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2009年12月1日から
断酒会で、喋り過ぎてしまうことを、私は恐れた。

ひとり当たりの 時間配分は、3〜4分。(参加人数による)
進行係は、順番を決めて、
「どうぞ」とか「お願いします」とか「ありがとうございました」は 言うが、…
長い話を(10分近く 話す人がいても)、止めたりしない。

『誰かに言われて』行動を改めたのでは、ダメなのだろう(治療に 役立たないのだと思う)。

(話したいことが たくさんあっても、譲り合わないと、皆の時間が なくなる)とか、
(話したいことが たくさんあるのは、自分だけじゃない)と、気づいて、
人を「思い遣る」気持ちが 発動するごとに、
(酒のない人生など、無味乾燥だ)とか、
(飲んでいるときだけ 緊張が解ける、唯一の安らぎが 飲酒なのに)とか、
(アルコールで リラックスできない人生など、恐怖以外の何ものでもない)と 思い込んだ、かたくなな心が、やわらかくなるのかも しれない。

正直かつ 真面目な、断酒中の アルコール依存症者の 集会に、参加させて戴き(精神状態の不安定な人が、少なからず いる中)、
家族にも感じたことがない、好意と 共感を覚えてしまった。

際限なく 口が軽くなりそう。
(これまで 聞き役が多かった反動が出そう?)

だけど いくら好きになった場所でも、野放図に ペラペラ喋る訳にはいかない。
(私の話は、精神治療の プロの精神さえ、壊してきた実績があるのだから…)

断酒中の皆さん(会員さん)を、ドン引かせることは 言いたくない。
けど言いそう。…
(困った)

だから、私は、2回目の参加の前に、アルコール依存症の治療施設がある病院を、受診した。

保険は きかない。(5千円かかった)
弟の名前を書かされた。
アルコール依存症の弟が、そこにいなくても、患者様として 尊重される。
そう云う システムだった。

2時間待ちで、ケースワーカーの面接が15分、医師との面談が30分。

そこで 医師に言われた ショッキングなことを、断酒会で愚痴った。
私が話したときに、目の前に坐っている人が、大きく頷いていた。
医師の助言のうち、アルコール依存症者の心情を 代弁していると思われた言葉を、選んで話したのは私だ。
それでも、そんなに はっきり、大きく頷く 後ろ姿を見たら、心に刺さるものがあった。

アルコール依存症に 陥った人の神経は、そんなにも 繊細だったのかと。
加害者としての自分を、思い知らされたようで。
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