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2009年12月1日から
◆ 森にて

3箇所も 蚊に刺された。
滞在時間は わずか8分。
莫迦みたい?

昨年秋から 週1回以上 通ってきたが、
今週は、駄目かもしれないと思った。
(交通費が捻出できるかどうか、あぶなかった)
ギリギリで行けた。

訪ねて行くだけ。
何人もの人に(年老いた様子の人にさえも)追い越され、
トボトボ、ヨタヨタ、フラフラ。…
莫迦かもしれない。

訪ねて行くことは、
思考力が 殆ど働かない私の、せめてもの意思表示。

「参拝」
社殿には たどりつけないけど、
(私には 真の森が必要だ)と、
足を運ぶことで、自分と、森に、示しているのだと思う。

帰り道。
夜空には、櫛形に切った 梨のような月。
美しい。おいしそう。
でも 食べたいとは思わない。
果物は、私には 贅沢品だから。

◆ 断酒会

先週、行ってみた。
約10ヵ月ぶりか?
わずか百円の参加費が、自分にとって軽くないのは、去年と同じ。

愛すべき人たち。
私には、
血族よりも、家族のような親しみを覚える人たち。
(以前、規則違反の『独善的な アドバイス』をしてきた人に対しては、今回も 警戒と 嫌悪を感じてしまったけど)

スリップ(アルコールを【麻薬】として認識し、常軌を逸するようになった体を、断酒によって回復させようとしている人が、再び飲酒した場合)の恐ろしさを 教えられる。
常連だった人の顔が見えないのは、気にかかる。

行って3分くらい 下手な話をして、心が晴れる訳ではない。
聞くことが 圧倒的に多いのは、仕事と同じかもしれない。

けど、足を運ぶことで、
懐かしい人たちの、
【1日断酒】を、応援したかった。
ついでに自分も、許されたい。
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断酒会に出席して 半年にもならないのに、3人の訃報を聞いた。

直接の死因は、知らない。
事故かもしれない。心不全か、肝機能不全か、自殺かも。
まだ 若い方も(30代?) いたようだ。(泪)

アルコールによって、いったん【理性が 吹っ飛ぶ 回路が、できた人】は、
2度と【お酒を 適量で、楽しむことはできない】と云う。

幻聴・幻覚・切れると苦しい、…
そう云った、薬物中毒の症状が (アルコールに対して)出る体に なってしまったら、…
量を コントロール(節酒)して、ほろ酔い加減で 楽しむことは、できなくなると云う。

断酒会の皆さんから、教えられたことだ。

金曜日の夜10時過ぎ、スーパーの食品売り場で、尋常ならざる 怒号を聞いた。
『何年 勤めてんだ!』
『そんなことも知らないのか!』
『知っとけ!』

ギョッとして、目を遣ると、店員(男)を叱り飛ばしているのは、Sさんだった。
(宗教活動に熱心で、2度 離婚している。
電話で罵倒された私は、アドレス帳から 彼女の情報を 削除した。
幸せになって欲しいけど、もう かかわりたくなかった。
あれから1年は経っただろう)

正気ではない 様子だった。
かかわりたくない自分と、彼女の寂しさに 引き寄せられる自分がいた。

(見かけたら 声をかけよう…)
(出会わずに 帰った方が 平和だ…)

「Sさん…」
『…まいちゃーん』

充血した目。千鳥足。アルコールのにおい。

…プライドが高い 医療従事者であるSさんが、
…あんなに激しく、他人を怒鳴りつけるなんて、おかしいと思った。
…これが【酒害】と云うものか。

毎日、仕事の後にも 宗教活動に励み、
熟睡できないから、眠り薬を 服用しているそうだ。
晩酌し、アルコールが 分解される前に、眠り薬を 服用していると云うの?

彼女を惹きつけ、彼女を孤独にしている、彼女の信仰が 悲しい。
断酒会の参加費(百円の献金)を、重荷に感ずる 私は、…
自助グループ(某 断酒会)に 通っている、当事者(アルコール依存症の患者さん)より、多分 貧乏だと思う。

【入院中】の 方も いる。
【飲酒欲求が 強くてつらい】方も いる。
【闘病中】の方も いる。三途の川を 渡りかけ(危篤状態に陥り)、やっと治療する気になった方が 複数。
【家族と暮らせない】状況にある人、錯乱して、家族を傷つけてきたから、別居している、(独り暮らしで)寂しいと 云う方も いる。
【子どもの説得では、酒を止められなかった】けど【孫の言葉】で、正気を取り戻した と云う方も いる。

