 繊細だったのかと。
加害者としての自分を、思い知らされたようで。

2011-08-04(Thu)

自助グループ

言いっ放し、聞きっ放しの断酒会。
『まと外れの助言者』や『感謝を表明しないと、呪いの言葉を吐く鬼』が いない。
相手のためと言いながら、本当は『自分の賢さ』や『自分の優しさ』に 酔っていて、相手が 自殺の準備中だろうと 何だろうと、思い遣りのない言葉を これでもか、これでもかと 繰り出す『偽善者』が いない。

2回目は、私も 献金し(百円)、記名した。(7月 第2週)
中央の会議席(長方形の机を、向かい合わせに 6台並べた席。お菓子が置かれている席)は 遠慮して、壁際の椅子(予備席?)に 坐った。

参加者は 約20人(私以外は アルコール依存症者)だった。

(家族だ)と思った。先週も思った。
何故だろう?

断酒して 20年以上の人、退院して 間もない人、…
アルコールに【反応する】身体に なった(飲んだら最後、幻聴、幻覚、妄想、暴言、暴力などと 無縁ではいられない身体に、なってしまった)人たち。

酔っぱらって、どんな悪戯をしたか、
どんな処で吐いたか、
如何に 自分勝手だったか など、
無軌道だった 自分を、語り合う人たち。…

家族への 複雑な想いを、滲ませる人。
孫に会いたくて【1日 断酒】を、続けている人。
妻子と別居中の人。

親に 遣らされた仕事が、辛かった人…
親の病(精神疾患)に 振りまわされ、苦しんだ人…
似ている。(私と)

厳密に言えば、自助グループで会った人や 語られたことを、ブログに書くのは、反則だろう。
だけど 私は、断酒会に参加するにあたり、そう云った【決まりごとについて、何の説明も されてない】のだ。

その事実を、私は 利用する。
聞いたことを、そのまま書いたりは しないけど、自分の言ったことは 書く。
依存症でも、断酒に挑戦している人たちは、愛すべき人たちだってことと、
その人たちの 共通体験については、書かせて戴く。
(アルコールの害を 識るため)

2011-08-02(Tue)

言いっぱなし 聞きっぱなし

断酒会のルールは「言いっぱなし、聞きっぱなし」

最初は、見学者として参加した。(7月の第1週)

参加者は 20人くらい。(私以外は、アルコール依存症の方だった)
ノートに名前を書き、献金を出し(百円玉を数枚?) 席に着き、順番に お話しをされていた。
(午後6時開始〜7時15分終了)

私は、何も 話す気はなかった。
(頑張って断酒している人が、意気消沈するかもしれない うらみがましいことを、言いたくなかった)
けど、最後に 促されて、喋ってしまった。

感想や助言は、言われないはずなのに、フォローされていた。
『こうやって家族を泣かすけど、断酒すれば変わるからね』

私が お客だったからだろう。
そして、断酒して 日が浅い仲間に、
『飲んだら こうして、周囲の人を 苦しめるのだぜ』と、念おししたのだろう。

2011-07-31(Sun)

あてのない伝言(義妹へ)

貴女からの リクエストを伝えた 末っ子から、以下のような 返信が来ました。
【メールを読む限り、もう入院が必要でしょう。
夏子さんも限界でしょうから、しばらく別々に暮らすべきでは?
役所のDV相談窓口に行き、アルコール依存治療が受けられる病院を探し、ケアマネなども利用して、さっさと手配した方がいい。
以前「てめぇいい加減にしろ!」みたいな手紙を送り付けたら、兄貴が逆切れし、夏子さんからも迷惑がられた事があるんだ(-_-)…
相談にのってくれっていうなら、会ってもいいけどさ〜…
こっちからは電話したくない】


弟(長男)には、十年も前に 愛想を尽かしたけど。
私や母(色や芸を売らない女)の前で、執拗に『水商売、宝塚、風俗嬢以外の女は クズ』と、言い続ける弟など、顔も見たくなかったけど。
(かたぎの女 不在で、社会が成立するか?)

貴女(弟の伴侶)のことは、大切に思ってました。幸せ 祈ってました。

弟(長男)は 私を否定し、
(親によると、私に『死ね!』と言ったことも あったそうです。私は覚えてない)
嘘を吐きまくり、
親の機嫌を とるために、私を貶めたり、…

父が大病したとき、
『これからは、全部 俺に任せてくれ』と、大言壮語しながら、
直近の先祖である、父母を 利用しつつ、陰では 悪く言い、
親の哀しみを 知ろうとせず、
観光ついでに、墓参りに行っただけ。…

(数年前、仕事中 電話が鳴り、父が出た。
『今、お墓にいる。酒かけていい?』と云う、弟(長男)の声。
『かけてくれるな』と 父。
隣で 私は、静かに 怒り狂ってた)

私は、亡き先祖に 親しんでいました。(心の世界で)

父方の祖父は 昔、相撲や剣道で 鍛えた人で、晩年(約十年)を 私たちと暮らしました。
『わしが怒ったら、息子を殺しかねん』と、
息子や嫁に 言いたいことも言わず、初めての男の孫(弟)を、ひたすら守ってた。

私(女の孫)は 二の次にして、弟を守っていたのには 訳があった。

雁(かりがね)の雄を、

弱い幼鳥を 守るような隊列を組み、先頭切って 飛んでゆく、…
家族の精神的支柱になり、弱い者を守る男児を、育てようとしてた。
(息子は 仕事ばかで、育児などしないから、わしが代わりに)
家内安全を 願ってた。

私は 祖父になり代わり、弟に 言葉を 送り続けたけど(十年くらい)、…
返ってきたのは、無視、嘘、あざけり。
(既に アルコール依存だったようで)

いずれ復讐するつもりで、自分を虐待してた 父の仕事を手伝い、
復讐(自殺もしくは逐電)しそこねて 経済的にも困窮し、墓参りにさえ 行けなくなり、悲しむ姉を尻目に、夫婦で娯楽三昧。

せめて、
『今度 嫁さん連れて、はじめて 墓参りに行くよ、姉ちゃん』とでも言われりゃあ、過去を水に流せたのだけど。

夏子さんは 以前、
『きょうだいなんて、離れてても、いざとなれば 助け合えるものよね』と、言ってた。
そんな 明るい夏子さんが、私は好きでした。

好きでしたが、…

信頼関係が 築けてないのに?
日頃 会ってない(電話や 手紙の遣り取りさえない)者が、…
困ったときだけ 助け合える?
きょうだいだから?
甘いのでは?

ヒトは、助け合うように 出来てる。…
弟夫婦は、親も きょうだいも 助けることなく、
【稼ぐための仕事】と【娯楽】と【遊び仲間】と【酒食】だけで よしとして、人生双六 上がるつもり?

…ふざけんな!
そんな怒りから、私は断酒会に行き、
「くやしくて、くやしくて」と 会員さんたちの前で 言いました。

弟の酒害は もう20年ほど。
治療(断酒)すれば 見なくていい地獄を、見たいですか、夏子さん?