去年?
一昨年?
八幡神社で拾った どんぐりは、30余 芽吹き、ポット苗にしたのに、植樹できる場所を 見つけられずにいる間に、…
大半が、カナブンの幼虫に 主根を食い千切られ、枯死してしまった。
潜在自然植生(人間が壊さなければ、そこに存在するはずの、森や林などを支える 植物の種類)に基づく、この土地の主たる常緑広葉樹(照葉樹)の子どもたちが、肩身の狭い思いをしている。
土地もないのに、大木の苗を 育てる 莫迦
そんな評価を、私はされた。
・ 土地本来の森が 失なわれた地域が、如何に天災に弱いか。
・ 人間主体で 環境を考えることが、如何に危ういか。
…分かってもらえたら、どんぐりの子どもたちの 終(つい)のすみかも 見つかろうと思った。
けど、口では 説明しきれず、…
宮脇昭さん(植物生態学者)のテキストを、何冊 配り歩いたか 分からない。
…これまで 私が出会えたのは、無関心な顔、迷惑そうな顔、良くて 淡々とした顔。
土地の主たる樹(昔の人が 神と呼んだ自然)が 激減し 消えかけているのに、何故 平気なの?
昨日は、やけに綺麗で かなしい 金色の夕日だった。
久々に八幡神社に行ってみたら、区画整理をするらしく、敷地が 3分の2になっていた。
神社の枠から 外れた土地(最近まで 神域だった場所)に、松と、欅(けやき)と、名前の分からない 照葉樹の大木3本が、残っていた。
森があってこその、神社(鎮守さま)でしょ?
敷地の中に残っているのは、災害に弱い、松と 落葉樹ばかりでは、ありませんか?
これが 泣かずにおられようか。…
間もなく 道路になってしまうであろう土地に立つ、苔むした大木(照葉樹)の下の どんぐりを 7×3個拾い、水筒がわりのペットボトル(ミネラル ウオーター)に沈めた。
水中に沈め(30時間以上)、実の中に入り込んだ虫を 溺死させたら、育苗箱に蒔いてやる。
カナブン対策を 考えよう。