さまざまな方が いる。
経済的には、余裕のある人もいる。

休職中で、給料は 出ていると云う人や、…
仕事は失ったが、生活保護または、障害者年金を もらっていて、…
1年くらい 治療に専念できる 見通しがあり、かつ、
医師や ケースワーカー、ナースなど(味方)が、複数 ついていると云う人が、比較的、多いみたいだ。
(長年、断酒を続けている 断酒会の 中心メンバーは、いろいろな仕事に 就いている様子)

アルコール依存で 入院した人が 10人いたら、断酒を継続できるのは 約3人と言われている。
断酒会のメンバーは、その【10人中の3人】の、運が良い人たちなのだ。

「孫の話」や「楽器を始めた」話を、
苦しみを 乗り越えた人(乗り越え中の人)が 語るとき、
…純粋な よろこびを、私も味わう。
(共有する。うれしくなる)

私も 明るい話を したいけど、2〜3分に おさめる必要がある。
だから、1番 言いたいことを(そこでしか 言えないことを)、ひとつ 話す。

くどくど話すと、他の人が 迷惑するから、言葉を はしょる。
(このブログより、支離滅裂に なっているような 気がする)

1番 苦しい感情を、叫ぶように 吐き出して 終わる日は、…
司会の人が、黙ってしまったりする。
(一瞬だけど、お通夜みたいになる)

情けないけど、仕方ない とも思う。
資格を持った 臨床心理士(それも複数)から、…
苦しい状態に あるときに、…
『自殺』を 暗示するような言葉や、『手遅れ』と 決めつけるような言葉を、与えられた…
にも かかわらず、…

そんな、プロの体裁を、かなぐり捨てた人たち をも、
【尊いもの】として 認めようと、私は 闘ってきたのだから。

治療(私にとっては 殆ど 役に立たず、有害だった可能性さえある 出会い)に、
治療者たちが 要求した対価は 高額で、
『ドブに お金を 捨てたようなものだ』と、笑う 知人もいたけど、
当事者(私)は、違う 見方を している。

私が払ったのは、【敬意】と【日本銀行券(お金)】で、
得たのは【失望】と、経験値(教訓になるかもしれないもの)だった。

治療者たちは、私の【敬意】を 受け取り、
同時に、私から(無意識に)脅威を、…
自分の存在意義を、脅かすような【恐怖】と【不安】を、津波のように 感じ取り、…
狂った。

治療者としての 体(てい)を なしていなかった、治療になど なって いなかったのに、恥ずかしげもなく、治療費として【金】を 受け取った。

クライアント(私)に、実際に提供したのは、【侮蔑】や【絶望】や【気休めの言葉】や【暴言】や【あわれみ】だったのに。

治療者たちが 差し出した『負の念』を、私は 捨てずに 受け取り、揺り籠に乗せ、あやし、味方に つけようとして、…
自分の心(感情)を、おろそかにすることが、多かった。

知らぬ間に、生き埋めにしてきた 感情(自分の心)を、
断酒会と云う 空間で、解凍している(弔っている) 気がする。

先日は、叫んでた。
「夫の欠点を 愛せない人が、妻の座に 執着するから、子どもが迷惑する!」と。

さんざん殴って、暴言を吐きまくり、ぶっ壊した 娘の心。
(殴ったのは父、暴言を吐いたのは両親)

娘が長じて、亡き祖母の年齢を こえたとき、父は、
夭折した祖母(父にとっては 母)の面影を、娘に見た。…

娘(私)にとっては、迷惑千万だけど、…
心弱い人の 行いとしては、珍しいことでは、ないような 気がする。

(経済的に困れば、私が、実家に 帰ると 思っている父)
(自分の 懇意の顧客と、娘が、結婚するといいな。小綺麗な家に 住んでほしいな。その場所が、俺の 憩いの家に なるといいな、そんな夢を 見ている父)
…気持ちは 分かるけど、考えると 死にたくなる。

妹への 対抗意識から、
理想の夫しか 認めようとせず、
ありのままの夫を、見ようと しなかった母。
夫の マザコンなところを 見下し、あざ笑いながら、
『子どものために 離婚しなかった』と言って、自分の心を だまし続けてきた母。
『厄介な人』と云う 精神的な檻に、父を 閉じ込めてきた母。
被害者を 装う母。
私を ダシに する母。
…気持ちは 分かるけど、考えると、私は 死にたくなる。

断酒会の最後に、会長さんが 話した。
会長さんの話は、いつもと 違っていたような気がする。
『かーちゃん出てってから 30年ずーっと1人だけど、自分が悪かったんだからしょうがない』
『酒やめたって、良いことは ないけど、それでも 1人でも 幸せだって思うことは ありますよ』
メンバー(特に苦しい状態にある人)への 激励が、(いつも以上に)こもってた気がする。

会長さんは、苦味ばしった良い男。
(服装だけ見ると 派手で、ちょっと遊び人みたいだけど)

彼が1人なのは、女どもに 見る目がないからでは ない。
(彼が「今も、前の奥さんを愛してる」か「罪の意識が 強過ぎ」て、新しい女が 入る 隙がないかの、どちらか だと思う)
断酒会で、喋り過ぎてしまうことを、私は恐れた。

ひとり当たりの 時間配分は、3〜4分。(参加人数による)
進行係は、順番を決めて、
「どうぞ」とか「お願いします」とか「ありがとうございました」は 言うが、…
長い話を(10分近く 話す人がいても)、止めたりしない。

『誰かに言われて』行動を改めたのでは、ダメなのだろう(治療に 役立たないのだと思う)。

(話したいことが たくさんあっても、譲り合わないと、皆の時間が なくなる)とか、
(話したいことが たくさんあるのは、自分だけじゃない)と、気づいて、
人を「思い遣る」気持ちが 発動するごとに、
(酒のない人生など、無味乾燥だ)とか、
(飲んでいるときだけ 緊張が解ける、唯一の安らぎが 飲酒なのに)とか、
(アルコールで リラックスできない人生など、恐怖以外の何ものでもない)と 思い込んだ、かたくなな心が、やわらかくなるのかも しれない。

正直かつ 真面目な、断酒中の アルコール依存症者の 集会に、参加させて戴き(精神状態の不安定な人が、少なからず いる中)、
家族にも感じたことがない、好意と 共感を覚えてしまった。

際限なく 口が軽くなりそう。
(これまで 聞き役が多かった反動が出そう?)

だけど いくら好きになった場所でも、野放図に ペラペラ喋る訳にはいかない。
(私の話は、精神治療の プロの精神さえ、壊してきた実績があるのだから…)

断酒中の皆さん(会員さん)を、ドン引かせることは 言いたくない。
けど言いそう。…
(困った)

だから、私は、2回目の参加の前に、アルコール依存症の治療施設がある病院を、受診した。

保険は きかない。(5千円かかった)
弟の名前を書かされた。
アルコール依存症の弟が、そこにいなくても、患者様として 尊重される。
そう云う システムだった。

2時間待ちで、ケースワーカーの面接が15分、医師との面談が30分。

そこで 医師に言われた ショッキングなことを、断酒会で愚痴った。
私が話したときに、目の前に坐っている人が、大きく頷いていた。
医師の助言のうち、アルコール依存症者の心情を 代弁していると思われた言葉を、選んで話したのは私だ。
それでも、そんなに はっきり、大きく頷く 後ろ姿を見たら、心に刺さるものがあった。

アルコール依存症に 陥った人の神経は、そんなにも 繊細だったのかと。
加害者としての自分を、思い知らされたようで。
言いっ放し、聞きっ放しの断酒会。
『まと外れの助言者』や『感謝を表明しないと、呪いの言葉を吐く鬼』が いない。
相手のためと言いながら、本当は『自分の賢さ』や『自分の優しさ』に 酔っていて、相手が 自殺の準備中だろうと 何だろうと、思い遣りのない言葉を これでもか、これでもかと 繰り出す『偽善者』が いない。

2回目は、私も 献金し(百円)、記名した。(7月 第2週)
中央の会議席(長方形の机を、向かい合わせに 6台並べた席。お菓子が置かれている席)は 遠慮して、壁際の椅子(予備席?)に 坐った。

参加者は 約20人(私以外は アルコール依存症者)だった。

(家族だ)と思った。先週も思った。
何故だろう?

断酒して 20年以上の人、退院して 間もない人、…
アルコールに【反応する】身体に なった(飲んだら最後、幻聴、幻覚、妄想、暴言、暴力などと 無縁ではいられない身体に、なってしまった)人たち。

酔っぱらって、どんな悪戯をしたか、
どんな処で吐いたか、
如何に 自分勝手だったか など、
無軌道だった 自分を、語り合う人たち。…

家族への 複雑な想いを、滲ませる人。
孫に会いたくて【1日 断酒】を、続けている人。
妻子と別居中の人。

親に 遣らされた仕事が、辛かった人…
親の病(精神疾患)に 振りまわされ、苦しんだ人…
似ている。(私と)

厳密に言えば、自助グループで会った人や 語られたことを、ブログに書くのは、反則だろう。
だけど 私は、断酒会に参加するにあたり、そう云った【決まりごとについて、何の説明も されてない】のだ。

その事実を、私は 利用する。
聞いたことを、そのまま書いたりは しないけど、自分の言ったことは 書く。
依存症でも、断酒に挑戦している人たちは、愛すべき人たちだってことと、
その人たちの 共通体験については、書かせて戴く。
(アルコールの害を 識るため)
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